その魅力に魅入られた方は数知れず、昔も今も根強い人気を誇っております。
「せっかくなら自身にマッチしたD-28を選びたい」
そんな方も多いと思います。
というわけで集めてみました、D-28。

総勢5本のD-28。
今回はこの5本を私、3階アコースティック・ラウンジ担当:濱田が個々の特徴をご紹介致します!
やはりギターは面白いですね、同じモデルでありながらそれぞれの表情やサウンドの違いが出ております。もちろんそれはその個体の特徴ということでありサウンドの良し悪しは個々の感じ方で十人十色です。その中で木の杢目や鳴り方のトレンド等を考慮し、1本1本お値段をつけております。
とはいえ通常税込価格332,100円からは全てお安くさせて頂きましたので普段よりお得となっております!
今回は弾き比べということもあり、出来るだけ弦等のコンディションは均一になるようセットアップしております。
プレイ環境:室温約23度、湿度約50%、弦高は12フレット部分の計測
それではご紹介です!
・【No,1】Martin / D-28 S/N:1910667 税込価格288,000円

弦高 1弦側:2.1mm、6弦側:2.5mm
トップのシトカ・スプルースの年輪は比較的詰まっておりますね。5本の中では最もマイルドで丸みのあるサウンドを持っておりました。特に3?6の巻き弦は丸めですね。ストロークした際の立ち上がりはやや中低域を中心に現れ、その後に丸めの高域が現れてくるような印象で、全体的にふくよかな音圧を持っております。サスティンの減衰はやや早めでヴォリューミーな個体でした。
やわらかいサウンドをお探しの方にはオススメな1本です。
・【No,2】Martin / D-28 S/N:1929424 税込価格298,000円

弦高 1弦側:2.45mm、6弦側:2.0mm
この個体のスプルースは左右に茶色い年輪がすーっと入っておりますが比較的整った印象です。実はこのトップ、後ほど紹介するNo,4の個体と関係性がありそうです。
サウンドの傾向としてはマイルドではなくどちらかと言えばドライなサウンドでした。ストロークをした際の立ち上がりはギラつくと思いきやすぐに中域がふわっと出てきました。そして余韻ではその中域も全体にうまく混ざり合い、D-28らしいサウンドになってくれました。
フィンガースタイルでも相性がよさそうな1本です。
・【No,3】Martin / D-28 S/N:1929427 税込価格288,000円

弦高 1弦側:2.5mm、6弦側:1.9mm
トップ材の下部中腹の杢目に波のような模様をもったベアクローがみられます。
サウンドのバランスは比較的均一ではないでしょうか。各弦の分離が良いのか、しいて言うなら立ち上がりは中高域から出てくる印象でしょうか。倍音も程よくあり、サスティンは伸びやかでバランスよくスーッと消えていきます。個人的には1番好きかもしれません。
ベアクローが表れてはおりますが一部のみと言うこともあり、見た目を考慮しお値段は5本の中でもお安めにしました。
・【No,4】Martin / D-28 S/N:1929431 税込価格298,000円

弦高 1弦側:2.1mm 6弦側:1.8mm
このトップ材、見覚えがありませんか?そうです、先程のNo,2の個体と年輪の位置や木目が同じですね。同様の部位をカットしたことによりNo,2と双子のような表情を持っている個体です。
この個体は入荷時より5本の中では最も弦高が低くセッティングされていたこともありそのサウンドはNo,2とはまた違うものを感じます。タイトで倍音は少なめ、輪郭がはっきりしている印象があり(弦高の要因ではあると思いますが)アタック時のジャリっと感があります。全体的にもスッキリしたサウンドで疾走感のあるかろやかな音を求める方にはGoodな1本。
・【No,5】Martin / D-28 S/N:1929438 税込価格318,000円

弦高 1弦側:2.05mm、6弦側2.5mm
トップ材の年輪も詰まっておりキレイな見た目ですね。サウンドも全体的に透き通っておりバランスがよいです。しいて言えばNo,3よりはほんの少しですが低音寄りのサウンド傾向にありますね。
弾き込んであげるとなかなか良い育ち方をしそうです。しまりのある、引き締まった印象でストロークはもちろん、フィンガーでルート音を追うようなスタイルの弾き方でもクリアでかつしっかりとした低音が付いてきてくれる、そんな当店の店長イチオシの1本です。
如何でしたでしょうか。
面白いことに出来るだけ近いコンディションの中でも5本とも少しずつ差が出てくるのですね。
話は変わりますが実は私、お酒が好きでなのですが特に日本酒が好きなのです。
同じ酒蔵の同じお酒でも酒造年度や保存環境、開栓経過時間でも常に味が変化していくところに魅力を感じます。
ギターも時間の経過と弾き込み具合でそのサウンドは少しずつではありますが常に変化します。そこにちょっとした近しいものを感じ、その個々の違いがあるからこそ「ギターは面白いなー!」と私は思います。
サウンドの感じ方は人それぞれですが、その中で年間数百千本のギターの音を聴いてきた私なりの印象からのご紹介でしたので、一つの判断基準として是非参考にして頂ければ幸いです!
今回の5本の詳細はコチラ!

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