【気になる】ヤマハとパールを比較してみた。?スチューデントモデル編【フルート】

ウインドパルこばやしの徹底解明シリーズ!今回は担当大好きヤマハとパールを比較します!

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どどーん! という訳で、今回はこんな感じの企画でございます。

これからフルートを始めるけど、あるいは始めてみたいけど、いったいどんな楽器がいいだろうか?
という悩める初心者の皆様の為に・・・
楽器店としてギリギリのラインを保ちつつ赤裸々に語ってみようというコーナーでございます。


第一回はヤマハとパール。
いったい何が作りたいのか正直よくわからないメーカーではありますが、フルートに焦点を絞ってみたいと思います!

どちらのメーカーも、フルートにおいては初心者からプロまで使える楽器を幅広く展開しており、世界に誇れるジャパンブランドの一つでありますが・・・
今回は両メーカーの初心者モデルである
YAMAHA YFL-211
PEARL PF-505E
この2本を比較してみたいと思います!


本題に入る前にケースをチェックしてみましょう。
まずヤマハ。
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輝くヤマハロゴが美しいですね?
金属部のシルバーを基調とした、シックなデザイン。ちなみにたぶんクロムめっきですので銀ではありませんよ。



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おいおい・・・ロゴはどこだい?
と思ったらバックルにちゃんと刻印されてますね。
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こちらはゴールドパーツがゴージャスな印象を与えてくれるリッチなデザイン。
ちなみに金メッキではなく謎の着色が施されているようです。
このゴージャスケースは台湾製の楽器であるこの505、そして525、さらに665といった初心者向けグレードの楽器にのみ採用されています。お買い得!(ちなみに上級グレードのケースはシルバーパーツ。)




さて、初心者フルートと言えば俺でしょう?と言わんばかりの貫禄、YFL-211。
千葉でちゃんと検品調整してるのに台湾製と謳う謙虚な姿勢、PF-505E。




紐解いていきましょう。
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頭部管です。サウンドの要、心臓ともいえるかもしれませんね。
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両者のリッププレートの比較です。
ヤマハは四角形に近い形状。
パールは向かって左右のショルダーカットががっつり入っているのが見てお分かりになるでしょうか?
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さらに横から見ると、ヤマハはリッププレートが湾曲していますね。
個人的にはヤマハのほうが簡単に音が出せるような感じがしますが、音はパールのほうが圧倒的に好きですね。
ちなみにパールのリッププレートが音が出しにくい訳じゃなくて、私が昔ヤマハの楽器で練習したから慣れているんだと思います・・・

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ちなみにヘッドクラウン。
別段取り上げて書くこともありませんね。









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胴部管です。メカニズムの要。

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トーンホールとキィのアップ。
さすがにヤマハのメッキは綺麗ですね・・・

トリルキィ比較。
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パールのトリルキィって何か離れてますよね。
ヤマハが近いだけなんでしょうか?
音程は・・・金管出身の僕からしたらどっちも普通に良いですね、という印象。

しかもパールのトリルはバネが一本しか付いてないんです。
おい、上のやつはいったい何で閉じてるんだ?
といいたくなりますが・・・
ちゃーんと右手で押さえるキィのあたりにバネがあります。


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撮影中、ずーっと気になってたんですが、パールのほうがキィの角度が急なんですよ。

これはいったいどういうこと?と思ってキィの開きをチェックするも特におかしなところはありません。
しかしヒントはそこではなく・・・
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こいつ、G♯。
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G♯のレバー部分がヤマハのほうがより長く下に、下というかキィから離れた方向に伸びてるんです。
これで押さえやすい??

でもパールは上側(左手側)に伸ばしてるんですね。たぶんこっちのほうが普通に押 さえやすいと思います。



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また、パールはHキィがでっかいです。
でかけりゃなんでもいいのか?って気もしますが、まあ押さえやすい(のでしょうか?)


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パール、えらいすっきりしたメカニズムですね?っと思ったら、単純にキィを支える足の位置が違うだけで、別にすっきりしている訳ではありませんでしたね。

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PF-505Eは洋銀製。
YFL-211はキィが洋銀製、管体は白銅製。

ヤマハが管体に使用している白銅ってやつは、銅とニッケルの合金。
パールの洋銀ってやつは、銅とニッケルと、亜鉛。

白銅も洋銀も、慣習的に洋白と呼ばれることがあるようです。
亜鉛の有り無しでは主に硬度に影響があるようで、亜鉛が入らないヤマハの管体は若干柔らかいんです。
どうせ表面には銀メッキを施すのであんまり関係ないんですが・・・
音色が若干違ってきそうですね。
ヤマハのジョイントは若干キズが入りやすいので要要要注意。


あと、ヤマハのトリルキィはやたら飛び出してきます。
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これ、手の形によっては邪魔になりそうですね・・・
そんなに主張しなくても。。。笑









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足部管です。正直、管体というくくりで紹介すればよかったと後悔するぐらいネタが無いです。

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パールはやっぱりキィがでかいですね。
なんでもでかくすれば良いってモノでもないぞっ!と思いましたが結構押さえやすいです。
小指が短い担当としてはいい感じです。

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最後に、やっと気がついたんですが
パールはキィポストを管体に固定する台座、座金が分厚いんですね。
0.3mmぐらい違いそう。

よく見たら胴部管の座金も分厚くなってます。
サウンドへの影響も大きそうです。


さて・・・
長々と解析してみましたが、いかがでしたか?


初心者向けの楽器を、どう考えても初心者向けではない解説を織り交ぜることになってしまいました。楽器店としての立場が危ういですね。

正直よくわからない、という方は店頭にご来店いただくのが一番だと思います。
手で触れていただき、ご自身に合った楽器を選ぶ!
店舗型楽器店を是非是非ご活用下さい!

ちなみに通販ページはこちら。


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担当 こばやし
KOBAYASHI

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