70年代のギブソンアコのサウンドは、なんだかんだで70年代のギブソンアコでないと出せません。
2015-12-08 70年代のギブソン・アコースティック「この時代のアコースティックギターは良くない」
ということをよく小耳に挟むことがございます。
3階アコースティック・ラウンジ:濱田です。
69年頃ギブソンの親会社であったCMI(Chicago Musical Instruments)がその権利をECL(Ecuadorian Company Ltd)へと譲渡したり、74年ごろにはそのECLの企業名が変わったノーリン(Norlin)社がギブソンを買収したという時代背景もあり、
実際にRound Shoulder型のモデルもSquare Sholderへと変更し、生産効率を優先させるような体制に変わっていったという事実もございます。
しかし、だから全てのギターが悪いかというとそれは如何でしょうか。
すべての個体がよかったとは思いませんし、もちろん生産効率重視の粗悪な個体も見てきました。
けれども見方を変えると70年代のギブソンアコースティックは、70年代にしか出せないサウンドを持っており、とても特徴をもっていると私は感じます。
・Gibson / 1970-72年製 Hummingbird Custom_Cherry Sunburst 税込298,000円

本機はシリアル上1970?72年製と思われる1本。
74年よりナッシュビル工場へ移設されるため、この個体はカラマズー工場時期のモデルとなります。
この時期のモデルのカラーリングでは透き通っていながらにしてかなり濃淡のはっきりしたチェリーサンバースト、それが年月を経て風格を増しております。
ご存知の方も多いかと思いますが、70年代ギブソン・アコースティックではトップ材の力木(ブレーシング)は「ダブルXブレーシング」といってバッテンの形をした力木が2つ接着されていることで有名です。
それにより「トップの振動を抑えてしまう=鳴らないギター」というマイナスイメージの烙印を押され、それだけが世に広まってしまった原因の1つでもあるのですが、
逆にこれはこの時期のモデルのみの仕様で、この独特のコンプレッション感をもった粒立ちのあるパキパキサウンドは70年代ならでは。
それゆえ本機はSquare Sholderという大きなサイズのボディでありながら、歯切れのよいジャキジャキっとしたサウンドをしっかりと持っていることも事実です。
フレット、ナット交換済みのプレイコンディション良好な個体です。
70年代のギブソンはVintageとして市場の値段の相場をみても、現行品と同様程度で比較的落ち着いているということもあり、もしギブソン・アコースティックをお探しでしたら1つの選択肢として考慮されてみてもいいのでは、と思います。
まだ試したことがない方、宜しければ是非お試し下さいませ。








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・Gibson / 1970-72年製 Hummingbird Custom_Cherry Sunburst 税込298,000円