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2020.11.13 [FRI]
Vol.5 Jimmy Sakurai Special Selected D-28
海外でも活躍中の”世界で一番ジミー・ペイジになろうとした男”、Jimmy Sakuraiが本気で選んだD-28をご紹介!動画ではそのギターの特徴やフィーリングを語り、デモ演奏もしております。
全てのギターに本人直筆の「楽器選定書」が付属されています。
※ なお、選定書はイシバシ楽器が発行したもので、Martin社とは関係ございません。
Martin D-28(1972)
Martin
D-28(1972)
S/N:302967
"Jimmy Sakurai Special Edition"
エクストラライトゲージ弦仕様。
SPECIFICATIONS
Year Of Make:1972
Top:Sitka Spruce
Sides:Indian Rosewood
Back:Indian Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Tuners:Grover 102C
Case:Original Hard Case(Blue Case)
このギターを選んだ理由をお聞かせください。
72年製とお伺いしたんですがとんでもなく綺麗なんですね!
傷とかスクラッチ、ピック傷が若干あったりもしますけれど、ほとんどキズがなく、丁寧に使われたギターという感じがいたします。あとびっくりしたのがピックガードの美しさなんですけれど、これもお伺いしたらもちろんこのマーチンのギターっていうのはピックガードがだんだん浮いてくるっていうのが多いんですけれど、ちゃんとリペアされて、しかも特注でとっても綺麗なものを当時のマテリアルのまま、オーバーコート塗装まで施して、黒光りをするこの美しいピックガードを取り付けられているということなんです。
Martinの28って言ったらやはりこの黒い艶のあるピックガード、という僕のイメージがあるのでとってもいいなと思いました。それもあって72年製っていうのはちょっとびっくりするくらい綺麗な美しいヴィンテージキターだなというふうに思いました。
あとはこのマシンヘッドですけど、グローバーのロトマティックチューナーがちゃんとついているっていうところ。これはもうジミー・ペイジもお気に入りというところで、これは クロームで102Cというタイプだと思います。
あとはバランスがとにかくいいです。今、「丘の向こうに」という曲を弾かせてもらいましたけれども、プリングオフそれからハンマリングオンっていうプレイも非常に楽にできます。
ちゃんとセットアップがされているというところが買ってすぐ弾ける、ライブで使えるというそんな印象があります。
Zepはアコースティックでレコーディングした楽曲をライブで演奏する時、エレキギターで演奏するためにどの様なことをしていますか?
代表的な曲で言うと「Stairway to Heaven 天国への階段」があります。ジミー・ペイジはなんとハーモニーギターでアコースティックを録音したということなんですけど、それにフェンダーのエレクトリックトゥエルブ(ELECTRIC XII)、そしてヴォックスの12弦ギター、こういったものをオーバーダビングして録ったんですね。
さてこれをライブで表現しようといった場合にアコースティックギターでこれを弾いてしまっては、当然その後に続くFender ELECTRIC XII、そしてギターソロっていう展開にもっていけないわけですね。そこで彼はそのためにギブソンのダブルネックを使うことになるんですけれども、そこで12弦と6弦っていうダブルのダブルネックのうちの6弦の方で、あの有名なイントロを、本来ならばアコースティックで弾く部分を(エレクトリックの)6弦側で弾くわけですね。そこから12弦の方にスイッチしてそしてまた最後再び6弦でギターソロをとるという、あの世界一有名なギターソロをとるわけですね。
あと他に「Tangerine」という曲も12弦のアコースティックギターで書かれた曲ですけれども、これをライブである時、一番最初ジミーペイジは1971年にステージで初めて「Tangerine」を演奏するんです。この時にジアニーニという、ブランドの12弦アコースティックギターを使うんですけれども、ただ、それからしばらく「Tangerine」はセットリストから外されます。再び75年にこの「Tangerine」がセットリストに加えられた時には、先ほどの「Stairway to Heaven 天国への階段」と同様、ジミーペイジはなんとダブルネックで、今度は12弦の方での演奏をするということを彼はやりました。
その年その年でおそらく彼の考え方・アプローチが方法が違うアイディアがあったと思うんですけれども、ただ1回それでやりますと彼はずっとその法則をキープする、少なくともそこから何年かキープするという、そういうことはずっとやってたようです。それが彼の音楽に対するアプローチの信念だと思います。
今回カスタマイズするのはどんな点でしょうか?
