Ishibashi Mail Magazine Vol.53
「ありがとうございました」
年明けから約8ヶ月、このギターコラムを執筆させていただきましたが、今回が最終回になります。大人になるとどうも時間の経つのが早く感じてしまいますが、8ヶ月・・・と、ゆったりとした気分で考えると案外色々な事があり、長くも感じます。
今年の年明けはニューアルバムの作編曲から始まり、春にはジャズフェスも含めた関西山陽方面へのロングツアーがあり、6月にはレコーディング、そしてこの8月にはコロムビアミュージックエンタテインメント移籍第一弾のアルバムリリースと、その他も含めて時間の経過を早く感じる事もできますが、ひとつひとつを考えると早いわけではありません。
ふと考えたのですが,大人になって年を経て、どんどん時の流れが加速していくように感じるのはゆったりとした時間を過ごす機会が少な過ぎるのではないかと・・・。仕事その他に忙殺されて振り返る間もなく時が過ぎてゆく。大切な人生の時間をもっと有意義に過ごすべきですね。
週に一度、或いは月に一度でもほんの少しでもいいからゆるりとした時間を過ごしてみる。これから実践していきたい事のひとつです。限られた人生の中、あっという間に過ぎ去っていくよりは、大事に自分の生活を見つめる時間を作る。
どんなにお金をかけた贅沢よりもリッチな時の過ごし方かもしれません。
僕のギターコラムにお付き合いいただきありがとうございました。いつかどこかのライブ会場でお会いしましょう〜!
最後に僕の公式サイトに載せている一文を掲載させていただきます。
音楽は唯一、形のない芸術
僕が目指しているのは
長い鍛練を貫いたミュージシャンのみが具現できる
圧倒的なドライブ感
「時間の制覇:グルーブする事」
宇宙が生まれた時から始まった時間、
未来に受け継がれてゆく生命
特定の宗教観を持たない僕ですが、
「魂・・・Soul」そのものを向上させる
「真実の音楽」を続けていたいと思っています。
そして「何故生きているか」ではなく
「どう生きていくか」を考えていたいです。
杉本篤彦
http://www.sugimoto-a.com/
ギタリスト、作、編曲家
現在まで16枚のリーダー・アルバムをリリース、TV、FM各局でオンエアされている。高校、大学、実業団とアメリカンフットボールの選手として活動後、23才にしてミュージシャンを目指しジャズを始める。ソウル、R&B、ジャズをベースにしたオリジナルサウンド、自身が生み出した前人未到のオリジナル指奏法「ツーフィンガー・ストローク」による驚異的なテクニック、日本人離れした強力なグルーヴ感と歌い上げるフレーズは音楽各誌他、各方面で現代最高峰のギタリストの一人として高い評価を受けている。
1996年よりギブソン、2005年よりトーラスコーポレーションともエンドースメント契約。著書として(株)ヤマハミュージックメディアよりジャズギターの教則本「厳選 決まるジャズギター定番名曲」を出版。現在リーダーグループ「杉本篤彦バンド」を中心に全国各地でライブ活動中。
最新アルバム
「Black & Blue / R134」
08年8月27日発売!
COCB-53735 ¥2,940(税込)