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楽器屋さんに聞けシリーズ in TURKEY 飛んでISTANBUL2018 前編

7/4 (水)[渋谷WEST]

昨年に引き続きトルコ・イスタンブールにシンバル買付に行って参りました!

こんにちは、渋谷WESTの松岡です。

2018年6月17日から22日までの間、
トルコ・イスタンブールへのシンバル買付ツアーが、
昨年、11月に続き、ノナカ貿易様の協賛にて行われ、
私、松岡が再び現地に飛んで参りました!

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前回と内容が被り気味では有りますが、、、
今回は前回撮影NGが多かった
ISTANBUL AGOPの工場内でも画像や動画を撮影出来ました、
前編ではAGOPファクトリーの内部に潜入レポをお届けします!


■ツアー初日 6/17(日)?2日目 6/18(月)

前回に引き続き、成田空港への集合は夜7:00
ヨーロッパとアジアの境界にあるイスタンブールまでは約9000km。
現在は日本から唯一、1日1便のみ「ターキッシュエアラインズ」が
イスタンブールに直行しており、夜9:30発の深夜フライトでおおよそ12時間掛かります。


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いざ、目指すはトルコ・イスタンブール!
明日のAGOP訪問・買付に備え、機内食食って寝るのみ!

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およそ半日の長いフライトのちたどり着いたはイスタンブール!
マイナス6時間の時差がある為、こちらでは18日の未明です。

早速目指すはISTANBUL AGOP工場、天候にも恵まれました!

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約30km程離れた郊外にある工場まで突っ走ります。

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およそ8ヶ月ぶりの訪問となったAGOP工場

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前回も大変お世話になったセザール氏の熱い歓迎を受け、早速工場見学開始。

ちょうどメルティング(合金の鋳造)が行われているところでしたが、
この過程は残念ながら撮影NG、鋳造した合金を延ばすところからどうぞ!

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電気式の炉を使い、約1200度の高温で合金を溶かして固めた
「ブランク」という合金の塊を1回で100枚ほど製造。
この時点で不純物を取り除く為、場合によってはサンディングを施します。

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このようにサイズとウェイトで予め分けられています。

AGOPが現代的な電気式の炉を使用する理由は、
単純に火力の安定性が良いからだそうです。


そしてこのようにして何度もローラーで延ばしていきます。

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800度のオーブンで温めては延ばしの繰り返し、
この工程は8から12回程繰り返されます。

この後熱処理をして、柔軟性のある状態に仕上げます。


また、ベルの部分はこのように基本的にプレスで成型しています。

ちなみに「30TH」シリーズはこのベル出し作業を手作業で行います。
その分より手間がかかる上、全く同じカップ形状になる事が無いようで、
その「個体差」も含めてシンバル選びを楽しんで下さいとのこと。


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熱処理前はこのように炭素が含まれている為、
黒っぽいルックスで、非常に割れやすく脆い状態です。

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熱処理後にエッジをカットして、既定のサイズに揃えていきます。
この余った部分は再利用され、再度溶かされます。

こうしてシンバルの「おおもと」が出来あがり、次はいよいよハンマリング。

ISTANBUL AGOPのシンバルは、TRADITIONALシリーズ以上のシンバルについては、
シェイプ等のカップ以外の成型を全て「手作業によるハンマリング」で行います。
この作業が他社では行っていない、
いわゆる「ターキッシュシンバル」ならではの加工方法。
勿論、手間も技術も要しますが、深みのあるトーンはここから生まれるのです。

ちなみに、XISTシリーズは、全体成型までをプレスで行いコストダウン。
しかしながら仕上げのハンマリングは手作業で行うため、
価格を抑えながらも、トルコシンバルらしい深い音色を獲得しています。

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前回もお邪魔した「ハンマリング部屋」に潜入!
常時4人ほどの職人さんたちが懸命にハンマーによる成型を行います。

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前回に引き続き、私もハンマリングに再挑戦。
2度目だったので少しだけスムーズに出来ました!

