Ishibashi Mail Magazine Vol.44
「バラード」
桜の季節ですね。毎年開花予想のニュースや花見に行く人達を観ていると日本人は本当に桜が好きだと思います。僕も桜は大好きです。長い長い冬の間に実を蓄え、春になり花を咲かすとほんの数日で散ってしまう。美しさと同時に人生と照らし合わせたある種の悲壮感さえ漂います。そんな短い華々しさでも人々は花見をしたり、桜の話題で春を感じ、新しい門出やその年が幸せであるように心に願うのではないでしょうか。
日本には桜を歌った音楽がたくさんあります。僕も桜をイメージした曲を書いています。2004年にリリースした「Once in a Blue Moon」というライブアルバムの中に収録されている「The Road of Flowers」という曲は桜のトンネルをイメージしたものです。
日本のあちこちに道路脇に植えられた桜の木は花が咲くと見上げる一面が全てピンク色になり、世の中で一番美しいトンネルになります。僕が住んでいる湘南方面では鎌倉の若宮大路や鎌倉山がまさにそうです。コラムを読んでくださっている皆さんの住んでいらっしゃる各地にも桜のトンネルがあると思います。
「The Road of Flowers」はバラードでもあります。僕のギターは早いパッセージやオクターブ、コードソロでのファンキーな展開のイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実はバラードが大好きなんです。オリジナルでもソウルやR&B、ロックの名曲、それからジャズのスタンダードでもたくさん好きな曲があります。
そんなバラードばかりを演奏するライブを4月18日(金)に横浜のライブハウス「Hey-JOE」で開催します。実はライブでバラードばかりを演奏するのは初めて。 是非たくさんの皆さんに聴いていただければと思っています。
http://www.ne.jp/asahi/hey-joe/yokohama/
杉本篤彦
ギタリスト、作、編曲家
現在まで16枚のリーダー・アルバムをリリース、TV、FM各局でオンエアされている。高校、大学、実業団とアメリカンフットボールの選手として活動後、23才にしてミュージシャンを目指しジャズを始める。ソウル、R&B、ジャズをベースにしたオリジナルサウンド、自身が生み出した前人未到のオリジナル指奏法「ツーフィンガー・ストローク」による驚異的なテクニック、日本人離れした強力なグルーヴ感と歌い上げるフレーズは音楽各誌他、各方面で現代最高峰のギタリストの一人として高い評価を受けている。
1996年よりギブソン、2005年よりトーラスコーポレーションともエンドースメント契約。著書として(株)ヤマハミュージックメディアよりジャズギターの教則本「厳選 決まるジャズギター定番名曲」を出版。現在リーダーグループ「杉本篤彦バンド」を中心に全国各地でライブ活動中。
16th最新アルバム
「Cheer ! 」発売中!
限りなくSoulfulでJazzy・・・
「Cheer!」
T1-0705210004 ¥3,000(税込)
ご購入はこちらから
(タイムクリエイティブ・ミュージック)