【vintage】Wurlitzer
2016-07-30 いつも石橋楽器新宿店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。WEB/自称ビザール担当の長谷川と申します。
今回、ご紹介致しますのはWurlitzerの60年代のオリジナルGemini！
Wurlitzerというとエレクトリック・ピアノで有名なブランドですが、
1960年代にホルマン・ウッデル・ギターの総代理店としてギター市場に参入していました。
少し話は逸れますが、ホルマン・ウッデル・ギターとは何だ?と思う方も多いはず。
簡単に申しますと製造元のギターメーカーなのですが、短い期間で数々のビザール・ギターを生み出しております。
以下ホルマン・ウッデル・ギターについてですが、
ハワード・ホルマン氏とヴィクター・ウッデル氏により1965年にネオデシャ、アメリカ合衆国のカンザス州にて設立されたギター・ブランドです。
Wurlitzerのほかに、”Alray”と言うブランド名で製造していたりもしました。
そのホルマン・ウッデルが製造した有名なモデルとして挙げられるのが今回入荷した”Gemini“のほかにDEVOや日本ではPOLYSICSの使用で知られるスティック型の超レアギター”LaBaye“のギターも製造しておりました。
さすがにLaBayeの写真はありませんので是非ネットで調べてみていただけると幸いです。
きっと、写真などで見たことがあるという方やリイシューモデルも販売されていたようなのでご存知の方はいらっしゃるはず！
ではお話を戻して紹介に移りましょう。
Wurlitzer / Gemini 268000円
※只今商品ページ作成中となっております。
商品ページが出来次第、リンクにて詳細が表示されますので今しばらくお待ちくださいませ。
近未来的な印象を受けるボディ。
そしてふと思ったのが、Geminiと名付けられた意味は何なのか・・・
これは個人的な妄想の類に入りますが、アメリカ航空宇宙局の二度目の有人宇宙飛行計画として1961年から1966年にかけ、マーキュリー計画とアポロ計画の間に行われた”ジェミニ計画“から取ったのではないか?と思っております。
このギターが製造された年代も近く、宇宙船に見えなくも無い形ですよね！
あれ?私だけでしょうか・・・
これはあくまで、私の妄想なので気にしないで下さい(笑)
では次に注目すべき箇所ですが、ペグがクルーソン・デラックスを搭載。
当時はクルーソン・デラックスは高級機種の殆どに採用されていたペグでGeminiも当時、高級機種だったのでしょう。
トラスロッドカバーです。
ネックを外さずにネックエンドからの調整が行なえます。
そしてPU周りですが、独自に開発されたセンシ・トーン・PUは巻き数の多いシングルコイルとなっており、JAZZ/ROCKのスイッチの切替によって巻き数を変更して出力するなどのサウンドバリエーションを持たせております。
ROCKのスイッチをオンの場合はフルの巻き数での出力、JAZZのスイッチに切り替えた際には約半分の巻き数での出力となります。
コントロールも独特なっており、セレクターAを選択時はリアTONEが0だと音が出なく、
セレクターB時にはフロントVOLが10だと音が出ない仕様となっております。
それでは中を見てみましょう！
キャビティはピックガード丸々取り外すことが可能。
配線からリアPUはローパスフィルタが常時かかっている状態となっております。
ヴィンテージのブラック・ビューティーです。
ザグリは広いですが、アースもしっかりと取ってありますね。
そしてとにかく配線が綺麗です！！
造りは良く、組み込みもしっかりしていて非常にこだわりを感じられるギターです。
参考までにサウンドチェックの動画となります。
動画撮影の際はリアPUが動作しなかった為、フロントのみでのサウンドとなっております。
※現在はリペア済みでリアPUは問題なく動作しております。
いかがでしょうか?
レンジが広く、ジャズからロックまで難なくこなせます。
私も試奏してみましたが、間違いなく素晴らしい音色です！！
芸術性の高いルックスとハイクオリティサウンドが一度に味わえるのはこのGeminiならではです。
現在商品ページ準備中のため、お問合せ等はお電話、メールにてどうぞ！
商品ページが出来次第更新させて頂きます。
