GIBSON CUSTOM TRUE HISTORIC HISTORIC SELECTとは パート4
2016-06-19 ギターマンの夢 ＃015GIBSON CUSTOM
TRUE HISTORIC HISTORIC SELECTとは
ギブソン・ナッシュビル・カスタムショップのトゥルーヒストリックとヒストリックセレクトモデルはプレイアィリティーを重視した過去への回顧、未来革新が詰まった職人と最新技術の現在製作される最高峰モデルである。
前回はフィニッシュセクションについてご紹介しましたが、今回はパーツセクションについてついてイシバシ楽器新宿店4階からご紹介していきます。
PARTS
プラスティック・パーツとピックアップカバーは大量のヴィンテージ・パーツを入手しヴィンテージ・パーツを研究施設に送り3Dスキャンし構造と成分を取った結果ピックガード、トグルスイッチ・プレート、ジャックプレートはABS樹脂のプライ構造でマウントリングとノブはビュートレイという1930年代から使われていた樹脂、トグルスイッチノブはカタリンという1920年代からラジオなどに使われていた材料であった。
いずれも形成する金型の製作や近年あまり使われていない材料の調達のため多大なコストと時間を費やした。
トグルスイッチノブの色は塗装や黄ばんだのではなくカタリンの色でカラーは濃いものと薄いものが存在する。
ビュートレイのコントロールノブはヴィンテージと同様にブラックライトを当てると透明部分が白く光ります。
↓ヒストリック・パーツ
↓スタンダード・パーツ
コントロールノブのゴールドは内側からレスポールのゴールドトップと同じものを使用しているので経年変化でグリーンに変色していくであろう。
ピックアップカバーの素材はこれまでと同様ジャーマンシルバーだが分析に基づいて厚みをやや増していて、これはトーンにも影響があると考えられている。形状も変更されたがプレスし内側から穴を空け表面を整えたあとメッキをかけるまえにバフをかけるため形状は違ってくる。人の手が入るため当時から形状に個体差がありエッジの立つものと丸いものが存在する。バフィングラインもオリジナルを再現しメッキは以前より薄いため、うっすらとメッキの下に細かなラインが見える。
ピックアップはダブル・ブラックボビンのみでマグネットはアルニコIIIを採用しコイルは42ゲージのエナメルで2つのコイルのターン数の差を大きくしている。バランスがとても良くTRUE HISTORICに向いている。
ピックアップマウントポジション
ヴィンテージは当時ネックを接合する前にボディのコントロール部のドリル、各キャビティの加工を行っていたので、指板のエンドとフロント・ピックアップのマウントリングの部分の隙間に個体差が見られるが、この隙間もあえて再現している。ピックアップの位置も後方によることにトーンにも影響がある。
COLOR
TRUE HISTORICでは3カラーのみとしている。
Vintage Cherry Sunburst / Vintage Dark Burst / Vintage Lemon Burst
HISTORIC SELECT
ヒストリックセレクトとはトゥルーヒストリックをベース・モデルとしてファクトリー選定材やあらゆるカスタム・カラー、ピックアップ、ハードウェアーをリクエスト可能である。
これによりTHではエイジド仕上げは1種類だが、HSではライト・エイジド、ヘヴィー・エイジドのどちらの仕上げも対応しそれに合うカラー、仕様、またネックグリップのセレクトが可能である。マーフィーバースト、マーフィーエイジドもHSのみに用意されており自由度をプラスした究極のカスタム・プロジェクト、それがヒストリック・セレクトである。
新宿店オススメのTrue Historicはコチラ
Gibson Custom / 2015 True Historic 1959 Les Paul Reissue Vintage Cherry Sunburst S/N:9 5256
728,000円 (税込)
 | Duke 工藤 渋谷店での6年間プロフェッサー岸本に師事し数々のレジェンダリーを経験。その後池袋店にてスターキー☆星に横浜店ではルーク居波と出会い連綿と2人にレジェンドを伝承する。 ただいま新宿店で新たなるギターマンの夢を追いかけている。 彼自身のフェイバリットミュージックはロック、カントリー、ブルースとサウンド面でもギターに精通。 「宝物探しのお手伝いを親切丁寧にいたしますので心より御来店お待ちしております。」（Duke工藤） |
Duke Kudo
Working at Shibuya branch for 6 years, he gained a great deal of legendary experience from Professor Kishimoto.
Later, he passed on this experience and knowledge to Starkey Hoshi in Ikebukuro branch and Luke Inami in Yokohama branch.
While working for Shinjuku branch, he is now pursuing his new dream as a Guitar Man.
He is well acquainted with different soundings of a guitar; his favorite genres of music are rock, country, and blues.
“I look forward to welcoming you and assisting you to find a lifetime treasure.” (Duke Kudo)
