【Vintage】Martin / D-28　1965年製 【渋谷店】《05VG》

現代アコースティックギターの原点とされるMartin。
Martinの台頭から以後誕生したアコースティックギターは、現代に至るまでMartinの影響を受けざるを得ない程、当時から完成されたギターを作り出してきました。

1916年に当時のミュージシャンの要望で、大音量と更なるトーンを狙った大型ボディサイズ(ディットソン・ドレッドノート)の製造を開始。
1934年には143フレットジョイントの現在の仕様が完成し、以後数々のミュージシャンと音楽を支えてきた名実ともに名器である"D-28"。

今回入荷したのは1965年製の1本。
ボディトップにはシトカ・スプルース、バック＆サイドにはブラジリアン・ローズウッド、マホガニーネック、エボニー指板＆ブリッジ、グローバーロトマチックペグ、ロングサドル、ナット幅約42.5mmの仕様。

ブレーシングの再接着修正が行われておりますが、ボディ割れの修正歴は確認出来ず状態の良いコンディションです。
ブリッジは再接着修正、ブリッジプレートも非常に綺麗な状態である為交換された可能性が高く観えます。
ブリッジサドルにイントネーション加工が施されている為、交換の可能性が高いですが質感としてはナットと共にオリジナルの可能性も否めません。

ボディ周りのバインディングとピックガードも経年変化によって変形が生じ、剥がれが起こる為接着修正が行われており、ネックはリセットと指板修正、フレット交換が行われ演奏性の確保が行われております。

こちらの個体は修復歴も少なくオリジナル度も高い1本で、中々見ることも出来ない良い個体ではないでしょうか。
60年代中盤の製造で、ブラジリアン・ローズウッド仕様の為、上質で重厚なドレッドノート・サウンドをお楽しみいただけます。

サウンドホール周辺やブリッジ～サウンドホール間のピッキング傷を鑑みれば、アコースティックプレイヤー含めフラットピッカーに弾き込まれてきた事が伺え、手した瞬間に数々の名演奏で聴衆を魅了した、あのトーンを奏でます。

※非純正ハードケース付属