ご参考となれば、まことに幸いでございます。(2013/01/10最終更新)
2014-01-10 数々の名演・名曲を支え続けた、歴史が証明する名器。最も多く演奏され、最も多く製造されたスネアドラム。ラディック“スープラフォニック”。標準サイズは“400”、深胴サイズは“402”の型番で知られ、常にあらゆるドラマーのファーストコールであり続けるメタルスネアの王者です。


メタルシェル、クロームフィニッシュ。10テンション・トリプルフランジフープ、“インペリアル・ラグ”。完璧なバランスを備えた、歯切れよくブライトなサウンド。
発売以来実に半世紀以上に及ぶ歴史を持ち、現行モデルからビンテージまで、その奥深い世界はドラマーを魅了してやみません。
小年表を作成いたしました。スネア選びのご参考となれば、まことに幸いでございます。
※画像はサンプルです。各年代のものを使用しております
※年度等異説もございます。目安とお考えいただければ幸いでございます
ラディック“スープラフォニック”小年表
1909年 ラディック社、イリノイ州シカゴにて創業
1935年 “インペリアル・ラグImperial Lug”導入。後にスープラフォニックにも採用されました(画像は70年代後半のものです)

1958年頃 “SUPER-LUDWIG ALL-METAL SNARE DRUM”の名称で発売
仕様=トランジションバッジ(青ロゴ)、円形ノブ(直径3/4インチ)マフラー、P-83ストレイナー

1960年 キーストーン・バッジ登場

1961年 “ベースボール・バット”マフラー登場


この時期から、シェル素材がブラス(→短期間スチール)→アルミに変更されたといわれています
1963年 “スープラフォニックSupraphonic”に改名
エンブレムにシリアルナンバーの記入が始まります
同年 “アクロライト”(型番404)発売
1968年 円形ノブ(直径1インチ)マフラー登場



P-85ストレイナー登場:12穴、台形カバー、黒地にLUDWIGロゴの“ブラックフェイス”タイプ
この時期に、シェル素材が非鉄合金に変更されたといわれています
1969年 ブルー&オリーブ・バッジ(菱形、流線型ロゴ)登場

1970年 シェル内部に“Lud-a-loy(=ラディック合金)”のステッカー登場
1979年 ブルー&オリーブ・バッジ、左下と右上の尖端部分が丸くなる

1980年 P-85ストレイナー、2穴に仕様変更

1984年 ラディック社、ノースキャロライナ州モンローに移転
P-85ストレイナー、現行タイプに移行:“ブラックフェイス”→クロームプレート、2穴→カバー固定式

1988年 モンロー・キーストーン・バッジ登場

1994年 チューブラグ、ハンマードシェルのオプションが追加


この時期に、いくつかの仕様変更が見られます。以下の順のようです。
・マフラー付からマフラー無しに移行:シェルの鳴りを生かすという当時の傾向に沿った変更と思われます
・ラグにラバースペーサーが装備:取付強度向上のためと思われます。倍音をカットする効果もあります
・テンションボルトにラバー・ワッシャーが装備:ボルトの緩み防止、ヘッド交換時のボルト紛失防止のためと思われます
2009年 創業100周年を迎え、エンブレムが一時変更
現在 仕様=ラバースペーサー付ラグ、ラバー・ワッシャー付テンションボルト、マフラー無し
商品ページはこちらです(石橋楽器新宿店取り扱い分)
中古品を含むラディックスネアドラム
P-85ストレイナー
スープラフォニックについてはメーカー公式サイトでもご覧いただけます