Taylorってギターじゃないの?

只今立川店にてトランペットフェア開催中!気になる楽器をご紹介。

2018-02-11 只今立川店にてアメリカントランペットフェア開催中!
憧れのUSAトランペットが中古で大集結しております。

その中から新着入荷した商品や気になった商品を石堀がピックアップ!
…しようと思いましたが、本日ご紹介するのはこちら!

イギリス製トランペットメーカー
Taylor / Chicago Model




アメリカンじゃないんかい(笑)
ちなみにアメリカのギターブランドのTaylorは無関係です。アメリカントランペットフェアに乗っかりつつアメリカのギターではなくイギリスのトランペットを紹介する…

紛らわしいな!!!

といった野次がとんできそうですが、トランペットのTaylor社はUKです。そして私はどちらかといえばUSロックよりUKロック派です。

どうでも良いな!!!


さて、本日ご紹介する1本、テイラー社のシカゴモデル。アンラッカー仕上げの個体です。見た目からしてインパクト大です。そしてヘヴィです。スーパーヘヴィです。それを画面から感じ取って頂きたい。
まずビックすぎるビックベル。比べてみました。





そんなに大きさ変わらなくない?と思った方、ふふふ、ひっかかりましたね。
比べていたのはトランペットではなく、フリューゲルホルンでした。




通常のBbトランペットとも並べてみました。
左から Bach / 180ML37SP(通常Bbトランペット)・Taylor / ChicagoModel・フリューゲル
です。




どちらかといったら通常のトランペットよりフリューゲルの方にベル径近くないですか?笑

そしてBachと比べたマウスパイプ。




そして下方のごっつい支柱。




重量たるや横綱級なのは画像からでもお分かり頂けますでしょうか。
持っているだけで筋トレになりそうです。
しかしこんな激ヘヴィウェイトな楽器なのですが、流線型が美しいラウンドクルークのおかげなのでしょうか、ある程度の抵抗感はあるものの吹奏感はさほど激重ってほどでもないのです。(使用するマウスピースにもよりますけれども。)






改めて通常のトランペットと並べても、そのフォルムのユニークさは一目瞭然ですね。





こんなユニークなトランペットを製造するイギリスのトランペットメーカー、Taylor社とはどんなブランドでしょうか。ということで、テイラー社についてまとめてみました。

テイラーは、Andy Taylor(アンディ・テイラー)氏によって設計、製作されている、完全ハンドメイドのトランペットメーカーです。なんと世界で年間100本にも満たない数量しか市場に出ないという稀少さ。しかしその個性的なルックスと実力により、現在世界中より絶賛されているメーカーなのです。

テイラー氏はもともと長年Paxman社でホルン(フレンチホルン)の制作を手掛けていたようで、バルブセクションも含むホルン製造のセクションをほとんど経験したようです。
更に、修理部門でも、製造プロセス中に発生する損傷を改善するなど、ホルンという楽器から楽器制作のノウハウやアイディアを学んだようです。

トランペットという楽器だって、もちろん設計や製造までさぞや大変かとは思いますが、ホルンの構造は管も多く複雑ですし、造るのが非常に難しいというイメージがありますので、その経験がトランペット制作に生かされているのかと思うと、テイラー社のトランペットの強さの根源が見える気がしますね…。

更に、ホルンという楽器の製造の影響はテイラートランペットの音色にまで影響します。ホルンの深く温かみのある太い音色がきっともともとお好きだったのでしょうか、そんな音の出る楽器を作りたいと思ったのか、トランペットにそんな音色を持ち込みました。テイラートランペットの特徴は、今回入荷しました1本もそうですが、際立ってヘヴィで暖かくやわらかなサウンド。太めで耳ざわりの良いテイラーの音色の背景には、ホルンの音色が強く生かされているようです。

そして、テイラートランペットの一番の特徴とも言えるのが、ルックスの自由さが半端ない点。
本日ご紹介のChicagoモデルに関しましても、半端なく太いマウスパイプだったりやたらとでかいベル径だったり、重量1.59Kg(やはりの筋トレ要員)だったりの見た目通りの超個性的なヘヴィモデルなのですが、まだまだこんなもんじゃございません。その他にもトランペットなのか疑わしいヘンテコな形のとか(失礼)、奥ゆかしい日本人にとってはこれ絶対恥ずかしいだろと思う位のド派手なペイントとか(超失礼)、奇抜というか何というか、その自由すぎるフォルムの楽器が多数制作されているのです。
これはテイラー氏の楽器制作にも強い影響を与えたアメリカのトランペットメーカー、「Monette」(モネット)社の存在が大きいようで、先にヘヴィタイプの楽器を設計・製造していたMonette社のユーザーを取り込むべく、M社との差を出したかったのでしょう、個性的な音だけではなく見た目も個性的かつ想像力豊かな楽器を作るに至ったらしいです。確かにイメージかぶってますよね、モネット社と。

というわけで、実力と個性的な音色とルックスを兼ね備えたテイラートランペットの中古入荷のお知らせでした。前述の通り流通量も少ない為、試奏できるチャンスも稀ですよ!気になる方は店頭まで是非お越し下さいませ。

商品ページはこちらをクリック



そして冒頭でもご紹介しました立川店アメリカントランペットフェアやっております。
是非立川店までお気軽にお立ちより下さいませ♪
以上、石堀でした。




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