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スーツケース・ピアノ(Fender Rhodes / Suitcase Piano)

Rhodes Piano
代理店の山野楽器から出ていた 1975年当時のカタログ
上画像は73鍵のスーツケース・ピアノ(Suitcase Piano)。 画像の様にアンプ内蔵のスピーカーシステムとのセットだった。 鍵盤部のプリアンプに必要な電源は下のアンプ部より共有されていた(ツマミの左側に見えるケーブルがそれである)。 組立は簡単で、スピーカー部を設置し、内側に折り畳まれたアルミの補助脚を左右に開き、 その上に鍵盤部分を乗せるだけである。 スピーカー部の中心にダンパー用のバーが出て来る部分があり、 きちんと鍵盤部を乗せると、ダンパーペダルを踏み込んだ時に下から出てきたバーが、 鍵盤部に空けられた穴から鍵盤部のダンパー機構に伝わるようになっていた。 持ち運びには影響が無い様に上手く設計されていた。 トレモロ機能が素晴らしく、ステレオ・パン(ローランドのアンプ、JC-120で良く知られる事になる、音が左右に振れる)効果で 立体音場を再現していた。 ツマミ類は、ボリューム、トーン、ビブラートの速度と深さをコントロール出来ました。 88鍵もあったが、鍵盤部が横にはみ出てしまうのでカッコがイマイチでしたね。 そして非常に重かった。 スペックは以下の通り。鍵盤部:73key=115×59×24cm=59kg / 88key=136×59×24cm=62kg 。 スピーカー部:30cmSP×4内蔵、ヘッドホーンジャック、外部出力端子、115×64×30=52kg
Rhodes Piano
上画像は初期モデル。初期モデルはパネル中央に「Fender」も文字板がある

Rhodes Piano
上画像はMARK-Iの後期モデル。上部はラウンドしているタイプであるが、 パネル中央の文字盤が「Rhodes」になっている。 またパネル面が全然異なっている(下画像)。
Rhodes Piano
上画像:パネル面。左から鍵盤部下のアンプ部への接続端子(プリアンプへのパワーも、このケーブルでアンプ部から供給されている)。 アクセサリー(エフェクター)用のIN/OUT端子。ボリューム(丸ツマミ)、スライドバータイプのトーン・コントロール(上がTREBLE、下がBASS)。 次の枠の中がビブラートコントロールで、真ん中のスィッチがON/OFF、左のツマミがINTENSITY(深さ)、右のツマミがスピード。

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