【中古】Gibson / MK-53　1976年製 【渋谷店】

70年代中盤に発売、80年代に入る前には全モデルが姿を消した、知る人ぞ知る"マークシリーズ"。
設計には音響工学の権威マイケル・カーシャ氏、リチャード・シュナイダー氏が招聘され、従来のラインナップとは全く共通しないオリジナルティ溢れるデザインのアコースティックギターが誕生しました。

独特な構造はすべて音響工学に基づき設計され、インピーダンス・マッチング・ブリッジ、テーパーがかった手の込んだ形状のサウンドホール、カーシャ・ブレーシング、湾曲形状のネックブロックなど、
外観に限らず内部構造に至るまで、Gibsonとは思えない一線を画す仕様。当時のGibson肝煎りのプロダクトであった事が窺えます。

結果的にマークシリーズは市場には受け入れられず、前述の通り80年代に入る前にその全てのモデルが製造中止となってしまいます。
しかしながら、この"マークシリーズ"が与えた業界への影響は決して小さいものではなく、このギター設計がきっかけで様々な製作家やギター設計にインスピレーションをもたらしたとも言われています。

今回入荷したのは、1976年製のサンバーストカラーMK-53。
スプルーストップ、メイプルバック＆サイド＆ネック、ローズウッド指板＆ブリッジ、16-3/16ボディ、25-1/2スケールの仕様です。

ボディ内のライニング接着修正、ブリッジ接着修正が行われております。ネックヒールとボディサイドの継ぎ目に塗装クラックが入っているので、ネックリセットの可能性も否めません。
ネックはフラットなコンディションですが、弦高は高めです。

ボディも全体を通して年代相応のコンディションです、ボディバックセンター(ヒールキャップ側)には塗装クラックが起こっている等、擦り傷や打痕が散見されますが比較的綺麗なコンディションです。
サウンドはミッドレンジにスポットしたMKならではのサウンドで、しっかり鳴ってくれるレスポンスの良い一本です。


※純正ハードケース付属。