1960年代後期製 Newporter【Vintage】
2015-11-07 いつも石橋楽器新宿店をご利用頂きまして誠にありがとうございます。アコースティックも一癖も二癖もあるものが大好き、WEB兼(自称)ビザール担当の長谷川と申します。
新宿店3Fにございます「ACOUSTIC LOUNGE」フロアではヴィンテージがたくさんございます。

その中から私長谷川の趣味により、これぞ!という逸品を紹介させて頂きます。
本日は思わず2度見してしまうルックスのこちらのギター!
Fender / 1960年代後期製 Newporter!

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ソリッドボディのエレクトリック・ギターの分野ではイノベイター的な存在であったFenderですが、当時Gibson/Martinの2大巨頭をはじめ、新興であったGuild、再出発を図るEpiphoneなどのライバルメーカーがしのぎを削るフラットトップ・アコースティックギターの分野に進出したのは1960年代に入っての事。
残念ながらこうしたライバルメーカーの牙城を崩すには至らず、1970年代に入るとアメリカ製のFenderアコースティックは一旦姿を消してしまいます。しかしながら随所にFenderならではの拘りが光り、文字通り一癖も二癖もあるなんとも愛すべき逸品に仕上がっており、根強いファンも多いのが60年代のFenderアコースティック。


何といってもこのボルトオン・ジョイントのネック!
近年のTaylorやCollings等のダブテイルジョイントの進化系/改良系としてのボルトオンではなく、ネック?ボディバックの金属プレート間を、非常に分厚いネックブロックごと貫通させ、長い木ネジ4本で固定するというかなりアバンギャルドな方法を採っています。
ソリッドボディのエレクトリックギターのネックの仕込みをそのままフラットトップのアコースティックに持ち込んでしまうという非常にエンジニアらしい発想が、楽器職人上がりのGibsonやMartinとは根本的に異なる点です。
もちろん一般的なアコギ作りのセオリーからは外れた、超・荒業のため、良くも悪くもおもちゃっぽいニュアンスに仕上がっているのですが、ダブテイルジョイントの一般的なアコギが持たない良さが確かにあるギターで、音量自体も小振りなボディからすると意外なほどボリューミーに鳴ってくれます。
グリップは同時期のAネックのMustang等に近く、普段エレキがメインでアコギはからっきしなんて方も、持ち替えた時のギャップも少なくエレキに近い感覚でアコースティックが弾けるのはとてもポイントが高いですね。
つや消しのオール・マホガニーボディも可愛らしく、四季があるカラマズー(Gibson)やナザレス(Martin)とは異なり、年中夏のカリフォルニアらしいカラッとした明るさ/能天気さ(?)がルックス、サウンド双方に現れている愛すべきスモールサイズ・ヴィンテージ。
ライブやレコーディングでの本気使いでも活躍できますし、ソファに転がしておいてリラックスしながら爪弾いても最高に気持ち良い1本です。
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