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祝Have A Nice Day LIVE 2009!
マニア・プチ対談「吉田拓郎のギターを語る」

2009/06/20

イシバシWEB SHOPの白井です。吉田拓郎さんが復活!! 嬉しいです。何を隠そう、拓郎さんを聴いてギターを初めたのです。そんな僕は、只今シンガー・ソングライターの井上ともやす君が率いる、吉田拓郎の曲ばかりを演奏するバンドのメンバーをやっておりますが、某日、某所で行われた定例「拓郎ナイト」ライブの開演前、拓郎さんの復活を記念して(?)、拓郎さんのギターをテーマにしたプチ対談を企画いたしました。コアな中年拓郎ファンによるギター談義です。ちなみに対談参加者全員、今回のツアー・チケットは入手できず...。

<参加者>

  • 井上ともやす
    1484.TVの人気コーナー、「FOLKでTALK」でもお馴染みのシンガー・ソングライター。自身の活動以外に、吉田拓郎そっくりの声を活かした「吉田拓郎のコピー」としての活動も注目を浴びており、吉田拓郎所縁のミュージシャン達にも一目置かれている。
    FOLKでTALK
    http://1484.tv/folk_de_talk/
    井上ともやすHP
    http://www2.ttcn.ne.jp/~tomoyasuinoue/
  • 今田道雄
    井上ともやすの友人で熱狂的な吉田拓郎ファン。その実体は、東京に居ながらにして本格的な沖縄音楽と沖縄料理が楽しめる島唄楽園(六本木)の重鎮スタッフ。
    島唄楽園HP
    http://homepage1.nifty.com/myers/
  • 川又トオル
    ギタリスト。プロ初仕事はイルカのステージ。そのときのドラマーは長年吉田拓郎のサポート・メンバーとしても活躍する島村英二。また、スタッフとして参加した「One Last Night in つま恋1985」のフィナーレで突然演奏に借り出されたというエピソードを持つ。井上ともやすバンドではリード・ギターを担当。
  • 白井英一郎
    本対談の言いだしっぺのイシバシ社員。吉田拓郎を聴いてギターを初める。本業の傍ら音楽評論活動や演奏活動に勤しみ、井上ともやすバンドではリード・ギター、バンジョー、マンドリン等を担当。

それでは早速対談の模様をお伝えいたしましょう。
白井:早速だけど、吉田拓郎さんの使用したギターで一番印象に残っている物は何?
川又:僕はテレキャスターだな。昔使っていたビグスビーのトレモロとフロントにハムバッカーが付いたやつ(注1)。
今田:あれは、ラジオ番組でファンにプレゼントしちゃったんだよね。
井上:ああ、あれね。俺も応募したけど外れたよ。 (笑)
白井:ハムバッカーが逆さまに付いていたけど、当時あれはザ・バンドのロビー・ロバートソンのテレキャスターを意識したんじゃないかって言われてた。
井上:俺はムーンのハムバッカー付きのテレキャスター。人から同じギターを借りて、借りっぱなしにしてた。 (笑)
川又:あと、テレキャスター・シンライン(注2)。それと新六文銭のときのレスポールも印象に残っているな。レスポールでリード・ギターを弾いていた。
白井:そうそう、シンラインっていうモデルは拓郎さんで知った。新六文銭でレスポールを弾く姿は当時テレビで放映されたね。
井上:BCリッチも使っていたよね。
白井:(風の)正やんも使っていたし、あの頃BCリッチはニュー・ミュージック界ではちょっとブームだったような気がするな。
今田:僕はライブ73の頃のギブソンのメロディメーカーかな。
白井:メロディメーカーは当時チューリップのメンバーの誰かも使っていたね。拓郎さんの場合、基本的にはテレキャスター系が好きそうだよね。アコースティックの方は?
川又:やっぱギブソンのJ-45(注3)でしょ。実際に使っていた期間は短いんだけど、最初のつま恋もあれだったし。
今田:僕はマーチンD-35だな。
白井:うん、D-35と言えばイルカさんか拓郎さんっていうイメージだった。ここにいる四十歳以上のファンには、J-45とD-35が拓郎さんのアコギって印象じゃないかな。
今田:あと、ヤマハのFG、ごく初期に使っていた。
白井:さすがマニア、詳しいね。 (笑) 初期と言えば、カワセのマスターも知られているね。
川又:一時期使っていたタカミネの白いエレアコも印象的だった。いつも座って弾き語りする拓郎さんが、あのギターを持って立って弾き語りしていたんだ。
白井:白いエレアコと言えば、06年の「つま恋」ではヤマハのCPX-15NA(注5)を使っていたね。
井上:演奏の話しになるけれど、僕が出会う拓郎ファンの間では、「高円寺」のギター弾き方が議論になることが多くってさ。僕がやるのを見て"なるほど、そう弾くのか"って納得してくれる人もいれば、"違う"って言う人もいる。(笑)
白井:弾いているのは石川(鷹彦)さんかな?
井上:いや、あの芸風は拓郎さんだと思う。あとね、拓郎さんはギター試奏するとき「ガラスの言葉」を弾くって話がある。
白井:へえ。「ガラスの言葉」にしてもそうだけど、拓郎さんってアコギ上手いよね。話題になることが少ないけれど。特に初期の弾き語りのライブではアコギの存在感がある。
井上:そうそう。打楽器のようにパーカッシブに弾くこともあるしね。ちなみに、拓郎さんはポール・サイモンの影響を受けていると思うんだ。「兄ちゃんが赤くなった」とか「花嫁になる君に」のスリーフィンガーとか。
白井:なるほど、納得。「どうしてこんなに悲しいんだろう」は、ほとんどニール・ヤングだけどね。(笑)
川又:『ともだち』の「マークII」のアコギが良いね。それとラグタイム・ギターを弾いているのを見たことがあるけど、素晴らしかった。やっぱ上手いよ。
白井:おっと、そろそろ本番の時間だね。まとまらなかったけれど(笑)、色々な話が聞けました。今日はありがとう。

