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茂木祥友氏・インタビュー

Text by Sumida 2014/8/5

茂木祥友氏

茂木祥友氏
神田商会 企画室 室長。プライベートでは、酒と音楽と釣りを愛するナイスミドル。
山下との共通点は楽器のBASSだけでなく、BASSフィッシングをこよなく愛し、LUXEブランドを使用する、山下と同じ“がまかつ愛好家”でもある。

――まずは、茂木さんの簡単なプロフィールをお聞かせいただけますか?

どこからいきますか?神田商会に入社してからの話ですと入社して24年。。。いやもう25年ですかね。。。

――ということはアニバーサリー・イヤーですね。これは何か企画しないと(笑)

そうですね。会社からケーキぐらい買ってもらってもいいかな(笑)

――LOUDNESSのまわりにも、いいケーキ屋さんがいますので用意させますよ(笑)

あははK田さんですね(笑)。

――神田商会に入られて、今のようなアーティスト窓口をずっとやっておられるんですか?

まず、入社してすぐは物流関係の仕事で商品を覚えて、営業もまわりました。その後、主に企画、プロモーションとか、アーティストリレーションに携わっております。

――LOUDNESSとの出会いをお聞かせいただけますか? これは二人一緒でも、別々でもどちらでも話しやすい方でお聞かせいただければ。

メインといいますかヴィジェのエンドースメントが主体になりますので、山下さんの話からにしますね。

――いつ頃からですか?

まずは山下さんの方から「ヴィジェを試してみたい」という連絡をもらいまして、恐らくオリジナル・メンバーで再結成して1枚出した後あたりだったと思います。弊社がヴィジェの代理店やっているのでご連絡をいただき、直接会社にサウンドチェックしに来ていただいたのが最初です。

――そういえばミュージックマンも使っていませんでした? 前後しているのかな?

ミュージックマンは、その後ですね。

――チューニングが下がったり、多弦ベースも必要になってきたんですかね?

ですね。ヴィジェを使用しているロジャー・グローバーのサウンドが気になっていたようで、とにかく一回試してみたい。というような事だったので、その時に「エクセス(※注1)ベース」を試していただいたんですけど、そのサウンドが凄く気にいったみたいで、ただその時は、他メーカーと山下さんのエンドースの問題もあり、結果買って戴く事にはなるんですけど、「二本買うから安くならへん?」みたいな話で(笑)

山下昌良――出ましたね関西人(笑)

で、結局二本お買い上げになっていただきました。

――エクセスベースって、ロジャー・グローバーのシグネチャー・モデルの原形みたいなやつですよね?

そうですね。ヘッドが4連タイプの、ジャズベのようなオーソドックスなやつです。それが山下さんとの出会いです。

――では、その流れでヴィジェのベースの話しを聞いていきたいんですけども、その「エクセスベース」を2本購入して、次に「アルペジ(※注2)」へ、そして「シグネチャー・モデル(※注3)」の製作となるんですか?

基本的にはそうですね。購入していただいたエクセスの次にディスコンになっているスルーネックのアルペジがあって、新しいアルペジ、シグネチャー・モデルですね。とにかくまず購入していただいたエクセスベースを気にいっていただいたので、リハーサルや、レコーディングのスタジオへお邪魔してお会いするたびに、色々な話しをさせていただく中で、山下さん自身もその当時にエンドースしていたメーカーと契約を見直し、「商業ベースではないところで自分のサウンドを追求していきたいので、ヴィジェとモニター契約できませんか?」というお話しをいただきまして、とにかくサウンドが、山下さんのイメージにフィットしたんでしょうね。それで、ラウドネスのベーシストがヴィジェとエンドース契約したいとの話をフランス本社のヴィジェ社長にまず話しをしまして、彼自身ロジャー・グローバーや、ギーザー・バトラーなどが大好きでエンドース契約しているよう人間なので、もちろんLOUDNESSの名前も知っていたので「山下さんなら是非」という事で、エンドーサーとしてのお付き合いが始まることになりました。

――「アルペジ」と「シグネチャー・モデル」ってコントロールとかが違いますが、これはそれ用に開発されたんですか?

いや、基本的には「アルペジ」なんですけど、最初にご購入いただいたモデルと、今の「シグネチャー・モデル」の間に、ディスコンになったスルーネックの「アルペジ(※注2)」モデルがあって、現在のシグネチャーは、現行品の「アルペジ」が基本になっています。
“BIOSPHERE”の頃でしたかね。チューニングを下げるので、スルーネック・モデルのアルペジも試したい。ということで「アルペジ」を試していただいたんです。その時のモデルが、今、市販されている一個前のスルーネックのモデルだったんですね。

――あれっ? 山下モデルはデタッチャブルじゃなかったでしたっけ?

