Jackson Brown Concert ( by A, Shirai / Ishibashi Music )

ジャクソン・ブラウンの1998年4月1日(水)の東京厚生年金会館ホールでの私的なコンサート・レポートです。東京公演は全3回ですが今回はその1日目。 ご興味のある方のみお読みください。

開演が40分押しだったためか、アンコールは1回、1曲のみというジャクソンらしからぬ寂しい終わり方でした。 とは言っても新旧とりまぜての選曲で演奏は手慣れたものです。見た目がちっともふけないジャクソンと、 かなりふけてきた一部の同世代の観客とのギャップが目立っていました(?)。 それでも歳より若く見える連中が多いのが西海岸ロックのファンの特徴。 もちろん本物の若いファンもついていますが(=アンコールで前に出て踊っていた女のコたち)、 それでも平均年齢は30代でしょう。 バックアップ・バンドの方は、マルチ・プレイヤーのスコット・サーストンと、 前々回の来日の際モリダイラ楽器でクリニックもおこなったルイス・コンテ(パーカッション)が不参加。 音数が一挙に減った印象があります。代わりにサポーティング・ヴォーカルのヴァレリー・カーターが 復活して花を添えました。

さてジャクソンの使用楽器ですが、エレキ・ギターはコンポーネントのストラトでした。 シルヴァー(もしくはかなり淡いブルー・メタリック?)で1V1T仕様、フロイド・ローズ・タイプの トレモロ・ユニット付きですがアームは装着していません。 アンプは大型のフェンダーを2台使っていましたが、ツイン・リヴァーブではなさそうでした。 アコースティック・ギターはギブソンのアドヴァンスド・ジャンボ(最近のリイシューもの)、 アメリカの有名楽器店、ロッド&ハンクスで購入したというヴィンテージのギブソン・ロイ・スメック、 エピフォンの古いカントリー&ウエスタン(ドレッドノート)らしきもの2本を交互に使っていました。 これらのアコースティック・ギターにはピックアップが内蔵されていましたが(さすがにメーカーは分かりません)、結構生々しい音がしていました。 少なくともオベーションやタカミネよりは格段に良い音です。 このあたり日本のプロ・プレイヤーの最近の傾向に影響を与えていそうですね。

リード・ギターのマーク・ゴールデン・バーグは、カッパーかバーガンディのような フェンダー・テレキャスター(カスタム・ショップ・モデル?)、 サンバーストのギブソン・レスポール・リイシュー、ポール・リード・スミスの?モデル、 ジェリー・ジョーンズ(?)のバリトーン・ギター、ギブソン・チェット・アトキンスSST12弦、 妙なストラト2本を使っていました。妙なストラトというのは、フロント・ピックアップがデ・アルモンド風、 リアの方がシルヴァートーンなどの古いスティール・ギターのもの(だと思う=ライ・クーダーでお馴染み) という組み合わせ2ピックアップ仕様になっており、スライド・ギター専用でした。 それにしても、コンサートで本物のヴィンテージ・ギターを見かけることが少なくなってきました。 アンプは最近お馴染みのマッチレスのコンボでしたが、遠鳴りがするアンプで前から6列目の私の席に PAを通さない生音がスコーンと届くほど。おかげで音のバランスが良いようには聞こえませんでした。

観客のほとんどが社会人のはずなので、昨今の日本の経済情勢には直接的に厳しさを感じているはずです。 しかし歴史的に見て音楽は逆境においてより強く人々の支持を得ます。 コンサート終盤の盛り上がりで、ジャクソンの歌に合わせて「孤独なランナー」のリフレイン、 "Running On....Running On Empty"を合唱した観客は、誰もが幸せな瞬間を味わっていたと思います。

追記(4月20日):
4月7日(最終日)は2時間30分にわたる長丁場かつリクエスト大会ありの素晴らしいコンサートでした。 ( Written by A, Shirai )


<同じくJBファンのS, Sakajiriの殴り込みレポート>

さて、ジャクソン・ブラウンのコンサートですが、白井氏の感想にあるように、初日は開始時間が押したせいで、 いつものリラックスした楽しさが無かったばかりか、アンコールも一曲だけとちょっと寂しいコンサートでした。 しかし、ミーハーなファンとしては、今回もジャクソン・ブラウウンが聞けただけでも満足でした。 しかも、今回、日本でジャクソンのギターメンテナンスを行っているTGWさんから、 本人直筆で”TO SEIICHI”と書いたサインをもらうことができて大喜びでした。

ジャクソンの使っている楽器ですが、コンポのストラトはシェクターコンポにフロイトローズ付。 ジャクソンはアーミングはしないが、チューニングの安定と音色で、ロックタイプのユニットを使うそうです。 また、ステージで持ち替えた時に、ギターのセットが違う事に神経質で、 コンポーネントギターはSTもTLもほとんど同じグリップ、弦高でPUも全て、旧タイプのシェクターPUで、 ピックアップバランスにも非常に細かいそうです。現在、TGWさんのTLも使用中で、 これも同じセットだそうです。

また、アコースティックは、前回からギブソンオールドがメインになりましたが、 綺麗に見えたADJもオールドで、ロイスメックは、10本所有していて、 今回も3本持ち込んでいたそうです。 他にSJ、J-45等、中には新品同様の40年代物も多数所有しているとの事でした。 うらやましい!
( Written by S, Sakajiri = 現"Woodman"社長 )