本体寸法の比較
Axe-Fx III
- DIMENSIONS:
- Width:482.6mm、Height:131.1mm、Depth:292.87mm
- Weight:6.87kg
Axe-Fx II
- DIMENSIONS:
- Width:482.6mm、Height:88mm、Depth:362mm
- Weight:4.5kg
本体の大きさは初代Axe-Fx Standard/UltraからAxe-Fx II XL+まで2Uサイズでしたが、今回のAxe-Fx IIIは3Uサイズとなりました。
単純に高さが大きくなっただけでなく、奥行きはAxe-Fx II XL+と比較し7cm程短くなっております。
重量は6,87kgと2kg程増えましたが、これは他社で比較するとKEMPER PROFILER POWER HEADよりやや重たい位です。
入出力端子の比較
上記画像を比較して頂くと分かりやすいですが、入出力端子が圧倒的に増えた点がポイントです。
Axe-Fx II XL+までは入力、出力共に二系統まででしたが、今回のAxe-Fx IIIは入力、出力共に四系統となっております。入力はインプット1、3、4がフォン端子、インプット2はXLRにも対応したコンボジャックになっております。出力はアウトプット1がフォン端子、XLR端子、アウトプット2がXLR端子、アウトプット3、4がフォン端子となっており、フォン端子には全てHUMBUSTER Technologyを内蔵。更に入力は1以外は全てステレオ、出力は全てステレオとなっており、様々な環境に対応できるようになっております。
それに合わせ内部ルーティングにインプット/アウトプット専用のブロックを設置できるようになっており、より視覚的に接続が分かりやすくなりました。また、歪みはアンプで作りエフェクトのみをAxe-Fx IIIで使用したい、という方向けの接続方法4 Cable Methodにももちろん対応。このサイズで様々な環境に合わせ使用方法をご提案出来るのがAxe-Fx IIIの最大の魅力です。USB端子を使用しPCエディター、Axe-Editとの接続や、Axe-Fx IIIをオーディオインターフェースとして使用する事ももちろん可能です。
フルカラーディスプレイ搭載
筆者が個人的に待ち望んでいた部分、フルカラーディスプレイを遂に搭載しました。更にディスプレイの下には5つのノブを搭載し、操作性が格段に向上しております。これらノブは押すことにより画面下の機能を即座に呼び出すことも可能になりました。エクスプレッションペダルのアサイン等、詳細設定がより簡単に設定できるようになったわけですね。
以前までのモデルはもちろんハードウェアのみでの操作も可能ですが階層が深くなっておりマルチエフェクターに慣れた方でも操作が難しい、という声が多かったのも事実ですが、本モデルはPCエディター(Axe-Edit)を使用せずとも操作はスムーズに出来るようになりました。
内部容量の大幅な増加
最新のAxe-Fx IIIまでのDSP容量比較画像です。
こちらを見ると分かりやすいですが、初代Axe-Fx Standard/Axe-Fx UltraとAX8がほぼ同じ、第二世代のAxe-Fx II/II XL/II XL+は第一世代のUltraのほぼ2倍、そして今回のAxe-Fx IIIは第二世代の2倍以上のパワーを持っているのがわかります。Axe-Fx II XL+でも思いつく限りの事は何でも出来ましたが、それの2倍以上というと中々想像が難しいと思われます。
内部ルーティングのレイアウト画面に設置できるブロック数が縦6列/横14列の計84個に増えている他にも、プリセット切り替え時の音切れ解消、ブロックの内部切り替えの強化(X/Yの二系統切り替えからChannelsの最大四系統切り替えへ)等、様々な箇所で容量の増加を体感できます。
高品質、高音質なエフェクト群
Axe-Fxシリーズといえば非常に高品質なエフェクトが内蔵されていることがこの高い評価に繋がっていると言えるでしょう。
もちろん本モデルも今まで以上に高品質なエフェクト群を内蔵しております。
非常に実機に近いサウンドメイクがされたアンプモデリングに加え、世界的に有名なオーバードライブ、ディストーションのモデリングはもちろん、リングモジュレーターやボコーダー、シンセ音を出すようなエフェクトまで幅広く網羅。モデリングに関しては元となった実機のコントロール名はもちろん、ノブを動かした際の挙動まで再現しているところがAxe-Fxシリーズが愛され続けている理由のひとつでしょう。
それら全てが超一級のクオリティで内蔵されており、音作りは本モデルのみで間違いなく完結出来るでしょう。
それらエフェクトをAxe-Fxシリーズの最大の特徴、多彩なルーティングで直列/並列を駆使し自由に配置することにより、無限大のサウンドを手に入れることが可能です。
8つのSCENEに新たな機能を搭載
Axe-Fx IIから登場したSCENE機能は本モデルでももちろん搭載。
今回はSCENE毎に名前を変えたり、SCENEを変更した際にそれぞれMIDI情報(PC、CCを最大8系統)を送信出来るSCENE MIDI機能が追加されたり等、もちろん様々なアップデートがされております。