それぞれ1930年前期製と後期製の2本!【Vintage】
2015-05-16
戦前のギブソン・フラットトップ・アコースティック黎明期における名器のひとつ、L-00。
当時のギブソンのラインナップの中ではL-5に代表されるアーチトップギターと比較すると、フラットトップギターはどちらかと言うと安価な廉価グレードの楽器といった一面がありました。
その為世界恐慌の時代に於いても比較的手に入れ易いギターとして、当時のブルーズ・マンに親しまれた・・・と言われています。
その為海外のギターショー等でも目にする機会自体は意外に多かったりもするのですが、「楽器として」使用に耐えうるコンディションのものを探そうとすると、ラフに扱われてきたらしい個体も多く、非常に困難だったりします・・・(日本で言うところの60?70年代初期のYAMAHAのアコースティックギターのような感覚に通じるものがあるのでしょうか・・・?)。
そんな時代に製造された30年代製L-00…
新宿店担当者がアメリカにてルックス、サウンド、コンディションをチェックし、惚れ込んで買い付けてきた入魂の個体が、現在2本入荷しております!

まずは精悍なエボニーブラックカラーとホワイトピックガードが目を惹く個体。
12フレットジョイント仕様の1930年代初頭製と思われる1本です。
こちらに関しては大歓迎の方、がっかりされる方で二分されると思われますが、ネックはリシェイプされております。オリジナルではどぎつい三角シェイプの太ネックですが、こちらの個体は60年代初期のレギュラーネック期に近い非常に握り易いグリップとなっております。
他にもトップの変形を進行させないためか、テイルピースを取り付けていた形跡があるなど、過去のオーナーの涙ぐましい努力の跡が見られるこの1本、サウンドはひたすらに枯れており、それでいてゴリゴリとした図太さとはまた違う、どこか気品も感じる凛とした澄んだ絶品トーン!
ナットとフレットはオリジナルのようで、現代のスムーズなフレットに慣れた指には初めは若干違和感があるかもしれませんが、それを踏まえても不思議な懐の深さを感じさせる、歴史の重みを味わえる芳醇な1本!
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一方のこちらは14フレット仕様の1本。
バックバインディングなし、スキャロップドブレーシングなどの仕様から、前述のエボニーブラックの個体から4?5年後の時期に製造されたものと思われます。
こちらはオリジナルのままのまるで角材のようなどぎつい三角ネック!
サウンドもスモールボディとは思えないほどバリバリと迫力あるトーンで鳴ってくれます。
ネックを握りこむのにも気合が入り(笑)、ルックスも燃えるようなファイアーストライプ柄のピックガード、やや赤みがさしたこの時期特有のサンバーストなどの枯れて尚情熱的なルックスで、気軽に爪弾く・・・というよりは対峙することに喜びを感じさせてくれる歴戦の1本、といった印象です!
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現在イシバシ楽器新宿店では、他にもヴィンテージアコースティックが続々入荷中!
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