いつもご利用頂きまして誠にありがとうございます。
石橋楽器新宿店の渋谷です。
本日はですね、皆様待ちに焦がれたあの機材ですよ。
この日をどんなに待ちわびたことか…
はい!既にタイトルでお分かりでしょう!
先日代理店のオカダインターナショナル様より例の物のサンプルが入ったとの連絡があり早速触りに行ってきました!
それがこちら…!
FRACTAL AUDIO SYSTEMS FM3170,000円(税抜)予定概観については昨年の発表時のブログにまとめておりますので気になる方はぜひそちらもご覧ください!
前回の記事はこちらから!では早速気になるその正体見ていきましょう!
■実物を触っての感想
大きさに関しては情報通りFC-6と同じです。
重さに関してもこちらの方がやや重いぐらいですが3.2kgとなっております。
近年どんどん小型化・軽量化がされて思考が麻痺しがちですが、ラックシステムや大型システムボード級のサウンドがこのサイズで手に入ると考えたらどうでしょう?
持った感じもそこまで嫌になる重さではなくギグバックに入らないものの荷物にならないサイズのソフトケースに収まりそうなので利便性に関しては問題なさそうですね。

FC-6にもあった側面のロゴ。
FM3からただのロゴでは無く排熱ファンにもなっています。
横についている関係上外部機器やFC-6&12などと一緒に使用する際は注意が必要です。
■CPUの差
個人的にはTOP3ぐらいには気になっていた部分です。
以下の画像をご覧ください。


この画像はFX3とFM3で同プリセットのエディター画面をスクショしたものです。
右上をご覧ください。
およそ
20%ほどの差があります。
FXIIIでは約50%、まだまだ余裕がありますがFM3のほうはこのような直列のルーティングで既に70%前後のCPUが消費されていますね。
もちろん設置しているブロックにもよってDSP使用量は変わってきますので一概には言えませんがあまり複雑なプリセットを組むのは難しい印象です。
そしてCPUが関わってくるのはプリセットの内容だけではありません。
プリセットの切り替えやSCENEの切り替えにも大きく関わってきます。
これに関してですがFxIIIと比較するとやや劣るように感じられました。
もちろんFxIIIのCPUはマルチプロセッサーにしては化け物級なのであれですが、前モデルと比較してもそこまで気になるレベルではないのでご心配なさらずとも大丈夫かと思われます。(プリセットの内容によって変わります)
■エフェクトブロック
FM3とFxIIIでは使用できるエフェクトブロックの種類に違いがあります。
Fx IIIエフェクトブロックリスト
FM3エフェクトブロックリスト
比較してみると以下のエフェクトブロックがFM3では削除されています。
・In USB(Input USB)・X-Over(Crossover) ・RTA(Realtime Analyzer) ・TMA(Tonematch) ・Vocodr(Vocoder) またFxIIIではアンプとキャビブロックが2つ設置可能となっておりましたがFM3では1つとなっています。
つまり
デュアルアンプはできません。
他にも各ブロック4つまで設置可能だったものが2つになっていたりとAX8の時同様の制限が設けられています。
キャビブロックに関しては1つブロックに対して4つ選択が可能でしたが、これも2つに変更されています。
■プリセットの互換性
前モデルであるAxe-Fx IIとAX8はブロックライブラリーを使用してブロック一つ一つを相互でやり取りする方法で
プリセットデータの移動が可能でしたが、プリセットデータそのものを直接移動は出来ませんでした。
ですが、今回から完全ではありませんが直接
FxIIIからFM3へデータを移動することが可能です。
これは両方使用する人にとってはかなりありがたい機能ですね。
先ほど完全ではないと言いましたがこれについて言及すると、まずグリッド数の違いです。
FxIIIとFM3のグリッド数が異なることはだいたいの人がご存知かと思います。
つまりFxIIIのグリッド数は6×14に対してFM3のグリッド数である4×12のため、4×12より外に配置されているものに関しては元々の位置とは異なるところに移動された状態で反映されます。
あとはパラメーターに関してですが、確認した限りではDelayのMIX値のみ移動した際に異なる値に変わってしまっていたので移動後は自身で元に戻す必要があります。他のパラメータに関してはしっかりと反映されていました。
■Performが無い
電源をつけてプリセットの画面に移った際に一番最初に気づいたのがコレです。
FxIIIのFW6.0.0で追加された機能PerformがFM3にはありませんでした。
Performについて知らない方のために簡単に説明をすると基本的にパラメーターを弄るためには該当のブロックのエディット画面に行かないとダメなのですが、
この機能を使うとプリセットの画面の次のページにて
ライブとかで微調整が必要なパラメーターを8つまでアサインして簡単に調整ができるというものになっています。
ライブ向けの機材なのにこれ無いのはなぜ?というのが正直な感想ですが、アップデートで追加されることを祈りましょう。
一先ず、以前からお客様よりお問い合わせの多かったものをピックアップしてご紹介してきましたが、触っていてFM3らしい新機能を発見しましたので最後にご紹介いたします。
■VIEW機能
FM3のスイッチの数は3つ。これは誰もが見て分かることで、AX8の時と比べるとどうしてもスイッチング面での不安があるというのが発表時の第1印象だったかと思います。
外部フットコントローラーへFCシリーズと併用が前提と考えていた方も多いでしょう。
ですが、このVIEW機能が全てを覆しました。

こちらはFM3のPCエディターのFC Controllersの画面になります。
画面真ん中に注目していただくと3つ明るくなっているスイッチの他に暗くなっているところが9つあります。
真ん中左側にVIEW1~4までのボタンがありこれを切り替えると3つずつスイッチがシフトしていきます。
つまりどういうことだってばよ、と思った方。
このFM3はスイッチの数3つながらにしてFC-12と同等のポテンシャルを持っているということです。

このように各VIEWでスイッチにお好みのアサインをすることでスイッチが3つでもVIEWを切り替えることでかなり自由度の高いスイッチングが可能です。
もちろんこのVIEW自体の切り替えもスイッチにアサインする事によって操作が可能です。
他のパラメータ同様に指定したVIEWの呼び出しから押すたび順繰りに上がっていくような設定もできます。
このVIEW機能と私が以前ブログにてご紹介したTapとHold FunctionやLAYOUT LINKと組み合わせることでこのサイズでは考えられないほどのスイッチングシステムを構築することができます。
もちろんやりたいことが増えると複雑にはなってきますが当店でご購入いただいた際は私に聞いていただければ解決しますのでご安心ください。
FCのセッティングについて詳しくまとめた記事が気になる方は以下からご覧いただけます。
Axe-Fx III徹底解説!第四弾!-Per-Preset FC settings編詳しい設定方法については発売後また詳しくご紹介いたしますね。
いかがでしたでしょうか。
まだ発売日が決まっていない本機ですがよりいっそ待ち遠しくなりましたね。
細かいところまで書いているとキリがないので今回はここまでとしますが、基本仕様やできる出来ないについては現在わかる範囲でご説明が可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
今回も最後までお付き合いいただきまして誠にありがとうございます。
次回もお楽しみに!
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