ただ一つだけ、僕がこのギターにリクエストとしたいなぁと思うのは、今張っていただいているこのライトゲージではなくもうひとつライトなですね Extra light gauge っていうものを張っていただけたらなぁというふうに思いました。というのは僕もそうなんですけれども、ジミーペイジも指力がそんなにあるわけではないという風に僕は考えているんです。
当時ライブツアーといいますとほぼ毎晩のように演奏してたと思うんですね。その中で指がダメージがかなりがあったと思うんです。そういう中で本人はですねExtra light の弦を好んでで張っていたんじゃないかなというふうに考えるんです。
実際にそれで僕も試しているんですけれどもかなり近いニュアンスの音も出せるようになったので、ちょっとそこをですね今日はこのギターでカスタマイズというよりもライトなカスタマイズですけれども、エクストラライトゲージを張って頂けたらどうかなと思います。
エクストラライトゲージにカスタマイズしたギターを受け取って・・・
いい感じ! やっぱり extra light gauge 僕好きですねー。
このギターで演奏するのに向いているのはどんな曲でしょうか?
一番最初に試させていただいたときはライトゲージが張られていたんですけれども、どうしても指先のダメージっていうのがあるわけですよね。そういうことも考えてやはり通常よりも軽いもっとライトな弦を張ってたんじゃないかなというふうに僕は推測してたわけですけれども、Extra light gauge っていう.10から始まるセットですけれども、それによって非常に弾き心地が軽くなります。ギター始めたばかりの人でもとても押さえやすくなるので、練習にとっても良いと思います。もちろんプロフェッショナルの方でも長いツアーで指を保護するっていうことはもちろんそうですがただそれだけではなくですね、サウンドにもとっても影響してくれて、やっぱりこのライトゲージからエクストラライトゲージに張り替えることによってこのギターずいぶん明るい音になりました。最初のイメージと違うんです。ちょっと聞いてみてくださいね。
ジャラジャラ感といいますかストローク感も非常に細かく出せるようになったと思います。あとはよくMartinのD-28で言われることはとっても音鳴りが良いためにローが出すぎてブーミーになるという印象を持たれる方も少なくはないって聞いています。ただ僕が今日このギターを試す限りですね、このエクストラライトに変えて特にそうなんですけれどもローが出てないわけではないんです。出てるんですけども必要充分なローと言いますか、そして決して下(ロー)が割れるということがないです。これ実は今ぼく6弦をドロップD、オープンGというですね、チューニングでつまりは6弦もこれ「E」から「D」に落としているんです。にもかかわらずです。いっさいのビビリもなく、しかもこのドヨーンっていう響きもなく、ちょっと言い方失礼なんですけれども、その辺のギターだとなかなかこんな感じが出せないって言う、そこはやっぱり多くの人はこのD-28、特にジミーペイジのD-28を 愛用した理由がよくわかってきます。
そんなわけでこのギターはずいぶん前よりも弾きやすくなっております。例えばアールズ・コートというライブでですねジミー・ペイジが「Going to California」をサムピックを使って弾いていました。ほとんど聴いた感じ一緒じゃないかな! と思うんですけど、レコーディングでも本当にこの音してました。この時にプリングオフっていうプレイを彼は多用してますけれども、弦がライトになるということでそのプレイがとてもやりやすくなります。聞いてみてください本当にそっくりな音が出ているので。
しかもお店の方にお伺いしましたらこの72年のヴィンテージギター、なんとオリジナルのブルーケースもついているという、とってもレアな逸品です。
ジミー桜井仕様ということでエクストラライトゲージを張らせてもらいました。ブランドも私おすすめのブランドが張られています。是非皆さんお試しになってください
Martin D-28(1973)
Martin
D-28(1973)
S/N:319844
SPECIFICATIONS
Year Of Make:1973
Top:Sitka Spruce
Sides:Indian Rosewood
Back:Indian Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Tuners:Grover 102C
Case:Non-original Hard Case(Recent Martin Case)
このギターを選んだ理由をお聞かせください。
このギターは73年製ということで50年近く経つ楽器ですけれどもそれなりのヴィンテージ感が漂っているギターですね。
とても良い意味で弾き込まれていると思うんですね。特にネック裏ですけどこのネックのローポジションのところよく使い込まれた感があります。塗装の剥がれがありますけどここ(ヘッド)におそらくストラップをまわしてそれが擦れちゃったかなぁみたいな感じがあります。ここにストラップのエンドピンがつけられたかもしれません。そういった跡もあります。
ヴィンテージギターというのはその何十年っていう歴史の中でいろんな人がいろんな使い方、いろんな音楽を演奏した、そしていろんな場面で使われて、塗装とかパーツの交換によって何十年も継がれていくという、そういうところがヴィンテージギターのとっても素晴らしいところなんですけれども、このギターはまさにそういう特長をたくさん持ってるギターじゃないかなと思います。
なおかつ肝心のそのプレイアビリティの部分でフレットもまだですね全然OKなんですね。これはオリジナルのフレットかはどうかはちょっとわからないですけれども、全然ビビリもありませんしバランスとってもいいです。
今「That's the Way」という曲をライヴヴァージョンで弾きました。実は「That's the Way」という曲は年度によっても違うんですけど、ハーモニーギターっていうギターで録音したりあとはライブで使ったりもしてましたが、1970年の「That's the Way」という曲は実はこのギター(Martin D-28)で弾かれているんですね。それでとっても親しみがあったというかいい感じで今弾くことができました。
Zepがアコースティックギターとの関わりを大きくしたのは、いつ頃からになりますか?
