KEMPER PROFILING AMPLIFIERに搭載されている機能を順にご紹介!第一回目はSTEREO PATHについて!
2015-11-10 いつもイシバシ楽器店のブログをご覧になって頂きまして、誠にありがとうございます。イシバシ楽器店Kemper担当:久保です。

今回からKemper Profiling Amplifierに搭載されている機能について、ご紹介させて頂きます。
既にお持ちの方も、これからご検討される方も是非一度ご覧頂ければと思います。
今回はKemper Profiling Amplifierに搭載されている、『Stereo Path』に関してご紹介させて頂きます。
■Stereo Pathとは
Stereo Pathのご紹介の前にKemperに入った信号の流れをご紹介致します。
ギター、ベースから入力が入ると信号は下記のように流れます。

Input→Stomp1→Stomp2→Stomp3、Stomp4→スタック(Amp、EQ、Cab)→Stomp5、Stomp6→Stomp7→Stomp8
いわゆる直列配線ですね。しかしながらデジタル物の為、8つのエフェクトを繋いでいても音痩せという概念とは無縁です。
しかしながらKemper Profiling Ampliferの愛用者にはベーシストもかなり多く、『歪ませたいけど芯も残したい』という要望はこの配線では中々難しいのが現状です。
しかしながら、ベース用のエフェクターでよくある、『Blend』つまみ。これと同じような効果をKemper Profiling Ampliferは内蔵しております、それがStereo Pathなんですね。
実際にはそれ以上の事が可能です、それでは実践していきましょう。
■Stereo Pathの設定
まずはこちらをご覧ください。

先程と同じ画面ではございますが、今回は信号の流れの線に注目です。
左から入って、真っ直ぐ右に出て行ってますね。
では次にこちらをご覧ください。

先程とは異なりまず1番左インプットから2本の線が出ているのがお分かりになるかと思います。
2本の線のひとつはStomp1、Stomp2を通ってそのままアウトプットへ、
もうひとつはStomp1、2を飛ばしていきなり3へ入り、Stomp4、スタック、Stomp5-8へ行きアウトプットへいっているのがお分かりになりますでしょうか。
これがStereo Pathの信号になります。
この2本のシグナルのミックス具合を自由に決められる為、例えばシグナル1はエフェクトは何も通さずアウトプットへ、シグナル2はアンプで歪ませてミックスしていけば、芯の太いドライブサウンドをメイクすることがか可能です。
もちろんシグナル1とシグナル2に別のドライブエフェクトをアサインし、それらをミックスしたり、超低音の強いサウンドと超高音の強いサウンドをミックスしたクロスオーバーなサウンドをメイクしたり等、様々な使い方が可能です。今回は原音とアンプの歪みのミックスを実践していきましょう。
設定方法は簡単で、RIGボタンを押し、PAGEメニューを送りStereo Pathの画面を出します。



この画面です。

上部にStereo Pathと表示されておりますのでそちらの対応したソフトボタンを押しStereo Pathを有効にします。


これでStereo Pathが有効になりました。
EXITを押せば先程の信号が2本出た画面になっております。
原音とアンプのミックスであればシグナル1はエフェクト1,2は何もオンにせず、そのままの信号をアウトプットへ、
シグナル2はスタックのみオンにし、アンプのゲインをガッツリ上げてみてください。
これで設定は完了です。
もう一度RIGボタンを押し、PAGEでメニューを送りStereo Pathの画面へ。
画面左にParallel Path Mixと出ているノブを左に回しきれば原音のみが、

右に回すにつれアンプの歪みが段々ミックスされていき、右に回し切ると原音はなくなり完全アンプの歪みのみになります。

ベーシストに非常にありがたい機能なのはもちろん、ギタリストでも歪みのミックス、歪みと空間系のミックス等様々な使用方法がございます。
今まであまり出番がなかったストンプ等が一気に使えるようになる可能性を秘めた素晴らしい機能ですので、お持ちの方は是非色々なエフェクトで試してみてください。
それでは今回の機能を動画でご紹介致します。
ベースでの演奏で、順に原音100%、原音50%/AMPEGアンプモデリング50%、AMPEGアンプモデリング100%としていっておりますので、かなり分かりやすい動画になったかと思います。
如何でしたでしょうか。
今回はKemper Profiling Ampliferに搭載された機能、Stereo Pathのご紹介でした。
次回もまた魅力的な機能をご紹介させて頂きますので、もし良ければ是非ご覧くださいませ。
今回も最後までご覧になって頂きまして、誠にありがとうございました。
次回もお楽しみに!
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