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Vol.2 The Yardbirds

2020.09.16 [WED]

Vol.2 The Yardbirds

第2回 は、ヤードバーズ の 1967年 のアルバム「LITTLE GAMES」。

FIND! 第2回 The Yardbirds

今回登場するギターの紹介

Fender 1963年製 Custom Esquire Sunburst [S/N:L16732]

Fender

1963年製 Custom Esquire Sunburst [S/N:L16732]

SOLD OUT
Gibson Custom Shop 60th 1959 Les Paul Standard Gloss Orange Sunset Fade PSL [S/N:993889]

Gibson Custom Shop

60th 1959 Les Paul Standard Gloss Orange Sunset Fade PSL [S/N:993889]

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The British Pedal Company Vintage Series Professional MKII Tone Bender OC81D

The British Pedal Company

Vintage Series Professional MKII Tone Bender OC81D

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The Yardbirds との出会い

古いロックを好きになって、いろいろ掘り進めて行く中で、日本では3大ギタリスト(ジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック)とという呼び名が定着しているのはみなさんご存知だと思うんですが、その3人が在籍したバンドがあるときいて、「聴かずにいられないだろう」ということで出会ったのがThe Yardbirdsです。

すごく面白いのが、その3人、誰が加入しているかで出てくるサウンドが大きく変わるっていうのも、このバンドを聞くにあたって一番面白いユニークなポイントだと思います。

アルバム 「LITTLE GAMES 」 について

このアルバムはそういって掘り進めていく中で、The Yardbirdsのスタジオアルバムとしては最後のアルバムでジミー・ペイジがギタリストというところで注目して買ったわけなんですけど、正直、最初は退屈な作品だなと思いました。というのも、あんまりエレキギターがガッツリ鳴っていなくて(笑)。最近ジミーペイジの自伝を手に入れたんですけど、当時このアルバムをレコーディングしてたときっていうのがマネージメントの関係等もあって、相当ヤードバーズ自体ぐちゃぐちゃになっていたらしいんですね。

ただ、じっくりこのアルバムをよく聞いてみると今回取り上げた曲のようにジミー・ペイジが主立ってレコーディングをした曲が何曲かあるんですんね。実は僕はヤードバーズよりも先にLed Zeppelinを聞いていたわけなんですけど、後のツェッペリンの1stに繋がるようなアイディアだったりフレーズだったりというのが、既に飛び出してくるというのがこのアルバムの一番聴きどころであり面白いところでもあると思います。

あとは、サウンド的ところでも重要なエフェクターだったりがでてくるので、そのあたりも注目して聴いてみると良いと思います。

演奏した楽器について

『Think About It』という曲でこのレスポールを使用したんですが、厳密に言えばヤードバーズ時代はジミーペイジはバーストのレスポールを使ってはいないんですが、この曲をツェッペリンが4人メンバーそろってからのジャムセッションとかリハーサルでやっていたらという体でシャレでチョイスしてみました(笑)このレスポール自体はジミーペイジとも縁があって"New Orange Sunset Fade"というカラーリングと、このギター自体は59のリイシューなんですけれども、ネックは1959シェイプではなく1960の薄いシェイプに仕上がっています。なので今回ジミー・ペイジの曲を演奏するにあたってうってつけのものだと思ってチョイスしてみました。ギターのピックアップが2013年から使われている"Custom Bucker"というピックアップで、従来の"57 Classic"であるとか、"Busrt Bucker"などのピックアップと比較して、高音域の抜けが非常に良いピックアップで昔のロックが好きな方なら、ファズをつなぐことも多いかと思うんですけども、特にこのピックアップは高音域の抜けがいいことも相まって、ファズとの相性も非常に良いピックアップになっています。去年発売された60周年のレスポールのアップデートで各コントロール類のポットとキャパシタも新しいものに仕様変更されているんですけれども、それによって各コントロールの効きですとかそういったところもかなりヴィンテージに近い仕様になっていますので、なおさらファズとの相性もいいというところで今回弾くにはうってつけの一本だったと思います。

ヤードバーズ時代のジミーペイジといえば、テレキャスターなんですけれども、Fenderから去年オフィシャルでカスタムショップとUSA、MEXICOでリイシューモデルが展開しまして、もとになっているのは59年のTelecaster、ローズ指板にアッシュボディの当時の仕様を再現したテレキャスターなんですが、今回チョイスさせていただいたのが、63年製のCustom Esquierです。違うと言えば全く違うんですけれども(笑)。ローズ指板というところに惹かれてチョイスしたのと、あとは50年代、60年代のテレキャスターの持つブリッジピックアップのパワフルな音色ですね、そこがうまく今回の機材だったりに組み合わせられればいいのかなと思ってチョイスいたしました。

