ヤナギサワアルトサックス A-WO2とA-WO20の比較

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ヤナギサワ アルトサックス A-WO2とA-WO20の比較
日本唯一のサックス専門メーカーであるヤナギサワのアルトサックス、A-WO2とA-WO20を比較しましたので参考にしてください。
価格差は18万円ほどあります。

まずは全体の形状です。
A-WO2の全体像です。
管体材質はブロンズブラスと言う銅の配合が多い素材を採用しています。Keyやポスト、支柱はイエローブラス(真鍮)を採用しているので赤みが強い管体とのコントラストがあるルックスになります。
比較に使用した管体の重量は2524グラムでヤナギサワの中ではLT(ライトタイプ)と呼ばれていますが価格的に近いヤマハYAS-62の管体重量が2480グラム前後なので重量的にはライトウェイトモデルとは言えないがっちりとした作りになっています。
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A-WO20の全体像です。
A-WO2同様、管体はブロンズブラス製にkey、ポスト、支柱はイエローブラス製で管体重量は2595グラムとWO2より70グラムほど重くなっています。ネックはアッパータイプでネック重量は106グラムでWO2のネックは120グラムあるのでネックは逆に軽量になっています。ネックを外した管体重量を比べるとWO20の方が155グラム重くなっているのでヤナギサワで言うヘビーモデルと言うのがうなずけます。
見た目の違いはネック形状と彫刻模様の違いで細かい部分はkeyガードのハンダ付けの板金面積が微妙に違う所位です。
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A-WO2のネック形状です。
ネック管体はブロンズブラス製でオクターブkeyやヤナギサワ刻印のプレート、補強板ネックジョイントリングはイエローブラス製になっていてネック重量は120グラムとなっています。
ここ数年ヤナギサワはパーツでオプションパーツで販売するようなものはYANY刻印をいれるものが目立ってきました。欧米(特にアメリカ)ではYANAGISAWAは長すぎて覚えられないので何でも短くする習慣があるのでYANY押しで来ているのかもしれません。
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A-WO20のネック形状です。
管体材料の使い方はWO2同様ですがアッパースタイル形状でオクターブkeyのボウガードのリングが無い分重量は106グラムと軽くなっています。
軽い音がするかと言うとそうでもなく補強のイエローブラスの板金の面積がWO2よりもあるのでコシのあるしっかりした音が出ます。
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A-WO2の上部形状です。
流線型のフロントFkey、連動式テーブルkey、スポット取付のkeyポスト、硬質ニードルスプリングと上位モデルに採用するパーツを使用しています。
白く輝く指貝は白蝶貝を採用しています。長い連絡keyのシャフトのタワミ止めも付けられています。
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A-WO20の上部形状です。
WO2とほぼ同じ形状ですが一体座を採用したkeyポストになっているので管体に板金の面積が多くなりコシのある音になります。テーブルkeyのG#keyにも白蝶貝を採用しています。
白く輝く指貝は白蝶貝を使用しているので長く使用すると角が取れて手に馴染むようになります。
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A-WO2の下部形状です。
High F# key装備、U字管と2番管のネジ止めU字管補強板、LOW keyガードの開き調整ネジが付き、さらにヤマハには無い右手バランスキー共振(ブレ止め)機構が付いています。低音のC#、B、Bbのkeyを操作時はG#が解放するのを右手の指貝が付いたkeyで閉めるので共振が起きやすいのをこのブレ止め機構で解決しています。
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A-WO20の下部形状です。
WO2との違いはトリルkeyのF#keyに白蝶貝をはめ込んであるのとLOW C、LOW B keyのカップにはダブルーアームkeyを採用してカップの歪み、捻じれを防ぎ密閉感の良いkeyアクションと耐久性が得られます。
彫刻も手の込んだ繊細な模様が施されています。
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A-WO2の下部の裏の形状です。
ベル彫刻、装飾されたkeyガード、3点式ベル支柱、メタルサムフックと上位クラスのパーツが採用されています。
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A-WO20の下部の裏の形状です。
WO2とほぼ同じパーツが付けられていますがEbkeyの管体ハンダ付板金形状が微妙に変えてあります。
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A-WO2のストラップフック掛け、テーブルkey、タンポ取付状態です。
ストラップフック掛けリングは洋白製が採用されています。
タンポの中央にはプラスチックリゾネーターが採用されているのでナチュラルな音の反射になります。
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A-WO20のストラップフック掛け、テーブルkey、タンポ取付状態です。
ストラップフック掛けリングはWO2同様、洋白製が採用されています。
タンポの中央にはメタルリゾネーターが採用されているので倍音がハッキリした輪郭のあるサウンドになります。タンポは高密度防水タンポを採用しWO2に比べさらに上質な素材を採用しています。
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A-WO2のパームkey、オクターブkeyシステム、ネックとの連結形状です。
スタンダードタイプのネックオクターブkey形状と現在主流のオクターブkeyシステムを採用しているのでスムーズな動きです。
パームkey(手のひらで操作するkey)も日本人の手に馴染む形、角度で操作しやすい形状です。サムレストはイエローブラスのメタル製になています。
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A-WO20のパームkey、オクターブkeyシステム、ネックとの連結形状です。
ネックはアッパースタイルのオクターブkeyシステムを採用しており106グラムと軽量になっていますが補強板の付け方などにより音はしっかりしたコシのある音が出ます。
サムレスト、パームkeyはWO2と同様になっていますがテーブルkeyはWO2のC#-Bb連動に加えてC#-Bもシーソーの様に動くので複雑な作りになっていますがとても滑らかな動きです。
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A-WO2のベル彫刻模様です。
シンプルな葉の彫刻が施されています。プラスチックリゾネーターとスタンダード革タンポの形状が見られます。
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A-WO20のベル彫刻模様です。
古いセルマーの彫刻にもありましたが円を組み合わせた様な細かな彫刻が施されています。
タンポの革はより滑らかで色は濃い目でメタルリゾネーターが採用されています。
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A-WO2とA-WO20の比較のまとめ

