イシバシ楽器

セール・イベント情報イシバシメールマガジン・今すぐ登録!IMCポイントカード

LOUDNESSインフォメーション

尾高裕治・インタビュー

Text by Kazuo Sumida 11/25

尾高裕治

尾高裕治氏
パール楽器一筋のサラブレッド 現在、営業部企画課にてアーティスト担当。Blink-182と、サーフィンをこよなく愛し、“八千代は日本のオレンジカウンティである”を体現するナイスガイ。歴代のアーティストリレーションの中でも担当最長記録を更新中。

――まずは、尾高さんのプロフィールを簡単にお聞かせいただけますか?

高校卒業後、1993年にパールに入社だったと思うんですが、最初は佐倉の配送センターに配属になり、商品管理などをやっていました。

――今のアーティスト担当になられてどのくらいになりますか?

2005年からなのでもう9年目ですかね。聞くところによると今までの担当者の中で一番長いかもという噂です。 そうでしたか? 自分もパールさんとは付き合い長いんですが、I岡さん、H野さん、その次のS木さんが長かった気がしますが、そのあと西澤さん(現在は、マークベース、ヒューズ&ケトナーなどを担当)で、尾高さんですよね?

S木さん、西澤で6,7年みたいなんですよね…

――そうなんですね、では是非10年目指して、まずはアニバーサリー迎えましょう!

ははは、そうですね(笑)

――では、そこからLOUDNESSとの出会いをお聞きしていきたいんですが、2005年だと樋口さんの時代からですよね?

はい。始めは西澤が直接コンタクトとってやっていた時で、ちょうど僕がARになった時には、鱗模様のメタル使用のカバリングのセットを作っていた時でしたかね。

――じゃあ、樋口さんとはそんなに直接絡んだこともなく?

いや、ラウドネスの20周年の時でしたかね。白いセットを作った時には、西澤と一緒にやりましたかね、白いスタンドを作るにはどうしたらいいとか。。。

――大変だったでしょ?

はい、大変でした(笑)

――その当時になると、白いカラ―の塗りで簡単にできたんですか?

いや、できないので、確か樋口さんの知り合いの車屋さんだか、自動車の修理工場で加工していただきました。でも、セッティングが変わったり、組んだりばらしたりするので、焼き付け塗装でもはげたりはしていましたね。

――そういえば、S木さん時代に、「ハードウェアを全部黒にする」っていうのがありましてね。リハ終わりでみんなで夜な夜なスプレーで黒に塗ってね。スタジオの人が、あまりにペンキ臭いので、心配して覗きにくるみたいなこともありました(笑)

そうでしたか? (笑)どうしてもハードウェア類は既成品なので、メッキをはがすわけにもいかず、どうしても塗装はのりにくいんですよねぇ。でも、ちょうどその頃、発売までには至らなかったんですけど、シグネチャーのシンバルを出す話しがあって、並行してやっていたんですけど、モデル名まで決めて、当時使っていたAAXのMETALシリーズを気にいって使ってもらっていたんで、そのシリーズを発展させて何かできないか?というところから始まったやつなんですけど、ちょうど白いドラムセットの時期に、樋口さんもこれだったらいいんじゃないか?っていうプロトタイプがあがってきて、一緒にステージにあげられたのはよかったですね。

――そっかぁ、シンバルもやろうとしてたんですね

そうなんですよ。でもやっぱり樋口さんの使うサイズって大きいじゃないですか。ハットは15”だし、クラッシュも20”,21”とかだったんで、これは自分の使うセットだということで、一般的に使うセットとして、14”のハットに、16”,18”のクラッシュとかも考えてくれていたんで、その辺のプロトタイプを取り寄せて確認してもらうところまでは進んでいたんですがねぇ…

――じゃあ、うまくいけばその“樋口モデル”のシグネチャーセットが発売されていたのかもしれませんね

そうですね。

――他メーカーの話しで申し訳ないですが、高崎はジョーイ(ex: slipknot)のシンバルセットを持っていて、曲作りでドラム叩く時に持って来たのには驚きましたよ。

えーっ、そうなんですか?

――そうなんですよ。ドラムもかなり上手いんで、高崎のドラムに関しても色んな逸話もあります。で、話しを元に戻しますが、樋口さんとの付き合いの中で大変だった想いでとかありますか?