今回、レスポールの方でも繋いで弾いたエフェクターで「Tone Bender」というファズがあるんですけれども、ジミーペイジのヤードバーズ期っていうのはテレキャスターのブリッジピックアップのゴリっとしたサウンドに「Tone Bender」のゲート感が強く、サスティン短めのちょっとブチブチした音色で、しかもそこに倍音がたっぷりのってというサウンドが基本なので、例えばリフを単音で弾いたときなんかもそのブチブチという太い音色でギターソロも吠えるようにギターを操れますので、当時のロックでいうとかなりパンチの効いたこのサウンドが今回の聴きどころの一つなのかなと。楽しんで頂ければと思います。

REVIEW by JS

今回紹介するアルバムは第1次ブリティッシュ・インヴェイジョンの代表格バンド、THE YARDBIRDSが1967年に発売したラスト・スタジオ・アルバム、「LITTLE GAMES (邦題:リトルゲームズ)」です。1960年代、英国のカルチャーミュージックが米国に進出していく様を“ブリティッシュ・インヴェイジョン”と言われています。その代表的なバンドはビートルズ、ストーンズ、アニマルズ等ですが、その中に今回紹介するTHE YARDBIRDSも含まれています。ビートルズのデビューは音楽シーンにとってとてもショッキングな事で、特にアメリカへの進出は当時脅威さえ感じられました。しかし、THE YARDBIRDSにはさらに特記するべきことがあるのです。このバンドから後に世界を震撼させるギタリストが3名も排出されている事です。1人目は1963年から65年まで在籍していたエリック・クラプトン。実に元祖ハードロックバンド、“クリーム”を結成する前にこのバンドに在籍していました。二人目がジェフ・ベック。1965年から66年まで在籍し、この時名曲“Train Kept A Rollin′”を世に広めています。そしてラストが後にレッド・ツェッペリンの中心人物、ジミー・ペイジであります。66年から68年までTHE YARDBIRDSのギタリストを務めました。しかも1966年においては、ベックとペイジが当時にバンドに在籍していた時代もあるのです。ビックリですよね。

THE YARDBIRDSはボーカルであるキース・レルフが中心人物なのでありますが、ほぼギタリストで有名になったバンドと言っても過言ではないと私は思ってます。音楽性はロックバンドではありますが、極めてPOP路線を走ると言った感じで、ギターが前面に出ているという訳ではありません。ただ歌っているバックでさりげなく弾くギターソロなどはなかなかカッコいい物があるんです。特にこのアルバムはジミー・ペイジがギターでありますから、ギターソロなどもツェッペリンに通じる所も多々あります。その証拠にツェッペリン時代にペイジのギターソロ部分に多用された“White Summer”がこのアルバムには収録されています。そうです!あのインドっぽいフレーズのアコギ曲ですね。聞き終わるとツェッペリンの“Kashmir”が始まりそうな感じなんです(笑)ただ、メロディーはあくまでPOP路線であるためそのギャップがこのバンドの魅力とも言えるかもしれませんね。このアルバムはTHE YARDBIRDSのラストアルバムです。中心人物のキース・レルフが脱退し、新たにバンドを作り活動を始めたからです。ただレコード会社と契約が残っていたため、バンドを一定期間継続する必要があり、残されたジミー・ペイジは新たにメンバーを集め、NEW YARDBIRDSという名前でツアーを行います。そう、このバンドこそがデビュー前のレッド・ツェッペリンなのです。NEW YARDBIRDSのツアー演奏曲目はまだ当時未発表であったツェッペリンの曲が演奏されたそうです。なんかとても歴史が感じられてイイっすよね!

それからのツェッペリンの快進撃は皆さんもご存じであると思います。しかし、その原点はこのTHE YARDBIRDSにあったと思うとまた真面目に聞きたくなるもんですね。そしてジミー・ペイジと言えば、日本のジミー・ペイジこと“Jimmy Sakurai”の大活躍が目まぐるしいです。リットーミュージックから自伝である「世界で一番ジミー・ペイジになろうとした男」を出版後、本家ジョン・ボーナムの息子であるジェイソン・ボーナムと活動を共にし、2019年全米をツアー中です。凄いですね!現在、アメリカではヴィンテージ・ロックのトリビュートバンドの活躍が目立ちます。日本では少しコミカルに表現されているトリビュート・バンドですが、アメリカではやはり真剣に向き合ってる感がハンパありません。その分見応えも素晴らしいのだと思いますね。そんなこと感じながらまた、このアルバム聞くとします。

DISCOGRAPHY

LITTLE GAMES / Yardbirds

LITTLE GAMES / Yardbirds

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PROFILE

ジョニー柏崎 | Johnny Kashiwazaki

ジョニー柏崎

Johnny Kashiwazaki

御茶ノ水本店 Finest Guitars ギブソン&フェンダーフロア担当。埼玉県さいたま市出身。父親の影響で中学時代にロックンロールに出会い、エレキ・ギターに痺れてバンドを結成し演奏開始。FirebirdとJaguarが好き。トラディショナルなギターは何でも好き。腕やテクニックは抜きでかっこいいギタリストが好き。最近は唐突にやってきた猛烈なストーンズ期。あゝ早く来ないかなイエモンのライブ...。

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