ネックが違う!
WO2はスタンダードなオクターブkey形状のモデルを採用しているのに対しW020はアッパースタイルのオクターブkey形状のモデルを採用しています。
ネックの重量はWO2が120グラム、WO20が106グラムと軽量になっています。
重さだけで考えるとWO20のネックの方が軽い音になってしまいそうなのですが補強板の当て方の工夫なのかコシのあるしっかりした音が出ます。

ライトタイプとヘヴィータイプと言っているがライトタイプはそんなに軽くない!
ヤナギサワではWO2をLT(ライトタイプ)WO20をHT(ヘヴィータイプ)と分けていますが実際の管体重量は今回の比較で使用したWO2で2524グラムありヤマハのYAS-62やYAS-875EXが2480グラム前後に比べると重い方に入る重量です。WO20の重量は2595グラムありセルマーのジュビリーシリーズ2が2500グラム前後なのでさらに重い楽器となっています。

テーブルkeyが違う!
WO2は一般的な連動式テーブルkeyを採用してC#-Bbがシーソー機構になっているのに対しWO20はこの機能に加えてC#-Bもシーソー機構を採用しているので低域の運指がとてもスムーズです。


LOWkeyのアーム形状が違う!
WO2は一般的なシングルアームでLOWkeyの開閉を行っていますがWO20はダブルアームkeyを採用しているので調整のズレが少なく耐久性が向上しています。(Bb、Ckey)

タンポとリゾネーターが違う!
WO2は一般的な革タンポとプラスチックリゾネーターを採用しているのに対してWO20はワンランク上の高気密防水タンポを採用しメタルブースターを採用して音のレスポンスと耐久性を向上させています。

音が違う!
上記の違いからWO2はヤナギサワが言うライトタイプの印象とは違うとてもしっかりした音の出る楽器でプロが使用しても十分なクオリティーのある音量、音色、音質を持った楽器です。
WO20はさらにボトム感があって太い音が出るのにピアニシモからフォルテシモの気持ち良い変化が得られるさらにワンランク上の仕上がりになっています。
価格差もかなり開いているので納得の差があると言う感じです。
どちらも良い楽器なのでご自分の求める音色、音質、音量の幅、吹き心地で選んで頂ければと思います。

サックスは調整がとても大切な楽器です。
サックスの音程を変える仕組みは沢山の穴を楽器に空けて閉じたり開いたりして音程を変えているので閉じた時に少しでも隙間が開いてしまうと音が出しにくくなったり、本来の音色が出なかったりしてしまいます。
SHIBUYA_EAST店は専属のリペアマンが常駐していますのできっちり調整、点検したサックスをお届け、お渡ししております。ご購入後の調整も保証期間中は無料で行なっておりますので是非お買い求めはSHIBUYA_EAST店をお選びください。スタッフ一同お待ち申し上げます。


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