GIBSON CUSTOM TRUE HISTORIC HISTORIC SELECTとは パート3
2016-06-15 ギターマンの夢 ＃013GIBSON CUSTOM
TRUE HISTORIC HISTORIC SELECTとは
ギブソン・ナッシュビル・カスタムショップのトゥルーヒストリックとヒストリックセレクトモデルはプレイアィリティーを重視した過去への回顧、未来革新が詰まった職人と最新技術の現在製作される最高峰モデルである。
前回はボディセクションについてご紹介しましたが、今回がフィニッシュセクションについてついてイシバシ楽器新宿店4階からご紹介していきます。
FINISH
下地着色塗装
第一段階にバック以外はマスキングを施し、マホガニーの部分をアニリン・パウダーを調合したフィーラーで着色する。ここでは複数のカラーのパウダーをミックスしてそれをクリアー、ウォルナット、ナチュラルの3タイプのフィラーを使い分け、これらのコンビネーションでバックカラーを再現し、アニリン着色の後にトップカラーの塗装をしていく。
ゴールドトップはメタリック・パウダーによる着色である。
今回下地のイエローの発色を良くするためイエローステインの上にイエロートナーをのせてこれがイエローの発色を高めている。
スクレーピング
バインディング部分を落とすスクレーピング作業ではこれまでメタル・スクレイパー（カッターの刃に近い専用ツール）を使用していたが今回からは、ネックにはスクレイプの段差が出来ないようにグラス・スクレイパー、ボディバインディングにはこれまでと同様メタル・スクレイパーとツールを使い分けている。
ヴィンテージを観察するとネック・バインディングにはスクレイプ作業の後がほとんど無いのにボディ・バインディングには残っているものが多くみられる。当時からネックのフィーリングには拘る仕上げを行っていたのがわかります。
シン・ラッカー・フィニッシュ
着色後カラー層の上にはラッカーを塗布するが、使用するラッカーをこれまでより薄く仕上げている。
通常ラッカーを7mils?8mils（1milsは0.0254mm、約0.2?）で仕上げるところをTRUE HISTORIC/HISTORIC SELECTのシン・ラッカー・フィニッシュでは5mils（約0.13mm）ほどにしている。
この薄い仕上がりによりこれまでコンパウンドの種類を変えて3段階で行っていたバフィング・ホイールによる研磨の工程から、まず第一段階バフがけをしてそれ以降は手仕上げで慎重に研磨をしている。
着色層の保護、作業効率、仕上がりのグロス感は塗膜が厚い方が良いのだがヴィンテージ同様に薄くすることで楽器としての鳴りを高めている。
シン・ラッカー・フィニッシュはTH,HS,コレクターズチョイス、アーティストモデルで採用されている。
ヴィンテージ・グロス
ヴィンテージの出荷時は今ほどグロスではなかったと考えられているためTRUE HISTORIC/HISTORIC SELECTではヴィンテージ・グロスというやや艶を抑えた仕上がりにしている。そしてさらにヴィンテージの趣を持つ色味にするためアンティーク・コートをよりリアルな色味になるように変更された。
新宿店オススメのTrue Historicはコチラ
True Historic 1959 Les Paul Reissue Vintage Dark Burst S/N:9 6033
728,000円 (税込)
 | Duke 工藤 渋谷店での6年間プロフェッサー岸本に師事し数々のレジェンダリーを経験。その後池袋店にてスターキー☆星に横浜店ではルーク居波と出会い連綿と2人にレジェンドを伝承する。 ただいま新宿店で新たなるギターマンの夢を追いかけている。 彼自身のフェイバリットミュージックはロック、カントリー、ブルースとサウンド面でもギターに精通。 「宝物探しのお手伝いを親切丁寧にいたしますので心より御来店お待ちしております。」（Duke工藤） |
Duke Kudo
Working at Shibuya branch for 6 years, he gained a great deal of legendary experience from Professor Kishimoto.
Later, he passed on this experience and knowledge to Starkey Hoshi in Ikebukuro branch and Luke Inami in Yokohama branch.
While working for Shinjuku branch, he is now pursuing his new dream as a Guitar Man.
He is well acquainted with different soundings of a guitar; his favorite genres of music are rock, country, and blues.
“I look forward to welcoming you and assisting you to find a lifetime treasure.” (Duke Kudo)