Led Zeppelinというとどうしてもレスポールとマーシャルというイメージのライブ、あるいはサウンドのイメージを持たれる方がほんと多いと思うんですけれども、実は Led Zeppelinはファーストアルバムからアコースティックギターを多用してまして、ファーストアルバムで実に何曲でしょうか1曲、2曲、3曲あります。そして2nd アルバムでもアコースティックギターのソロを録った曲も入ってますしね。アコースティックギターのナンバーももちろん多くあります。特に3ndになっていきますとそれが顕著になっていくというふうによく言われるんですけど、実は1曲2曲多いかなという程度で比較的初期から中期にかけてのツェッペリンはスタジオバンドでも使っているんですね。
ライブにおいてはですけれども1970年のヨーロッパツアーからマーチンの D-28をジミーペイジのライブで初めて持ち出すんですね。ツェッペリンの結成というと68年それから69年というのが彼らのその超初期のライブパフォーマンスになる訳ですけど、もう68年の69年っていうのはもうエレクトリックギターでギンギンにアメリカを席巻するツアーをしてその翌年、つまりツェッペリン3ndがリリースされて以降のツアーでアコースティックギターをライヴでも披露するようになるわけです。
それから以降翌71年、もちろん日本に来ましたけれども、その時もアコースティックセットありました。72年これもやっぱりありました。みなさんがよくご存じの狂熱のライヴ73年っていうUSツアーがありましたけど、これでアコースティックは一切使ってないんですね。これとってもあの面白いんですけれど、ただそこから2年を経て75年のアールズ・コート公演、ここでまた再びアコースティックセットが登場します。で以降ジミーペイジはD-28しかステージでは使わなくなるんですけど、それまではハーモニーのソブレン、ほぼ後期に至ってはジミーペイジは D-28を好んで使ってたと。75年それから最後のUSツアーになりましたが77年、ここではもうD-28を二本を持ち出してサブとメインという形でですね。そうやって使っていたということです。
このギターで演奏するのに向いているのはどんな曲でしょうか?
今さっき弾かせていただいた「That's the Way」はもちろん70年のライブでもジミーページは使ってたというふうにご紹介しましたけれども、それ以外に 「Going to California」 これも75年77年と演奏で使っています。それから「Bron-Y-Aur Stomp」って言う曲もありますね。あとは実際レコーディングでも使用した「Black Country Woman」これもD-28バッチリじゃないかと思いますね。
Led Zeppelin (レッド・ツェッペリン)とアコースティック、ギターアコースティックセットという音楽的な意味合いと言いますか僕がアメリカで活動してて思うところでもあるんですけど、ヘビーなエレクトリックナンバーを聴いて頂く中でアコースティックセットという時間がお客さんとこのひとつになれるというか、曲によっては皆さん足を踏んでいただいたりハンドグラップされたりっていう、そういう意味でとてもあのホッとできる時間になります。これメンバーたちもおそらくジョンボーナムはアコースティックセットの間に後ろで一服つけられる、あるいは一杯飲める、そういう時間があったわけですよね。で、ほかの3人ジミー・ペイジ (Jimmy Page) 、ロバート・プラント (Robert Plant)、ジョン・ポール・ジョーンズ (John Paul Jones) は3人椅子を出してそこにかけてですねとってもリラックスしたムードでアコースティックセットでお客さんと一つになれる、という、当時やっぱりそういった非常に和やかなムードを作るのにこのアコースティックセットっていうのは実によかったんじゃないかなと思います。
このギターですけれどもD-28っていうのは明るい音、そしてあの非常にガッツがある音っていうそういうイメージがあって、ツェッペリンは最初はこの静かな曲で使ってたりしてたわけですけれども、特にこの明るい音がするこのギターでですねちょっとおすすめの曲っていうのをちょっとやってみたいと思います。
Martin D-28(1979)
Martin
D-28(1979)
S/N:414755
SPECIFICATIONS
Year Of Make:1979
Top:Sitka Spruce
Sides:Indian Rosewood
Back:Indian Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Tuners:Grover 102C