そうですね。現行モデルは、デタッチャブルですが、そのスルーネック・モデルが「これええやないの」という話しになり、とにかく、そのタイミングから機材を供給して、フィードバックをもらうエンドースメントという関係が始まりました

――なるほど。

そのスルーネックのあとに、「アルペジ」のマイナーチェンジが行われ、基本的なサーキットなどは変わらないんですが、ネックがスリムになったり、ボルト-オンになったり、ブリッジが変更されたりしたので、山下さんが気に入るかどうかちょっと不安でしたけど、試してもらったところ「これまたええやないの」という話しになりましたね。そのベースが最近よく目にされていると思いますが柄の無いナチュラルのモデルです。それで最初にお買い求めいただいた「エクセス」は“クラッシック・ラウドネス”の音が出せるということで「CRAZY DOCTOR」とか、昔の曲でお使いいただき、スルーネックの「アルペジ」の方は、ロー・チューニングやヘヴィな新しい楽曲などで、当時は使い別けていただいていましたね。「エクセス」は指板がローズなのでスタンダードなベースの印象を残しているのですが、「アルペジ」は指板がフェノウッドだったりして、少しモダンな音がするので、チューニングを下げても輪郭が失われにくいとか、そういうことで使い別けていたのかもしれませんね。

――先日のライブでは、4種類もチューニングあったので、アルペジはそれぞれのチューニングに、エクセスはまさかの時のサブみたいになってましたけどね(笑)

そうですね。アルペジも旧スルーネックと現行のモデルと合わせてバリエーションが増えましたので、エクセスはスーパーサブ的な扱いになったのだと思います。そういうお付き合いの中で、楽器フェアでサイン会していただいたり、会社に遊びに来ていただく中で、神田商会はたくさんの楽器を取り扱っているものですから、話しはミュージックマンに戻りますが、そんな中で山下さんから「ミュージックマンのボンゴってどうなの?興味があるんだけど」との話もいただきミュージックマンをちょこっと使っていたりとかそういう流れですね。

ERNIE BALL 2733――ありがとうございます。では、同じ流れで山下はアンプもアンペグなんで、こちらも神田商会さんだと思うんですが、このあたりはいかがですか? 今、メインはSVTのVRですよね? ラックにも他のタイプが入っていると思うんですが、VRに到達するまで色々使ってたということですかね?

そうですね。基本的にはヴィジェからの付き合いなんですが、トータルでのベースサウンドということで、当然、サウンドの出口のアンプの話しにもなり、リハーサルにお邪魔した時に、アンペグのHDを使われていたのですが、その時に、弊社がアンペグも代理店しているので、5 PROというハイブリッドな高出力アンプと、810 HPという大きな出力のキャビネットを試してもらって、近代的なモダンな音が出るんで、気にいっていただいていたんですけど、だんだん「やっぱりチューブの方が。。。」みたいな風向きになってきて、そうこうしてる間にSVT-VRっていうアンペグの一番王道なオール・チューブのモデルが発表されたので、これはどうかな?って試してもらったところ「やっぱこれだね」となったんですね。

――すっかりメインですもんね。自分が昔、彼のテックをしていた頃も、70年代の銀パネのやつ使っていましたしね。

多分、山下さんは芯の残るサウンドが好きなんでしょうね。ただ歪むとか、音が大きいということではなく。

――まあ、上手にも凄い巨匠がいますからね。自分の音が埋もれないためにも。。。

ですね(笑)まわりに音が吸われちゃうとだめなんでしょうね。

ERNIE BALL 2733――で、弦に関してアーニーボールを使う流れも、神田商会さんからですか? 昔は、弦は新しい方がいいということで、ESPの弦をまめに張り替えたり、RECだけ少しいい弦を張ってみたりしてましたが。

そうですね。色々試行錯誤されておられたんだと思います「DR」とかも使われていましたし、ただやはり弦は消耗品なんで、ちょっとヴィジェの話しに戻るんですけど、年代にもよるのですが、入荷した時のヴィジェってナットの溝が狭くて、オリジナルのテーパーの付いた弦でセットアップされているので、0フレットもあったり、以外にクラッシックな仕様になってたりするので、今のLOUDNESSに合うような調整をして、山下さんにお渡しするのに、アーニーボールの代理店でもあるので、アーニーボール弦で調整して渡すようになり、それらがセット(※注4)で昨今の山下サウンドになってるのではないでしょうかね。

――関西人相手に、茂木さんも商売上手ですね(笑)

はははは(笑)

――で、アーニーボールの話しになると、高崎もそうなんですが、昔はGHSだった時代もありますが、やはりアーニーボールをずっと使っていましたが、神田商会さんとの付き合いはこれも同じようなタイミングでですか?

そうですね。高崎さんがアーニーボール使っているのは知っていたので、山下さんに弦を供給するタイミングで、ご協力できますがと伝えたところ「ええのん?ありがとう」みたいなかんじです。

高崎晃――そして、コバルトスリンキー(※注5)が出てくるわけですか?

