
中古で入荷するとすぐに売れてしまう人気のヤマハカスタムトランペット「Xeno」シリーズ。
ヤマハカスタムトランペットの歴史は1965年のインペリアルTR-1から始まりRenold Schilke氏を技術顧問に迎え~云々の話はヤマハ公式サイトに詳しくあります。
また読み物として非常に興味深いのが同じくヤマハサイトにある
「Xeno Behind Stories」Xenoトランペットの開発ストーリー
当時の開発秘話や関係者の証言など「プロジェクトX」のような熱く濃厚なストーリーですのでぜひご一読ください。
シルキー氏とは真逆のBACHのコンセプトに向かうあたりのやり取りはグッとくるものがあります。
で、Xenoの始まりといえば前身のYTR-8335H

「H」の意味するところはヘビーというのはすぐに分かるかと思いますが
初代XenoのYTR-8335UのUって何を意味するのでしょうか。

あまり気にしていませんでしたが「Xeno」と打ち出すのであればYTR-8335Xとかだと分かりやすいと思うのです。
そもそも「Xeno」ってどういう意味なのさ。
~「Xeno」。“外来の”という意味を持つこの言葉ほど、米国を中心とした海外プレイヤーとの二人三脚の挑戦を的確に表す言葉はないだろう。~
と上記のXeno Behind Storiesにありました。
型番の「U」に関する記載はありませんでした。
外来の~異質の~とかで地球外からの→Universe…とか厨二的な考えは…無いでしょうし。
と思ったらXeno Behind~にXeno発売当時のカタログ表紙の画像があり、そこには
「The ultimate trumpet sound-developed by~~」
とあるではないですか。おそらくコレですよね?
YTR-8335~究極~
かっこいいですね。その後1994年にUIIと第2世代にモデルチェンジ
YTR-8335~究極 第二章~
となり、2001年の第3世代になって「U」が型番から無くなります。
Xenoの愛称が定着し究極は名乗らずとも。という感じなのでしょうか。
勝手に語っていますが、全然違いますよ。という情報があれば教えていただけると幸いでございます。
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余談になりますが、グレードとか型番とは別にしばしば愛称とか楽器をまたがったグループ名ってありますよね。
BACHだとそれこそStradivariusって…とかグループ名?でいうとヤマハのLab Symphonyとか。だんだんウヤムヤになっていつの間にか聞かなくなったり。
記憶に新しいところでいうとSELMERのAXOSとクラリネットのprologueが発売されたときに「Seles」という自らグレード分けしたようなサブブランド的な名前を付けていたのに

今では本体はおろか本家のサイトでもSelesのロゴや文字は無かったことのようになっています。イメージよくなかったのでしょうか…
そう考えると「Xeno」のブランド化は大成功な感じですね。
Xenoトランペット・トロンボーンをお持ちの方は是非買い取りさせてください!