2023年で創業150周年を迎えたEpiphone。
ファミリーブランドであるGibsonとの親和性の高さは言うまでもなく、Gibson/Epiphoneのオリジナルを基にデザインされた多彩な製品群は、ビギナーからプロまで多くのユーザーに支持されています。
現在、Epiphoneギターの多くは中国青島の自社工場Gibson Qingdao Factoryにて生産されており(※)、2019年以降に工場設備の刷新と生産ラインの見直し、さらには工場の新設を進めたことで、従来よりもさらに高いレベルでの品質管理がなされています。(※一部モデル除く)
そして2024年、USAナッシュビルに工場を構えるGibson Customとのコラボレーションによって製作されるEpiphoneのトップライン “Epiphone Inspired by Gibson Custom Collection” から、Gibsonブランドを代表するモデル群が新たにリリースされます。
Epiphone Inspired by Gibson Custom Collection(EIGC)
USAナッシュビル/モンタナ工場の伝統的な製法と同様の生産工程によって1本1本製作され、ルックス、トーン、フィーリング全てにおいて高いレベルで仕上げられております。
ただUSAパーツを使用しているだけではなく、ボディマテリアルや組み込み、ボディ/ネックシェイプ、そして「Gibson "Open Book"ヘッドストック」を採用するなど、いずれも従来のラインナップとは一線を画すクオリティで、製品開発と生産におけるEpiphoneのこれまでの弛まぬ努力とプライドすら感じさせてくれます。



Gibson "Open Book" Headstock
2020年リリースのInsired by Gibsonモデルでは"Kalamazoo"ヘッドストックが採用されましたが、今回のInspired by Gibson Customモデルでは、Gibson "Open Book" ヘッドストックシェイプが採用されております。
過去何度もユーザーや販売ディーラーからのリクエストはあったものの叶うことがありませんでしたが、今回のEIGCリリースを機に遂に採用されることとなりました。ファンにとっては嬉しいポイントでしょう。
また所謂パンケーキ構造や3ピース・バックにはせず、しっかりと厚みのあるソリッド・マホガニーをボディ材に使用しております。サウンドの軸となるボディマテリアルのアップデートは伝統的なGibsonサウンドの再現には欠かせないポイントです。


Gibson Pickup Shop Pickups & CTS Pots and Mallory Caps
各モデル、USAナッシュビルにて生産されるGibsonピックアップが搭載されております。
1959 Les Paul Standard : Custombucker
1963 SG Custom with Maestro Vibrola : Custombucker
1959 ES-355 : Custombucker
Les Paul Custom : 490R/498T
また、ピックアップだけでなく電装パーツもCTSポテンショメーター、Malloryコンデンサー、Switchcraftセレクタースイッチとアウトプットジャックを使用しております。


Neck shapes and long neck tenon directly from Custom Shop
モデル毎に、Gibson Customのレシピを基にネックシェイプを成型しております。またギター本体のバイブレーションと豊かなサスティーンを生み出すためにロング・ネック・テノン(ディープジョイント)でネックとボディが組み込まれています。
Period Correct Tailpiece
1959 Les Paul Standard、1959 ES-355には、Custom Shop同様にHistoric Aluminum Stop Barが使用されております。
1959 Les Paul Standard、1959 ES-355、1963 Les Paul SG CustomはブリッジにABR-1タイプが使用されております。

VOS “Vintage Original Sheen”
新たに"Vintage Original Sheen"と名付けられたフィニッシュで、ボディやネックはヴィンテージ楽器を思わせるセミグロスのような風合いに仕上げられております。(Les Paul Customはグロス仕上げ)
1959 Les Paul Standardはトナー入りのフィニッシュを採用しており、ヘッドロゴやバインディングもエイジドの風合いに仕上げられております。

Mother of Pearl Inlays
指板上のポジション・マークや、ヘッド・ロゴ、ヘッド・インレイにMother of Pearlを使用しており、従来のInsired by Gibsonモデル等よりもさらに高級感を感じさせます。



Gibson “Open Book” Headstock
先にご紹介したエレクトリックギター同様に、アコースティックギターにもGibson "Open Book" ヘッドストックシェイプが採用されております。
1942 Banner J-45にはバナータイプの"Epiphone Inspired by Gibson"デザインが施されております。

All Solid Wood and Thermally Aged Spruce Tops
USAモンタナ工場で生産されるHistoricCollectionなどに採用されているサーマリーエイジドTopを参考に、熱加工を加えたスプルースTopを採用しております。
熱加工を加えることで木材自体に含まれる水分が抜け、より木材が振動しやすくなり、ヴィンテージ楽器のような深い響きを得られます。

Accurate Neck, Body Shapes, and Bracing Directly from Gibson Acoustic
モデル毎に、モンタナ工場のレシピを参考にしてネックシェイプを成型しております。
さらにボディブレーシングは、モンタナ工場で使用しているパターンと同様のものを使用しております。

L.R Baggs VTC pickup system
Gibsonアコースティックのラインナップでは定番となっているL.R.Baggsピックアップがマウントされております。サウンドホール内部のコントロールでVolume/Toneコントロールが可能で、すぐにステージやスタジオでのパフォーマンスが可能です。

Engraved pickguards (J-200)
1957 SJ-200のピックガードは、パターンプリントではなく、エングレイヴ(彫り込み)タイプを使用しております。細かい部分ですが、これだけでもギターの顔つきががらりと変わります。

VOS “Vintage Original Sheen” Finish
新たに"Vintage Original Sheen"と名付けられたフィニッシュで、ボディやネックはセミグロスのような風合いに仕上げられております。ペグやトラスロッドカバーなども各モデルのオリジナルを再現しております。
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