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Vol.1 JOHNNY WINTER × Gibson Firebird

2020.09.02 [WED]

Vol.1 JOHNNY WINTER × Gibson Firebird

第1回 は、ジョニー・ウィンター の 1974年 の アルバム 「SAINTS & SINNERS」 と、ジョニー・ウィンター の トレードマーク でもある 「ギブソン・ファイヤーバード」 を、Johnny Kashiwazaki が、ギター演奏と語りでたっぷりとご紹介します。

FIND! 第1回 JOHNNY WINTER × Gibson Firebird

今回登場するギターの紹介

Gibson 1977年製 Firebird Bicentennial Sunburst

Gibson

1977年製 Firebird Bicentennial Sunburst

SOLD OUT
Gibson Custom Shop Historic Collection 1965 Non-Reverse Firebird V w/Viblora VOS Vintage Sunburst

Gibson Custom Shop

Historic Collection 1965 Non-Reverse Firebird V w/Viblora VOS Vintage Sunburst

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Gibson Custom Shop 1965 Firebird V M2M VOS Olive Drab Green

Gibson Custom Shop

1965 Firebird V M2M VOS Olive Drab Green

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Johnny Winter との出会い

僕は15歳でギターに出会って、エレキギターを弾き始めるんですけれども、父親の影響で昔のロックにドップリはまったという経緯があります。家をある日掃除していたら、昔のロックのオムニバスのカセットテープが出てきまして、そこに『GUITAR HERO』という名のテープで、そこにジョニーウィンターの曲入っていたのがきっかけで耳を奪われました。他のギタリストと比べて圧倒的にわかりやすいフレーズが多くて、それまではクラプトンとか昔のジェフベックとかジミーペイジをコピーしていたんですが、ルーツよりなジョニー・ウインターに耳を奪われるようになりました。

アルバム 「SAINTS & SINNERS」 について

ジョニー・ウィンターのアルバムを聴き漁って、調べていくうちにジョニー・ウィンターはブルース・ロックを突き進んだあとドラッグとアルコールで一時現場をさることになるんですけど、その後に復活作として、今回のアルバムの前作(Still Alive and Well)を発表しているんですけれども、そこから作風がかなりいろんなジャンルの要素を加えたものになりまして、ロックンロールはもちろんソウルだったりちょっとファンクも取り入れたり、もちろんカントリーも入ってきたりでかなりバラエティに富んだアルバムなのですが、それと同時にジョニー・ウィンターのライブ自体もかなり華やかなものになっていって、そういった流れの中で出てきたのが、このアルバムですね。カバーが中心なんですけど、チャック・ベリーもあればラリー・ウィリアムズのカバーが入っていたり自作のソウルッぽいナンバーも入っていたりと、ギターの演奏も油ギッシュな感じで今聴きなおしてみるとジョニーウィンターの入門用にふさわしいのかなと思うアルバムですね。

演奏した楽器について

今回取り上げた『Bony Moronie』という曲があるんですけど、これがラリー・ウィリアムズのカバーで、このアルバムが出たあとに発表されたジョニーウィンターのライブの1曲目で演奏されているバージョンもとても有名なんですけれども、そのジャケットでもジョニーウィンターはファイヤーバードのリバースのトレードマークともいえるホワイトのものをですね、持っているんですけれども、今回のは建国記念モデルでネックなどのスペックは変わったりするんですが今回はこれで弾いてみました。ご本人が使っているファイヤーバードはすべてヴァイブローラを外してストップ・テールピースにあえて変えているというところのもあって、そこも似てくるかなとというところもあったのでこちらにしました。リバースのファイヤーバードになるとスルーネックの構造になるので、やっぱりノンリバースのセットネックのファイヤーバードに比べると特に低音弦なんかのローが締まって良くでてくるという印象とピックアップの位置の関係もありまして、基本的にジョニーウィンターはフロントピックアップで弾いているので、フロントピックアップで弾いたときの音の抜けの良さというのも多いに関わってくるかなというところでこちらで演奏しました。ずばりミニハムバッカーの高音域の抜けの良さとフロントをチョイスして低音域も確保、アンプはトレブリーにセッティングすることによってうまく芯が残りつつトレブリーな音の抜け良さも使えるというセッティングが魅力です。

ソウル・バラード調の『Hurtin' So Bad』で使ったはこのノンリバースのファイヤーバードです。おそらくご本人も持っていたと思うんですけれども、僕が知っている限り12弦以外を弾いていることは見たことはないんですが。『Hurtin' So Bad』で聴ける音っていうのがリバースのファイヤーバードに比べるとちょっと線の細いところがあるっていうところでセットネックになるので、あちら(リバースファイヤーバード)より締まりがテンションが緩くなるのとヴァイブローラーがついていることによりストップ・テールピースよりもさらにテンションが緩くなるのでサスティンがリバースに比べて短いところと音が太くなりすぎないというところからこちらのノンリバースを選んで演奏してみました。ファイヤーバードを選ぶ際はトレモロの有無だったり、リバース/ノンリバース、セットネック/スルーネックなど、もちろん形は違うんですけれどもそのあたりも考慮して選んでみるのも面白いと思います。