注1 ビグスビー・トレモロ付きのテレキャスター
トランシジョン・ロゴ、ローズウッド指板、オリンピック・ホワイトと思われるボディ・カラーをフィーチャーしたフェンダー・テレキャスター。テレキャスター専用のビグスビー・トレモロが付いています。60年代末から70年代初頭の物を思われます。フロントのピックアップが黒いエスカッション付きのギブソン・タイプのハムバッカーに交換されていますが、向きが逆さまなのがポイント。 現行モデルには近いイメージの物が存在しないのが残念です。
注2 テレキャスター・シンライン
アッシュ・ボディ、ハムバッカーをフィーチャーした72年以降の仕様のフェンダー・テレキャスター・シンライン。ナチュラル・カラーです。 フェンダー・ジャパンのリイシュー、TN72がお勧めです。
http://www.ishibashi-webshop.jp/shop/g/g310098900/
注3 ギブソンJ-45
1967年製と言われているギブソンJ-45。ラウンド・ショルダー・ボディ、ラージ・ピックガード、ブラウン・サンバースト・カラーが特徴です。ピックガードの形状等が異なりますが、J-45 True Vintageが近いスタイルを持っています。初期の弾き語りサウンドを再現するのにベストな1本。
http://www.ishibashi-webshop.jp/shop/g/g331168400/
注4 マーチンD-35
いわずと知れたアコギの王者マーチンです。D-35はD-28と同様のサウンド・キャラクターを持ちますが、ネック・バインディング、3ピースのバックがD-28との外観上の相違点。ギルドとともに70年代の日本のフォーク・シーンを代表するギターの1本と言えるでしょう。
注5 ヤマハCPX15NA
ヤマハ浜松工場で生産されるコンパス・シリーズの最上位機種のエレアコです。北欧をイメージしたファッショナブルなホワイト・カラーがステージに映えます。現行モデルはA.R.T.ピックアップ・システムを採用しCPX15NIIとなりました。
フォーク酒場で吉田拓郎を気取ろう! まずはハーモニカから。
http://www.ishibashi-webshop.jp/shop/c/c6550/

  • 往年のヤングギターの表紙を飾る拓郎さんが持つマーチンD-35、ビグスビー・トレモロ付きテレキャスター、ギブソンJ-45。

  • 井上ともやすバンド左より、中内計、白井英一郎、曽祢荒助、井上ともやす、西川透、川又トオル