イギリスを代表するバンドのひとつ、ウイッシュボーン・アッシュの再結成ライブ。 ツイン・リードとはこのバンドのことを言うくらい、非常にメロディアスなギターが 印象的である。バンドの最も油がのった時代は70年代初期であるが、このライブは 89年にイギリスにて行われたその黄金期のメンバーでの再結成LIVEというありがたい 映像である。
ウイッシュボーン・アッシュが始めて日本来日したのは75年のこと。当然この来日は 見た事が無いが、来日直前に今回の映像に登場するギターリスト、テッドターナーが 脱退をし、新ギターリストのローリー・ワイズフィールドを加入させて来日している。 この当時、生粋のイギリス人バンドであったがローリー(アメリカ人)を加入させる 事で、新しい音楽性になったことが賛否両論であった。
そしてこのライブではその見れなかったテッド・ターナーがギターを弾いている。 しかも、テッド在籍時の初期の曲をガンガン演奏してくれているのがありがたい。 そしてもうひとりのギターがアンディー・パウエル。 このギターリストこそ元祖Mr.フライングVとも言えるほどVをメインに使用している。 この映像の中でも結成当時から使用している板バネ・アームの付いているフライングVを 使用している。次にテッドの使用しているギターは終始、PRSである。本来、テッドの イメージはストラトであるが、やはり時代にあったギターを使用したいのだと感じる。 映像の中では現在のCUSTOM24に相当するモデルを使用している。 そして非常に独特なベースサウンドをかもし出すマーティン・ターナーを忘れては いけない。こちらもMr.サンダーバードと言えるくらい、常にGibsonのサンダーバード を使用している。イメージではサンバーストのTBであるが映像内では白のTBを使用している。 また、この映像の不思議なことだが、70年代初期のメンバーの顔より若く見えるのは 私だけであろうか。かなり若作りしているのは間違いない!
私が初めてウイッシュボーンを見たのが78年に来日した際である。当然、ギターは テッドではなく、後任のローリーに変わっていたがこのギターリストもウィッシュボーン に非常に溶け込んだギターリストだと思う。トレードマークは赤のストラト。 このギターがジャケットに写っているアルバム「LIVE IN TOKYO」はこの年の公演を収録した アルバムであるが、唯一現在CD化されていない。数年前、過去のアルバムは全てリマスター 及び紙ジャケ化もされたが何故か「LIVE IN TOKYO」だけはアナログ盤しか存在していない のが悲しいのだ。そしてこの映像もDVD化されているのかも定かでない。 日本では強力に売れたバンドでもないがイギリスのマインドを非常に織り込んでいる良質の バンドであることは間違いない!
[20th ANNIVERSARY LIVE / WISHBONE ASH]
1.REAL GUITARS HAVE WINGS 2.THE KING WILL COME 3.COSMIC JAZZ 4.KEEPER OF THE LIGHT 5.WHY DON'T WE 6.BLOWING FREE 7.BLIND EYE 8.LADY WHISKEY 9.SOMETIME WORLD 10.PHOENIX 11.JAILBAIT
Andy Powell (Lead Gt&Vo) Ted Turner (Lead Gt&Vo) Martin Turner (Ba&Vo) Steve Upton (Dr) | LDジャケット
78年の来日公演チケット
紙ジャケ化されたテッド在籍時のCD
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