Ishibashi Mail Magazine Vol.10 |
ZZ TOP'S FIRST ALBUM / ZZ TOP
71年に発売されたZZ TOPのデビュー作。非常に解り易いデビュー作タイトルで ジャケットも非常にシンプルである。(というかあまりお金をかけていない) ZZ自体、日本での人気は必ずしもトップ人気バンドではない。しかし、アメリカ では不動の人気を誇っており、Tourを行えば軒並みソールド・アウトに出来る ビックバンドなのである。
結成は70年初頭、ギターのビリー・ギボンズにベースのダスティー・ヒル、そして ドラムのフランク・ベアードで未だにこのメンバーで活動している貴重なバンド。 80年代のMTV全盛期にバンドは大きな変革をし、今までのブルース色の濃い楽曲 から、最新機器を駆使したエレクトリックなバンドと姿を変えている。この時期 に待望の初来日を果たしているが、ライブではブルース色が意外に濃かったのを 覚えている。 私は、このデビュー作もそうだが70年代に発売されたアルバムのブルース色が濃い、 完全3ピースバンドっぽい音が非常に好きで、よくZZはサザンロックだという方も いるが立派なハードロック・バンドだと思う。このアルバムの曲は一番長くても 5分少々で、殆どが3分前後にまとめられている所も魅力の一つ。お薦めは2曲目の 「BROWN SUGAR」と6曲目の「NEIGHBOR NEIGHBOR」で、ギターを弾きながら聞くと アドリブの練習になってしまう一石二鳥の曲とも言える。
バンド自体は73年にストーンズの前座(今のサポート)を行った事でブレイクし始め 70年中期に行ったツアーではバッファロー、コヨーテ、蛇などをステージにマスコット として置き、機材の多さや観客動員の凄さから非常に話題となった。81年にリリース したアルバム「EL LOCO」を最後に方向転換をしたとわたしは思う。そして83年に アルバム「ELMINATOR」で不動の地位を獲得したといっても過言ではない。 また、ZZの前座をやったバンドは出世するともいわれ、キッス、エアロ、AC/DC、ヴァン ヘイレン、ボンジョヴィと挙げたらきりが無いほど、現在のビックバンドが名を連ねて いるところを見るとこのバンドのただ者じゃないことが解るだろう。
85年に発売された「AFTERBURER」以降のアルバムは殆ど聞かなくなってしまったZZで あるが先日、中古CD屋で99年に発売された「XXX」というアルバムを買ったら、これが また昔風で非常に良いではないか!中にはこれは無いなという曲もあるが、70年代大好き の私には非常に心地よいアルバムであった。ZZを聞いたことの無い方にはまずはベスト盤 をお薦めします。なぜならハズすアルバムも中にはあるんです!ともあれ、再来日を 切望し、昔のアルバムを今一度聞きなおすとします。 by JS
数少ないZZの写真集と70年代のアルバム
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