ははは(笑)僕はけっこう車で八千代台まで帰るとうのがあったんで、時代的にもそのあたりは勘弁してもらえていましたかね(笑)。こと仕事でいうと、納期が短いというのがありましたね。僕が本社に来た頃には、高級品も台湾で作り始めていたんで、どうしてもその問題はでてきたんです。樋口さんは、前にここから五分も走ればある工場で、塗りもやっていた頃から知っているので、そこでイメージ伝えたらすぐできる。みたいなイメージを持たれていたようで、やっぱり納期が一番苦労しましたね。あと、やっぱり時代の先を行くというか、先見の目みたいなのありましたね。 「こういうのを知っているか?」とか。「これは今後絶対スタンダードになるから、チェックしておけ」みたいなアドヴァイスはよくありましたね。

――まあ、よく研究していましたもんね。S社の厚銅がはやってからのZRX、そしてD社が流行り出して、そこでレインフォースメントを搭載したMRとか、かなり製品開発にも貢献していますよね。

そうですね。

――外国のミュージシャンが、日本で見かけない機材とか使っいると、食い付くように見てましたもんね。そのあと本人や、テックさんに質問攻めで(笑)

あと、レコーディングでも、海外では今こういうやりかたをしているとか、だから次はこういう傾向のドラムが売れるはずだとか、よくいろいろと教えてくれましたね。

――樋口さんと言えば、酒の逸話も多いですが、尾高さんはそれで困らされた事とかないですか?(笑)

僕はけっこう運転手で行っていることが多かったので、そのあたりは大丈夫でしたね。ただ、飲めないから飲まされないだけで、帰る時間は一緒なんで拘束時間は長いですけど(笑)

――飲めないというのがよかったですね(笑)

一番最後に一緒に食事に行った時、下北のいつものお店に入ってから、「アルバムが出来たんで聴きに行こう」ってダーツバーに連れていかれて、聴き終ったら「よし、東京で一番うまい博多ラーメン食いに行こう」と連れていって頂いた時には、「替玉何杯行けるねん?」て言われ、その前の下北でもだいぶ食べさせられていたんで、かなりお腹一杯だったんですけど、問答無用で替玉頼まれて、人生で始めて箸が動かなかったですね(笑)

――昔も良く行きましたよ。店は違いますけど、当時は樋口さんの家に事務所の車置いていたから、仕事の帰りも、ゴルフの帰りも、ほぼ毎日ね。川崎で焼肉食べても、上野で焼鳥食べても、どこで何食べても、その博多ラーメンで、替玉までして帰るっていうね(笑)

ほんとうに自分の好きなものを、人に進めるのがお好きでしたよね。

――まあ、まずいのはでてこないけど、有無は言わせないかんじでしたけどね「どうや、うまいやろ」「うまいっす」からの握手!! で、帰りは割勘「えっ、誘っといて奢りとちゃうん?」 みたいなね(笑)

ははは(笑)昔からそうだったんですね。

――さすが、ロックドラマー“KEEP THE FAITH”信念は変えませんでしたね。樋口さんの話しが長くなってしまいましたが、ここからは、あんぱんの話しに移りたいんですが、付き合いとしては彼がラウドネスに入るようになってからですよね?

はいそうです。

――多分、ドラムセットが必要なんで用意できませんか? みたいな話しからですよね? 最初に本人と会って色々話してから、今使ってるセットを用意したようなかんじなんですか?

いや、その後ですかね。とにかく身体が大きかったので、26”の備品とかもほぼないんです。

――そうですよね時代的にも、25年前なら結構あったかもですが

はい。なので、1台だけある黒いセットに、樋口さんのどれかを混ぜたんだか、そういうセットで始めてもらった気がします。とにかくシンバルとかも樋口さんと同じ感じで、ライドが23”、チャイナが24”とかですからね。で、その次に24”のカーボンメイプルのセットがあって、「カーボンがあうんじゃないか?」ということになったんですけど、カラーリングは、今のダイヤモンド・バーストが好きだということで、じゃあそのサイズで作りますか?ということで、今、使って戴いているセットができたんですよね。

――26”のベードラって、今は世界的にも使ってる人少ないんじゃないですか?

そうですね。

――80年代のメタルはみんな26”でしたけどね。

はい。その流れで、最近はシェイカーの工藤さんや、マグナムのJoeさんや、デランジェのtetsuさん、樋口さんの流れでジャンヌのshujiさんが使ってるくらいなんで、うちのエンドーサーでも4,5人しかいないですね。

――外タレのメタルでも24”とか、へたしたら22”とかも多いですもんね。

そうですね。

――先日、山下とACCEPTいったんですけど、パールさんですよね? 「ベードラ小さない?」って言うので、いやいや「あんぱんのがでかいんやろ」って(笑)

ははは、そうですね。あれは24”だったと思います。そうですね、なのであんぱんさんの26”は特注ラインで作ってもらったんですよね。

――あんぱんは東京に住んでいませんし、なかなか本社に来るような事もないと思いますが、つきあってみてどうですか? コミュニケーションちゃんと取れるようになってきました?