Case:Original Hard Case(Black Case/Emblem missing)
このギターを選んだ理由をお聞かせください。
このギター79年製ということでお伺いしましたが、グローバーのマシーンヘッド搭載の最後の年になるそうです。やっぱりジミー・ペイジ (Jimmy Page) ファンとしましてはグローバーのマシーンヘッドは欠かせないアイテムかなと思うんですが、その後にシャーラーに変わるということになってくるわけですけれども、これはもうその変わる直前の最後のモデルになります。やはりファンの方はシャーラーからこのグローバーにわざわざ替えるという方もいらっしゃるというのを聞きました。
全体にこのギターは、今日試させていただいた中で一番新しい、若いっていうギターになるんですけれども、でももうそれでも40年以上の月日が経っていまして、本当に程よいビンテージ感が出ています。ネックはもう使い込まれているっていうところで、もうどんな人が今までグリップしたんだろうなぁという風にちょっと想像したいぐらいですね。いい感じに塗装がですね曇っているところがありますけど本当にこれはまさにヴィンテージギターという感じをですね与えてくれます。スクラッチ傷というかぶつけたような打痕もちょっとずつありますけれども全然これはOKです。もうあの僕もそうですけれども、使ってナンボという世界なので、それもやっぱりこのギターの持ってきた歴史の一つだと思いますしそれで音が良くなる、悪くなるというようなことはほとんどありませんのでね。とにかく気にせずガンガンロックで使おうというのがいいと思います。まさしくやっぱりこういうギターは音もガッツがあるというところで弾きたくなっちゃう!っていう、ビックキズとかそういったことを気にしないで使っていただける1本だと思います。
特にこのギター僕を思ったのはネックが若干その年代によってこのグリップ感が違いがあるというふうにお店の方にお伺いをしたんですけれども、まさしくこのギターはその特長を持ってましていつも僕が弾いている70年製のMartinなんですけれども、それと比べますと若干このグリップがしっくりと言いますか、僕あんまり細いネック好きではないんですけれども、このギターはちょうどいい感覚で、ちょうど59のバーストにちょっと似たような感覚を覚えます。
で「レイン・ソング」 (The Rain Song) 」を先ほど聞いていただきましたけれども、まさにイントロ。これをちょっと試奏をさせてもらうとわかるんですけど、非常にその中域の豊かさっていますか、それが出てきます。こんな音ですね。なかなかこの音って出ないんですよね。僕はもう長いことずーっとこれハーモニーで弾いてるってずっと思ってたんですけども実はマーチン(Martin D-28)だったっていうですね、そういった秘密が明かされたんですけれども。それもこのSHINKO MUSICさんからですね、ついこの春リリースされました『ジミー・ペイジ・アンソロジー(Jimmy Page:The Anthology)』という彼のまさしく機材とそれから衣装とそれからエピソードを語った本なんですけど、ここにその答えがたくさん載ってたんですね。
その中で僕がハーモニーじゃないかなと思っていたこの「レイン・ソング」 (The Rain Song) という曲がなんと本人の口から D-28を弾いたっていう。もう40年研究してきたことが一気にひっくり返ってしまったという、そんな本なんですけどちょっとご紹介をしたいと思います。
この『ジミー・ペイジ・アンソロジー(Jimmy Page:The Anthology)』という写真集なんですがこれはそうですねジミーペイジのMartin 1969年製ということでこれも初めて明かされたと思います。こんな事実僕も知らなかったです。そしてなんとマーチンは「レイン・ソング」 (The Rain Song) で弾いたんだよ、"Over The Hills And Far Away"「丘のむこうに」で弾いたんだよっていうことを彼も語っちゃってるんですね。ここで彼の音楽の変遷というものの秘密が明かされるわけなんですけども、今日もこうしていろんなギター弾かせていただいて特に今のこの79年の比較的若いマーチンではありますけれども この「レイン・ソング」 (The Rain Song) のイントロダクションに非常によく似たあたたかさが演奏できるというんですねまたそれを本が教えてくれたこのギターが教えてくれたっていうところです。
ジミー・ペイジは数種類のアコースティックギターを使用していましたが、その使い分けは明確だったのでしょうか?