ハンマリング作業を終えたシンバルはレイジングを施されます。

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このように旋盤で削っていくのですが、職人の繊細なタッチが要求されます。

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シンバルの種類に合わせて数種類のノミを使い分けています。

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この削りカスも勿論再利用されます。

ここまで仕上げると完成間近、最後に刻印&ロゴプリントが印字されます。

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このように現在はレーザーによる刻印を採用しています。

しかしながら、「30TH」シリーズのみはデザイン上のこだわりもあり、
レーザーでなく旧来のスタンプ方式で刻印されています。
この方がヴィンテージ感もありますもんね、流石こだわりの30周年シリーズ!


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そして、一枚一枚スタンプが押されていき、
皆様のお手元に届くシンバルとなるのです!

ここまでいかがだったでしょうか?

ISTANBUL AGOPでは伝統を守りつつも、
近代化する事で効率UPや精度UPにつながる作業については、
積極的に近代化を進めている印象です。

広いゆとりのある工場は作業員の安全にも配慮されており、
近代的で清潔感のある工場に感じました。


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そして午後はお待ちかねの選定タイム!

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ターキッシュピザの昼食をいただき、、、
3時間ほどシンバル叩きっぱなし!

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合計20枚ほどのシンバルを今回買い付け致しました!


今年新登場のAaron Sterlingシグネチャーモデルは
一見某Z社の看板シリーズのようなルックスが特徴的(笑)
しかしながらこのシンバル、通常のハンドハンマリングのプロセスを施したのち、
更にマシンハンマリングを施すという非常にユニークなプロセスを経て製作されます。

今までのイスタンブールのキャラに無いストレートなサウンドと深みを両立しています、
勿論こちらのシリーズも今回買い付けておりますよ!

こんな感じで初日のミッションは終了です!!


ここで印象的な1枚をご紹介、、、
(勿論非売品ですが)

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このシンバルは、現社長のアーマン氏のお父様、
ISTANBULシンバルの父とも言える「アゴップ・トムルジュク」氏が
1979年に製作したシンバルとのこと。

もともとKジルジャンの職人であったトムルジュク氏
1977年の工場閉鎖に伴い1度は失職、
その後1年は別の仕事に就いていたそうです。

しかしながらシンバル作りへの情熱は捨てきれず、
1979年に自らの手でシンバル作りを再開したと言われます。
その時製作した数枚のシンバルの内の1枚が上の画像の物です。

ルックスはまさしくOLD K!!
勿論音色もOLD Kに非常に類似しておりました(当たり前か)

しかしながら、いくら良質のシンバルを作れる職人とはいえ、
やはり一人で製作・販売をこなすのは難しかったと言います。

そんな中翌年、かつての同僚であった「メメット・タンデガー」氏とタッグを組み、
改めてISTANBULブランドとして本格的に販売を開始。
トルコの伝統的シンバルを世界的に広めていく礎を作り上げたのです。

このトムルジュク氏のトルコシンバルへの情熱あってこその、
現在のISTANBULブランドであり、現在のトルコでのシンバル作りだ!
というアーマン氏の話は非常に感銘を受けたものでした。

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お土産として今回も、
さっき叩いたばかりの「俺ハンマリング」の一枚を頂戴いたしました!
※これで2枚目、嬉しいな(笑)


ひと段落し、工場を後にしAGOP社の方々とお食事会。
4日目も市内を案内して頂く予定になっており、
毎度毎度お世話になりっぱなしです(笑)

2回目となりましたAGOP社訪問、
前回に引き続きあたたかく出迎えてくれたスタッフの方々。

また来てよかったなぁと心から思えるアットホームな雰囲気は、
数々のアーティストからも信頼されているんだなぁと実感。

こんな感じで成田から飛び立ちあっという間に初日は終了!
時差ボケする暇もないくらい忙しかったですが(笑)

初日からややクタクタになりつつも、
非常に充実感に満ちたAGOP訪問でございました。


後編に続く…

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■この記事を書いた人

松岡 武 Takeshi Matsuoka

中学生の頃突然ドラムに目覚め、そのままのテンションで音楽の専門学校に入学。卒業後よりお茶の水イシバシに勤務し13年、2016年6月より渋谷WEST勤務。20代のころはジョン・ボーナムにあこがれすぎて24インチのライドをバカバカ打ち鳴らしてました。豊富な現場経験を生かしたその人に合った楽器のチョイス、チューニングやメンテナンスポリシーで、様々なタイプのドラマーをサポート致します!



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