青春の?!70年代【Vintage】
2015-10-17 横浜アコフロアの田川です。ヴィンテージギターの定義って、時代ごとに移ろうのですねー
私の感覚的に、昔は70年代のギターは”中古”でした、、でも最近、自分でも不思議なのですが、
この時代の楽器やアイテム達に強く強く惹かれる自分を発見してしまいました!
例えばこの1974年製 Gibson J-50 DLX

このスクエアショルダー、ダブルXブレーシング、3ピースマホガニーネック期の一本。
ネックリセット済みであることからジョイント角度 弦高も弾きやすく、
かつ気持ち良い”シズル感”があり、乾いた抜けの良いサウンドはロック系にオススメです!

70年代、、ちょこっと復習してみますと、、
70年代アメリカンプロダクト
大量生産大量消費の時代の波
ハーレーダビットソン ショベルヘッドの時代
MADE IN U.S.Aの製品として、象徴的なモノとして、、バイクのハーレーは、、
1936年?ナックルヘッド、48年?パンヘッド、57年?XLにショベルヘッド搭載という変遷をたどってきたハーレーの主力エンジンは、
66年にショベルヘッド (ビッグツイン)へとスイッチ。
68年 AMF(アメリカンマシンファンダリー社)傘下に、、
70年代にいたる。
これは、良い悪いの問題というより、その時代の国の経済状況など踏まえて見るべき話ではありますが、
どうしても大量生産?品質は?という評価の問題にぶつかります。
で、ギターの話に置き換えてみると、、
フェンダーのCBS時代
1965年にCBS社に売却
V.C Squier社を買収
同時にレオ.フェンダー氏は経営者から技術顧問として同社に残るが、数年後に退社。
70年代へいたる。
ギブソンのノーリン時代
68 レス.ポールモデルを再発売
69 ギブソンの親会社であったCMI(Chicago Musical Instruments)がその権利をECL(Ecuadorian Company Ltd)へと売却
74 ノーリン ギブソンを買収 ナッシュビル新工場
1974年から1984年の間に、製造ラインはカラマズーからナッシュビルへと移転。
なにかシンクロしているこの動き、工業製品は時代と無縁ではいられない。ということなのでしょう。
古き良きを懐かしむ、価値を再評価するヴィンテージブームも既に始まっていて、
それは、70年代アイテムの過小評価(?)へ繋がったように思えます。
しかし、、
ほんとにそうかな?と、実物をいじってみると、
『結構いいじゃん!』というのが、素直な印象。これはこれで他にはない個性とオーラがある!
その時代を象徴する、オリジナリティーあふれる、ときに奇妙なその仕様。
復刻(リイシュー)が多く存在しないその機種オンリーの新鮮な存在感。
また実際に経過した3?40年の年月がかもす風合い。
音楽のジャンルや音作りにおいて、ハマればこれ以上ないマッチング。

うん、やっぱり独自の魅力があります。
ショベルヘッドのローライダー
ラージヘッドのストラトキャスター
長髪で走り回る刑事ドラマの若手デカに(?!)心熱くなる!
ロックの青春時代と言い切っちゃいます。