今回演奏では使用していないんですけれどもかなり個性的なファイヤーバードがあるのでこちらもご紹介します。Finest Guitarsオーダーによる1本限りのモデルです。最初にご紹介した建国記念とスペック的には似ているんですけれども60年代のスペックで、ネックはマホガニーの3ピースではないというところ、ヴァイブローラーをオリジナルで搭載しているというところが違いとして挙げられます。レギュラーで作られているGibson USAのファイヤーバードと比べてネックがかなり太くできているのでGibson USAのものはいわゆる60sシェイプといわれるような薄めのシェイプになりますので、音も正直大きく変わってきます。なので、こちらは色もそうなんですけれどもカスタムショップ製品のものとGibson USAではネックシェイプが大きく違うのでもしお探しの際はネック・グリップのところはよくチェックされると良いかと思います。

REVIEW by JS

今回は”100万ドルのギタリスト”、ジョニー・ウインターの1974年に発売された「SAINTS & SINNERS(邦題:テキサス・ロックンロール)」を紹介しよう。ジョニー・ウインターのデビューは1968年。活動は60年代初頭から行っていたが、当時としては遅咲きのデビューであった。ギタリストとしてはジミヘンが君臨していた時代に、レコード会社の契約金が高額であったことから”100万ドルのギタリスト”と呼ばれているようである。そのジミヘンがピークを迎えていたウッドストック(音楽フェス)に、ジョニー・ウインターも出演し話題となっているのだ。

ブルースは黒人が奏でるものされていた60年代に、ホワイト・ブルースなる新たなジャンルを築いたのも彼と言っても過言ではない。また、彼のギターのプレイスタイルも独特である。普通、エレキギターを演奏するときにはティアドロップ型かオニギリ型のピックを使うが、彼はフォークギター(アコースティックギター)を使う時に使用するサムピックを使い、人差し指と中指も多用して弾くのである。時にはピックを使わないときもあったと言われている。ギターは決まってギブソン・ファイヤーバード。”Mr Firebird”と呼ばれるほどこのギターが似合う男である。60年代にはSG等も使っていたが、やはり彼にはファイヤーバードが似合う。ただ、このアルバムの裏ジャケにはギブソン・Wネックを持っているレアな彼も写っているのだ。また、スライド・ギターをプレイする時には通常のスライドバーではなく、金属パイプを切って作ったものを使っていたという。全てにおいてブルースが漂っているところが何とも言えません(笑)このアルバムを作った時代のジョニーは極度のドラッグ中毒と言われている。しかし、その微塵も感じさせないほどサウンドはドライブしている。アルバムのプロデュースは71年にリリースしたアルバム「JOHNNY WINTER AND」でバンドメンバーでもあったリック・デリンジャーが担当。弟でもあるエドガー・ウインターもキーボードで参加している。オリジナル曲も収録されているが、チャック・ベリーやストーンズのカバーも収録されているがこのアルバムの魅力でもある。

その中でも最も好きな曲は9曲目に収録されている”Bony Moronie"である。50年代のクラシック・ロックンロールであるが実にジョニー風にアレンジされている。そして速弾きも決まっているのです!速弾きと言っても今のスタイルではなく、ブルーノートの速いヤツなんです。サイコ?です。(笑)そして、この曲は76年に発売される「CAPTURED LIVE (邦題:狂乱のライブ)」の1曲目に収録されています。こちらのヴァージョンもフェイザーがガンガンに効いているサウンドで弾きまくっていますので、ぜひ聞いてみてください!ただ更に悲しいことに私は一度も彼を見たことがありません。1990年に初来日が決まり、チケットを入手しましたがあっけなく来日中止。そのあと3度ほど来日しましたが何故か見に行きませんでした。今年4月に来日した時も見ておけばよかった。後悔先に立たずです。気のせいか最近、自分の好きなアーティストが頻繁に他界します。残念なことだが、それだけ自分も歳を取っているのかと感じる今日この頃です。

DISCOGRAPHY

Saints and Sinners / Johnny Winter

Saints and Sinners / Johnny Winter

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PROFILE

ジョニー柏崎 | Johnny Kashiwazaki

ジョニー柏崎

Johnny Kashiwazaki

御茶ノ水本店 Finest Guitars ギブソン&フェンダーフロア担当。埼玉県さいたま市出身。父親の影響で中学時代にロックンロールに出会い、エレキ・ギターに痺れてバンドを結成し演奏開始。FirebirdとJaguarが好き。トラディショナルなギターは何でも好き。腕やテクニックは抜きでかっこいいギタリストが好き。最近は唐突にやってきた猛烈なストーンズ期。あゝ早く来ないかなイエモンのライブ...。

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