樋口さんとは全然スタイルも違うじゃないですか? スラッシュメタルで、サーベルやってたのもしっていましたし、とにかく音もでかいし…でも、新しく高崎さんのやりたいラウドネスのへヴィーさっていうところでは合っているんじゃないですかね。 最近はお電話、メールなどでペダルの調整や、ヘッドのオーダー、スティックの相談など、以前よりお話する機会も増えました。

――見た目はいかついですけど、しゃべると優しいですからね。その辺りは、この12/24発売のDVDでも大いにわかるんで見てみてください。

機材に凄く拘るのかな?というのがありますね。拘ると言うのか、演奏に支障がないようにというのか、壊れにくいものとか…どうしても、昨今、機能が増えていくぶん、その機能が支障になって、壊れやすいんじゃないか?とか、新しい機材を試す前に、「ここはどうなんですか?あそこはどうなんですか?」って細かく質問がきたりしますね。

――そのあたりは、質問魔の樋口さんと似たとこもあるのかもしれませんね。方や、北海道の人特有のおおらかな部分も持ち合わせてるんですけど。

そうなんですね。

――では、今、あんぱんが使っている機材を詳しくお聞きしたいんですけど、なんていうモデルなんでしたっけ?

ドラム本体は、カーボンプライ(※注1)で、通常カーボンプライは、外側と内側にカーボンをまいてるんですけど、あんぱんさんのは内側だけにまいて、外側は、さっきも話したダイヤモンド・バーストにしたんでラメ入りの塗りですね。他のミュージシャンからも、内外カーボンだと音が堅すぎる。っていう方もいたので、あんぱんさんの場合、表のカラ―でラメも入ると固くなるんですが、結果いいキットになりましたね。なので、若干、市販のカーボンプライよりは、音が柔らかめかもしれませんね。

――で、サイズがラックタムが10”、14”、フロアが16”いや18”でしたっけ?

フロアは18”ですね。あと、12”もお持ちのはずですよ。

――はい。ちゃんと倉庫に保管しています。今のキットに慣れてきたら、3タムにするプランのようですよ。あと、シンバルもわかります?

えっと、シンバルは…基本AAXシリーズのMETALで、チャイナが24”、ライドが23”、ライドも特殊なやつでベルが大きなタイプだったと思いますね。あとクラッシュが20”と18”、あとチャイナが22”もありますね。ハットが15”、クローズドハットが14”、 で、スプラッシュが12”ですかね。

写真――で、今使ってるスネアが?

ウルトラキャストの14”x 6.5ですね(※注2

――最近スネアの深さってどうなんですか?自分もしばらくメタルからは離れていたんで、5.5とかが多かったんですが

うちは今5インチですね。

――カタログとか見てると、8ンチとかもありますよね?

そうですね。うちも今年のNAMMで、何点か8インチ出しているんですが、これはこれでニーズがあるようですね。

――日本ではあまりないでしょ?

そうですねぇ。体格的にも、椅子の低い方とか、セッティング的にも制約があるかもですね。でも、叩けるなら面白いスネアだとは思います。

――あとヘッドもパールさんで手配してもらってましたよね

そうですね。基本、レモのコーテッド・エンペラーですね。あとは、ペダルがイリミネ―タ―Uですね(※注3

――スティックもそうでしたっけ?

スティックはビックファースですね。

――モデル名とかわかります?

ズバリ“メタル(※注4)”っていう、太くて長いやつですね(笑)

――シンバルと言い全部メタルですね。あんぱんらしい(笑)では、話題を変えて、Pearlさんの今後の押しもの製品とかありますか?