そうです。もともとスリンキー・シリーズ使っていただいていたので、コバルトが出た時に、メーカーはメタル用とはうたってないですが、スラッシュや、バイ、ペトルーシなどハードロック系のギタリストが多いので、個人的にいいんじゃないかとオススメしたところ気にいっていただいたというかんじで、高崎さんの誕生日に、アーニーボールのスターリン社長からコメントが届くような良いお付き合いさせてもらっています。

――なるほど、その他、神田商会さん取り扱いでは、指板潤滑剤やら、クロスやら細かい物も一杯お世話になっているんですけど、そこらは省略させていただきまして(笑)、高崎のワーミーはどういうかんじですか?

デジテックも高崎さんがワーミーを使用しているのを知っていて、デジテックから、Akira Takasakiに何かプレゼントしたい。ということで、こんな絵柄にしたら喜ぶんじゃない?というのを伝えたらカスタムで作ってくれたんですね。

――そうでしたか。では、今、神田商会でオススメ機材とかありますか? また、LOUDNESSに使ってみて欲しいものとか?

あまりにも取り扱い製品が多いので、立場上的にも一つに絞れないんですが(笑)、アーニーボールの新製品「M STEEL」もコバルトを含有した、また違うタイプの弦なので是非試して欲しいですね。

ERNIE BALL M-STEEL――お預かりしていますので、今度、プリプロでスタジオに入るので試してみますね。

あと、デジテックでも、高崎さんの話しですけど、「ルーパーを試してみたい」ということでご連絡をいただき、先日Jamman ステレオというモデルをお渡ししたりしています。

――そうですね。フィードバックさせないとだめですね。借りパクはいけないです(笑)

大丈夫ですよ(笑)。先日メールをもらいまして、「もう少し慣れたらステージとかで使ってみるよ」と連絡きていますのでご安心を。

――それならよかったです。だいたい主だったお話しはきけたので、これで記事はできると思うのですが、最近、ガールズバンドとかも増えていますが、女子の楽器人口が地味に増えていたりしますか?

ですね。地味というよりは確実に女の子の楽器人口は増えているかもしれませんね。最近、高校の軽音楽部の部員数が増えていることは事実としてあります。

――そうなんですか? 昔は、軽音楽部という名でも、フルートとか、サックスとか管楽器が王道で、エレキギターとかは不良がやるものみたいな偏見で端に追いやられていましたけど、スカパンクの出現以降、管楽器でもバンドで一緒にやりやすくなりましたよね。

今でも、少なからずそういう雰囲気はあるみたいなんですけど、現在は、部活動として“礼に始まり礼に終わる”みたいな感じで定着してきているようです。とっかかりはどうであれ、楽器人口が増えることはいいことですね。本来は高崎さんみたいな“ギターヒーロー”にあこがれて楽器を始めるというのが王道だと思うので、どの世代にも影響力のある高崎さんのギタープレイとかに是非触れてみて欲しいですね。

――逆に、そういう若手のアーティストもでてきてもらわないとですね。

最近は、CDセールスがどうとか、楽器業界でもそういう話しを良く耳にしますが、昔もギターヒーローのレコードが爆発的に売れていた。なんて話しは聞かないし、やはりサウンドそのものや、その立ち姿でHEROとよべるような人が出てくるといいんじゃないかなと思いますね。

――ま、今年は楽器フェアもありますし、業界をあげて音楽シーンの底上げのためにも、我々も頑張っていかないとだめですね。では、今後のLOUDNESSにメッセージとかあればお願いします。

メッセージといいますか、私が高校生の頃から、もちろんLOUDNESSは聴いていましたが、当然、楽曲が良くて強烈でしたけれども、海外を視野に入れて活動し、実現させた日本人なんていなかったですし、ROCKで日本人を代表して頑張っているミュージシャンを、日本人が応援しなくて良いのか? みたいな気持が自分にはありましたね。今でいう野球やサッカー選手を応援するような感覚なのかな? とも思いますが。そんな今の時代だからこそ、また世界に出ていって、世界のLOUDNESSファン、いやロックファンを、日本人として喜ばせて欲しいですね。

――本日はありがとうございました。つづきは赤ちょうちんで一杯やりながらで(笑)

8月某日都内にて

※注1 Vigier EXCESS VE4EC

※注2 Vigier Arpege

※注3 Vigier Arpege V4ECC BRS MY

※注4 #2733(レギュラー・チューニング用)#2731(ロー・チューニング用)

※注5 #2722(レギュラー・チューニング用)#2715(ロー・チューニング用)

インタビュアー

隅田和男
17年ぶりにマネージャーに返り咲いた、現マネージメント/カタナミュージック代表。
山下とは「友グレFC」の会長と書記だった事も(といってもサッカーではなく、もちろん釣り倶楽部)酒と食と楽器収集癖で世界を奔放している。

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