【永遠の定番】ヤマハFG/FSシリーズ、比較表を作ってみた!

ド定番シリーズだけに種類が多くて悩む方、多数なんです。

2018-11-15 立川店 木場でございます。
本当は春くらいに盛り上がるお話ですが、だいぶフライング気味に今回は入門アコギのお話。

国産アコースティックギターのパイオニアにして、永遠の定番として日本のフォーク黎明期から現在に至るまで不動の人気を誇るFGシリーズ。初心者はもちろん、長年ギターを弾いてきた方にもその鳴りっぷりの良さ、ヤマハらしい長く使える頑丈さが高く評価され続けています。

私事で恐縮ですが、自分も父親のお下がりであるヤマハFG160グリーンラベルでギターを覚えました。
結構FGはあるんですよね、親が使っていた楽器が演奏可能な状態で家に転がっていて、楽器屋に持っていったら弦だけ張り替えて使えた、なんていうパターンが。
丁寧に弦を緩めて保管したりしていたわけでもない、初心者ゆえにラフに扱われていたはずのギターが親子2世代で使い続けられるというのは実はとんでもない事で、これぞヤマハFGが文字通り「末永く使える楽器」であることの証明ではないでしょうか。



そんな、初心者に自信を持ってオススメするFGシリーズ。
現行ラインナップは、サイズ違いのFSを加えると…

FGシリーズ
FG800
FG820
FG830
FG840
FG850

FSシリーズ
FS800
FS820
FS830
FS850

トランスアコースティックシリーズ
FG-TA
FS-TA

高級シリーズ
THE FG

…お、多い…。さすが歴史ある定番。
初心者が手に取ることはあまりない価格帯のTHE FG、半分エレアコのトランスアコースティックまで入れると話が長くなってしまうのと、現在立川店にメイプルサイドバックのFG840は入荷していませんので、今回はそれ以外に絞りましょう。

実は店頭でもよくお問い合わせ頂きます。
「どれがいいんですか?」と言われると、どれもいいんですよね…。
それに、初めての楽器屋で違いを聞くのもちょっと勇気がいります。

そんなわけで!表を作ってみましたよ!
どん!




…これを見れば、この後の記事はオマケみたいなものなんですが、一応解説を!

一応、コレのために店頭の楽器を、弦高等の条件が違わないように調整して弾き比べたりしました。
FGとFSではボディの大きさの違いだけでなく、弦の長さも若干異なり、これが音色および演奏性にも影響しています。
ボディが大きいと音量が大きく、低音がズンと出ます。
一方、ネックが長いと張りが強くアタックが強い音、短いと張りが弱くサスティンが長くなっていきます。

伝統的なアコギだとトップは張りのあるサウンドのスプルース、サイド・バックは中低域の量感と明るい箱鳴りが魅力的なマホガニーか、低音から高音までぼやけずクリアでしっかり出るローズウッドが定番です。
弱めに弾くとやわらかめの音、強く弾くとパワフルに箱鳴りするのがマホガニー、小さい音で大きい音でもぼやけずにしっかりキレイに鳴る万能選手がローズウッド、といった感じです。

どうしても迷って決められない場合は、全音域でバランスが良くて弾きやすさも抜群のFS830か、歌をしっかり支えてくれる中低域が伝統的FGの音に近いFG820が安定ではないでしょうか。

ちなみに個性派850はトップにマホガニーを使っていますが、バリン!と弦の鳴りをクリアに大きく増幅するスプルースに比べ、どうしても音量が小さくマイルドな音になってしまいます。ですが、その反応がやや遅い感じが渋く、万人にオススメはしませんが、古めの音楽をやりたい方や、この味のあるサウンドに魅力を感じる方にはお勧めです。


店頭でも、FG/FSコーナーの真上に貼っておきましたので、参考にしてくださいね!


立川店はエレベーターで7階に上がるとすぐ、目の前にFG/FSシリーズが並んでいます。



先に書いた通り、頑丈で音も良いド安定のFG/FS、初心者でなくともオススメです!
実際に音が聞いてみたい方は、是非スタッフまでお問い合わせくださいませ!