そうですね。スネアですかね、ハイブリッド・エキゾチックシリーズっていうのを出したんですけど、ベクターキャストっていう樹脂で作ったやつと、昔のメイプルファイバーの進化版でカプールという木材の内面に、ファイバークロスを巻いたスネアがあって、この辺を今年リリースしたんで、木や、金属とはちょっとツがうサウンドっていうことで押しものですかね…あとはセンシトーンですかね。

――こりゃ、あんぱんも色々試してみないとですね。

そうですね。もちろんWOODもですし、REC用には色々試して欲しいですね。 あとは日本限定なんですけど“D-Flavor(※注5)”っていうカスタム・ショップもやっていまして、うちの既存の製品でパーツの組み合わせなど、できるかぎり対応できるようなサービスも始めてます。この辺は、見た目だけでなく、音も全然変わりますし、ドラマーには興味深いんじゃないですかね。

――最近、女の子のバンド人口とかも増えてると思いますが、ドラムセット買う人とかどうですか? プロでもセットもってないバンドの子も多いですけど…

そうですね。スネア、ペダル、そしてエフェクト・シンバルみたいな感じが多いですよね。時代がいいのかもしれませんね。ライブハウスや、スタジオにもちゃんとしたセットありますし、大きなホールでやる場合でも、レンタルで機材揃いますしね。あとは、ドラマーなのに運転免許がないから運べないので、セットは持たないとかありますね。でも、バンド人口は増えてる感じがしますね。先日も軽音楽連盟15校くらい集る会に、アーティストを連れてセミナーに行ったんですけど、ドラマーだけで100人越えでしたからね。

――えっ、そんなに?

はい。100人中6割女子でしたね。でも、きっかけがバンドじゃないんですよね。ラウドネスを見てバンドを始めました。とかじゃなくて、アニソンから入るらしいんですよ。だから樋口さんが好きで、同じパールのセットを! とかじゃないので、楽器に執着がないんですよね。何人かの生徒に聞いたんですが、「今日までパールって言うドラムメーカーとは知りませんでした」とかありましたね。アニソンから入ってこの曲を演奏したいから、私はギター、じゃ私はベース、あなたはドラムね。ってなった時、スティック2本買えばなんとかなるから一番手軽みたいな感じで、ドラムやるこも多いようです。

――そうなんですね。昔はじゃんけんで負けたらベース、家でドラム叩ける金持ちがドラマーとかでしたけどね(笑)

でも、本当、街中で楽器持って歩いている若者も多いですし、バンドが減ったって言う気はしませんね。

――では、最後に今後のラウドネスに期待すること。楽器ユーザーにメッセージをお願いできますか?

ラウドネスに関しては、いつも聴かせていただくたびに、進化している気がしますので、どんどん新しい物を取り入れて、日本から発信する世界のバンドということで、また世界に出て行ってもらいたいというのがありますね。楽器ユーザーは、音楽やって行く上で、もっと機材とかにも拘って欲しいなと思います。スタジオにいけば楽器はありますけど、自分の理想に向かって機材を選んで、みなで表現していってもらえればと思いますね。

――今日はどうも御協力ありがとうございました。―

注1:Carboneply Maple

注2:Ultra Cast/UCA1465/B

注3:ELIMINATOR‐II/P-2100C

注4:VIC-M

注5:D-Flavor お問い合わせ窓口 TEL:047-450-1113(平日10:00-17:00土日祝日休)

11月某日パール楽器本社にて

インタビュアー

隅田和男
17年ぶりにマネージャーに返り咲いた、現マネージメント/カタナミュージック代表。
山下とは「友グレFC」の会長と書記だった事も(といってもサッカーではなく、もちろん釣り倶楽部)酒と食と楽器収集癖で世界を奔放している。

  • 福井健太マウスピースセミナー&ミニコンサート
  • マイスター技術者による 管楽器特別診断点検会 @立川店 Wind instruments Master clinic
  • 無限放送ドキュメンタリー・ムービー試写会&スペシャルトークショー
  • ANTHEM INFORMATION
  • Camel Information
  • F-BLOOD インフォメーション
  • 藤井尚之インフォメーション
  • イシバシ楽器協力 映画「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」インフォメーション
  • TVアニメ「覆面系ノイズ」のご案内
  • イシバシ楽器協力 映画「オアシス:スーパーソニック」インフォメーション
  • 白井貴子 インフォメーション
  • JUNK FUNK PUNK スペシャルインフォメーション
  • Galneryus インフォメーション
  • イシバシ楽器協力 映画「ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years」インフォメーション
  • がんばれ! Victory インフォメーション
  • LOUDNESS INFORMATION
  • 映画「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」インフォメーション
  • イシバシ楽器協力 映画「hide 50th anniversary FILM『JUNK STORY』」インフォメーション
  • 映画『JIMI:栄光への軌跡』 インフォメーション
  • BILLY IDOL Information
  • Metallicaインフォメーション