トップページサックスセルマーリファレンス

リファレンスシリーズはウィンドパルでも販売中

REFERENCE54 基本仕様:アンティークブラッシュドサテン仕上げ 彫刻模様無し、HIGH F♯キィ付き、サムレスト=プラスティック、サムフック=ブラス製、特製ハードケース付き、付属マウスピースは未定。

ルックス的にかなり好みが別れるデザインになっているリファレンス54は、使込まれラッカーが剥げ落ちた感じをブラッシュドサテンと言う手法で再現しようとしている。
この仕上げの音色的特徴は、見た目の通り艶の消えた渋味のあるサウンドにある、特に中低音域の「ドスン」というような響きが迫力があっていい、もちろんサブトーンもいい感じだ。
小さい音から徐々に音量を上げていくと音色にハリとコシが出てきて、非常にメリハリが付けやすい。
見た目には判り辛いが薄めにラッカーがかかっているので、音の輪郭ははっきりしている 当然、表面の錆や変色の心配も無い。
キィの配置や大きさがシリーズ2とよく似ているので、今の楽器に指が慣れている人も違和感無く使えるだろう。
ネックは軽量化が図られ息の通りがスムーズで、抵抗感も少なくリードの振動を無駄なく管体に伝えられるよう設計されている

プレーンな仕上がりのネック

リファレンス36同様全ての音域で音程が向上しており、特にスケールより分散和音を吹いた時にきれいに響くのでその違いが判る、このあたりはさすがセルマーというか長年改良を重ねてきた成果だろう。

どっしりとした迫力のあるのボディ

また、今回これらのモデルの為に復活し採用されたプラスチック リゾネーターのタンポも音色に柔らか味をプラスする役割を担っている(現在 セルマー純正プラスチック リゾネータータンポは製造されていない)

プラスチックリゾネーター復活

マーク6と吹き比べてみると、音色やキィアクションなどその違いは歴然としていて、リファレンスの方が明るめで太く音量も出せる。こちらもネックやボディに溶接する装飾部品や台座プレートなどを減らし オールド楽器のサウンドに近づけているているがその特殊な仕上げの効果と相まって、このモデル特有の世界が出来上がっている。
今回試奏にはオットーリンク メタルを使って相性ピッタリという感じだったが、ラーセン メタルでにぎやかくブロウするのもいいかもしれない。
ページトップへ