Ishibashi Mail Magazine

Ishibashi Mail Magazine Vol.41

第3回(2008年2月21日発行)

今回は私のホームタウン、葉山(HAYAMA)をご紹介します。

神奈川県にある小さな街です。三浦半島では唯一、三浦郡という名称が頭に残っている街です。僕は東京で生まれ育ちましたが、母方の実家が葉山にあり、20代の半ばにこちらに移り住みました。葉山を含めたこの界隈・鎌倉、南葉山、秋谷海岸と何カ所か移動しましたがもうかれこれ20年近く住んでいます。いわゆる湘南という地域です。

写真
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写真は僕が住んでいるマンションのバルコニーから富士山、江ノ島方面を写したものです。

湘南の定義は様々で江ノ島から西のみを指すという説もありますが、僕は国道134号線:いわゆる湘南道路の西から大磯〜平塚〜茅ヶ崎〜辻堂〜鵠沼〜片瀬(藤沢)〜鎌倉〜逗子〜葉山〜秋谷海岸あたりまでを湘南として考えています。

この地域は1960年代あたりから現在に至まで「湘南サウンド」という形でたくさんのアーティストのバックグラウンドになっています。加山雄三さん、ブレッド&バターのお二人、僕が親しくさせていただいている毛ガニさんの在籍するサザンオールスターズ、etc・・・。湘南の海を背景にサーフィンやヨットなどのイメージが重なるさわやか系のサウンドです。また隣接する横須賀のほうに行くと米軍基地がある事も影響して、終戦直後はジャズ、ベトナム戦争の頃になるとブルースやロック、R&B、ソウルミュージックなどが入って来たとても興味深い地域になっています。もちろん横浜とも隣接しているのでジャズはもちろん、ゴールデンカップスに代表される横浜の ちょっと不良っぽいサウンドも生み出しています。

僕が毎週水曜日にパーソナリティーをしている「Balc & Blue」という30分番組も葉山にあるコミュニティーFMの番組です。この放送局はコミュニティーFMでありながらインターネット放送もやっているので全国どころか世界中どこからでも番組を聴く事ができます。まだ番組を聴いた事のない方は一度是非聴いてみてください!

杉本篤彦のBlac&Blue(湘南ビーチFM・毎週水曜日19時〜)

http://www.beachfm.co.jp/index.html

この放送局の社長さんはなんと木村太郎さんです。

このように神奈川県は日本の音楽シーンの中でもたくさんのスタイルが生まれている特殊な地域のひとつであると言えます。そして夏になるとこの地域では大小様々なライブやイベントが開催されます。僕も含めてこの地域の音楽シーンまたはこの地域をバックグランドに持つミュージシャンはある意味この恵まれた地域に根ざし、かつポピュラリティーを持ったサウンドを伝え、また自分自身のオリジナリティーを兼ね備えた音楽を作って行かねばならない責任もあると思うのです。

杉本篤彦

杉本篤彦・プロフィール

写真ギタリスト、作、編曲家

 現在まで16枚のリーダー・アルバムをリリース、TV、FM各局でオンエアされている。高校、大学、実業団とアメリカンフットボールの選手として活動後、23才にしてミュージシャンを目指しジャズを始める。ソウル、R&B、ジャズをベースにしたオリジナルサウンド、自身が生み出した前人未到のオリジナル指奏法「ツーフィンガー・ストローク」による驚異的なテクニック、日本人離れした強力なグルーヴ感と歌い上げるフレーズは音楽各誌他、各方面で現代最高峰のギタリストの一人として高い評価を受けている。

 1996年よりギブソン、2005年よりトーラスコーポレーションともエンドースメント契約。著書として(株)ヤマハミュージックメディアよりジャズギターの教則本「厳選 決まるジャズギター定番名曲」を出版。現在リーダーグループ「杉本篤彦バンド」を中心に全国各地でライブ活動中。

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杉本篤彦 オフィシャル・サイト
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