ジミーペイジはアコースティックギターは実にですね年代によって1本から2本ツアーに携行していたわけですけれども、同じツアーでですね例えば D-28というマーチンのギターとソブレンていうハーモニーのギターとあるんですけれども、初期はこのハーモニーを対応していたんですね。そしてなんとこのハーモニーでほとんどの曲を書いたって本人が言ってるんですけれども、D-28に関しては1970年に初めてツェッペリンがアコースティックセットやりますよっていう時に持ち出してきたギターなんです。けれども71年にはハーモニー、そして72年も再びハーモニーに、73年とお休みをするんですが75年からD-28というですねそういった変遷があるんですね。
もちろん曲によっては12弦ギターというのもありますから12弦ギターの場合はレコーディングで使ったギターとそれからのライブで使っギターとこれまた違ったりもしますけれども、ジミー・ペイジはその時々でおそらく彼の考える世界の中でこれが良い音するっていうものを選んで弾いてたんじゃないかなと思います。
実際にD-28というギターに関してはジミーペイジは70年おそらく僕が思うのは春先だと思うんですけれども手に入れたときはそれまでハーモニーをずっと使ってたけれども周りのミュージシャンみんながマーチンを持ってるっていうのは知ってたと、とってもそれでのクオリティ方がで高いっていうこともよくわかってたと、けれども高かったんだよっていうようなことを言っています。で、それを70年つまりレッドツェッペリンがファースト、セカンドアルバムで大ヒットしたわけですよね。そろそろギター増やしていこうという中でマーチンを抽出したんだなあという風に思います。
そういったレア情報というのもアンソロジーブックから勉強させてもらいました。例えばジミーペイジの D-28と並ぶ代表的なアコースティックギターのハーモニーのソブレンもこのように紹介されています。あともう一つちょっとだけお見せしたいのがそのアコースティックサウンドをスタジオテイクにおいてですね。もちろんマイクで拾うわけですけれども、ただマイクで録っただけじゃないんですねもちろんなんですが。それがここに公開されました。RCA のリミッターです。こういったリミッターアンプを通してマイクでアコースティックを披露、あるいはボーカルを録る、こういったヴィンテージ機材がいかに当時のレコーディングに貢献してたかというのをジミーペイジはこの本でも詳しく語ってくれています。
ぜひぜひみなさんも『ジミー・ペイジ・アンソロジー(Jimmy Page:The Anthology)』をご覧になってください。ファンの方は絶対持ってなきゃいけないと思います。
このギターで演奏するのに向いているのはどんな曲でしょうか?
このギターは先ほどちょっと紹介しましたネックのグリップの感覚がファットかなっていうところがあります。でもそれが良い方に働いてくれてブーミーにならず、けれども中域がしっかりと出てくれるっていうところが僕はこの曲にいいなと思います。
BOOKS
「世界で一番ジミー・ペイジになろうとした男」
ジミー桜井/著 リットーミュージック出版
¥1,800(税抜)
「ジミー・ペイジ・アンソロジー」
販売:SHINKO MUSIC RECORDS SHOP
¥89,000(税抜)
FIND! SPECIALS ARCHIVE
SPECIAL THANKS
Junko Sakurai
Koji Isaka(Shinko Music Entertainment Co.Ltd)
PROFILE
ジミー桜井
Jimmy Sakurai
新潟県出身。1994年結成の【MR. JIMMY】でレッド・ツェッペリンの各年代ライブ再現により注目を集め、2012年ジミー・ペイジ本人がライブに来場、その完成度を絶賛した。
2014年米国の人気トリビュートバンド【Led Zepagain】に加入し渡米、250を超える公演を行うが2017年1月脱退。トリビュートを超えた “リバイバル” を実現すべく、米国版【MR. JIMMY】を始動。並行して同年11月より【Jason Bonham’ s Led Zeppelin Evening(JBLZE)】に加入し、2018年フォリナー&ホワイトスネイク、2019年ピーター・フランプトンと共に全米ツアーを敢行。
2020年コロナ禍で米国の活動休止中は日本に戻り「ライブの気と圧を消さない」信念のもと10月にEXシアター六本木公演、原宿クロコダイルで7日連続ライブ[Super ZEP Week]に挑戦する。
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