第37回
メールマガジンをご覧の皆さま、今月も様々なギターの魅力をご紹介する「イシバシ三銃士のスーパーギター列伝」のお時間でございます。
どもぉー、Finest Guitars店長:和田でございます。
今回、ご紹介致しますギターは、『Gibson Custom Shop 1959 Flying V Mahogany Heavy Antique Natural』です。
1958年に製造された、Flying V。文字通り、「V」を逆さにした形のボディが特徴です。ヘッドに輝くGibsonエンブレムロゴも美しい。
発売当時のFlying Vのボディ、ネック材は、今では使用が制限されているアフリカン・リンバ・ウッド(Gibson社ではコリーナと呼称)。そのことから、今でも1958年の Flying V は、フライングV・コリーナと呼ばれているのです。
ご紹介のモデルはMahogany材で作られていますが、細かな所まで再現度も高いものです。オリジナルは、日本円で約3,000万円くらいですので、なかなか手に入れられるものではないですね。
1958年~1963年までの特徴でもある、ボディ裏通しストリングス仕様で、ボディトップの特徴的なV字のプレート。
こちらも当時のモデルと同様に。センター2ピース仕様。ボディ材こそ違いますが、センターにかけて、木目が斜めになっている所もポイントが高いです。
ネックジョイントは、フロントピックアップとリアピックアップの中央位置まで伸びており、ピックガードを外すとジョイント部分が明らかに。
1958年のフライングVと同じく6弦側ジョイントサイドに付けられたストラップピン。ネックジョイント裏に無い分、ハイポジションは弾きやすくなっています。
隠れた特徴で、座って弾く際の滑り止めになっているが、やはり股に挟んで弾く方が弾きやすいと私は思います。
ピックアップは、2018年までのカスタムバッカーはピックアップカバー裏面をロウ付けし、ハウリングノイズをキャンセルしていたのですが、2019年より完全なるノンポッティングカスタムバッカーに生まれ変わりました。
2019年より、Luxe社製のレプリカバンブルビーが搭載され、ポッドカービングもビンテージカーブにするなど、よりビンテージライクなサウンドになりました。
そんな、ルックス、サウンド共に特徴があるフライングVですが、1958年の発売わずかに98本のみ生産。当初は全く売れなかったそうです。
しかしこの1958モデルそのあと徐々に人気が出て、1981年~83年にFlying V Haritage として復刻されます。
ボディネックはコリーナ材、しかしながらボディのコリーナ材の杢目はセンターに向かって平行、、惜しい。ストラップピンはネックジョイント裏。
実は、このモデル所有しておりましたが、どうしても木目が気になり、手放してしましました、、、後悔。
次に1992年、Historic Collection初となるフライングV・コリーナが発売。ボディのコリーナ材の杢目は斜め。ストラップピンは、ネックジョイント6弦側サイド。
次に2008年、フライングV・コリーナの50th Anniversaryとして、100本限定生産にて発売されました。
ボディコリーナ材の杢目は斜め。ストラップピンは、ネックジョイント6弦側サイド。Agedも存在。
私、このフライングV・コリーナ、欲しかった、でも買えなかったのです。これから先、出会いがあれば購入したいと思います。その時は、またご紹介致します。
1958年から続くFlying V。レニー・クラビッツ、アルバート・キング、マイケル・シェンカ―、ジミー・ヘンドリクスなと、色々なアーティストに愛されてきました。
特徴のあるサウンドで、全体的に中音域が良く、ギターアンサンブルで力を発揮してくれます。レスポール、ストラトのちょうど真ん中の音域。材料の質量は違いますが、SGに近いかもしれませんね。
リアポジションは、重量の軽さもありハリのあるサウンド。フロントポジションは、艶やかな気持ちの良いウォームサウンド。
FlyingVは嫌い、音が悪い、など言われる方もおられると思いますが、こんなにロックなギターは他には無いと思いますよ。一度手にしてみてはいかがでしょうか。なかなか良いものですよ。
でわでわ、この辺で終わりたいと思います。Finest Guitar店長;スペシャリスト和田がお送りいたしました。これからもイシバシ楽器愛とGibson愛を、皆さんにどんどん伝えていきたいと思います。
それでは皆さん私と一緒に、大いなるギターワールドの旅に出かけよう!
スペシャリスト和田(スペシャリストわだ)
池袋店キャスト時代、エフェクター、アンプ、国産エレキギタ-担当。御茶ノ水本店でのGibsonフロア責任者、渋谷店でのサブマネージャー兼Gibson責任者を経て、現在御茶ノ水本店Finest Guitarsのサブマネージャーを務める。所有GuitarはVintage ES-335、HC 1959 Les Paulなど初めて購入したギターが、Gibson Les Paul Special TV-Yellowと、根っからのGibson好き。60年代のブルースやロックからテクノ、ジャパニーズロックまで幅広く愛聴。Gibson Factoryでの買い付けなどにも参加し、材料の選定から企画まで幅広く行っております。
Gibsonの事なら何でもご相談下さいませ。お客様のニーズに合わせた楽器をお選び致します。















