Ishibashi Mail Magazine Vol.36

Chapter:28 12 WASTED YEARS / IRON MAIDEN

　この映像はデビューから80年後期頃までのアイアン・メイデンを映像で綴った
ヒストリー映像である。映像の中にはモノクロの物もあり、歴史を感じさせる。
帯でも解るとおり邦題は「炎の12年」！この時代物語る安易なタイトルでもある。

　アイアン・メイデンは70年後期にイギリスのライブハウスからバンドをスタート
させ、80年初頭には既に大物ヘビーメタルバンドの仲間入りをしていた。80年代
の初頭はメタルバンドが挙って頭角を現してきた時代でもある。オジー・オズボ
ーン、ゲイリー・ムーア、スコーピオンズ、AC/DCなどもブレイクはほぼこの時代
で、大物バンドでもあるレインボーにはグラハム・ボネットが加入、ブラック・サ
バスにはロニー・ジェイムス・ディオが加入したのもこの時期であった。

　そのアイアン・メイデンの中心的人物がベースのスティーヴ・ハリスである。70
年後期の映像の中にも映っているが黒のメイプルネックのフェンダー・プレシジョ
ン・ベースを使用している。ロゴの形状から見ると70年中期のものと思われるが
このプレシジョンにスティーブはミラーのピックガードを取り付けている。
　この当時、今ほどミラーのピックガードなどは安易に入手することが出来なく
皆、シルバーのシールなどを張っていた者もいたくらいである。
　後にフェルナンデス等でこの黒のミラー・ピックガードのPBやギターのデイブ
・マーレイが使用している黒のハムバッカーが搭載してあるストラトなどが、発売
され飛ぶように売れていたのもこの時代である。

　私が初めてアイアン・メイデンを見たのが81年(たぶん初来日）の中野サンプラザ
で、ボーカルが現ボーカルのブルース・ディッキンソンではなく、初代ボーカルの
ポール・ディアノという人物であった。その公演でも目立ちまくっていたのは
やはりベースのスティーブであった。席が何故か一番前だったこともあって、ス
ティーブの投げたタオルをゲットできたのもこの時だった。82年の来日にも足を
運んだがこの時は既にヴォーカルがブルース・ディッキンソンに変わっていた。
　その後、メイデンは殆ど見ておらず、久しぶりに見に行ったメイデンはヴォーカル
がブレイズ・ベイリーなる者に変わっていた。この方は残念ながらあまり上手とは
言えず、ある意味メイデンに関してはキーポイントのライブしか見ていないのに
気づかされるのであった。

　そしてスティーブのベースにも変化が出てきて、ずっと使用していた黒のPB
ではなく、メタリックブルーのPBに変わっていき、ブリッジもバダス社製の物に
変わっている。個人的にはあのつや消しの黒が良かったのだが・・・
当然ながら今でもこのバンドは現役である。最近のスティーブのベースは白の
メイプルネックに代わり、サッカーチームのペイントがしてるなどかなりの変化
である。変わっていないのはあの”ミラー・ピックガード”だけである。

　そして2008年にまた彼らがやって来る。今度は80年代の曲を中心に演奏する
ツアーのようである。見たいのだが、いまだに行くか迷っている私がいます。
とりあえずこの映像をじっくり見るとします！

[12 WASTED YEARS / IRON MAIDEN]

1.STRANGER IN A STRANGE LAND
2.CHARLOTTE THE HARLOT
3.DRIFTER
4.PROWLER
5.PHANTOM OF THE OPERA
6.RUNNING FREE
7.WOMEN IN UNIFORM
8.SHE'S ROLLER
9.MURDERS IN THE RUE MORGUE
10.CHILDREN OF THE DAMNED
11.THE NUMBER OF THE BEAST
12.TOTAL ECLIPSE
13.IRON MAIDEN
14.SANCTUARY
15.THE PROSONER
16.CAUGHT SOMEWHERE IN TIME
17.RUN TO THE HILL
18.22 ACACIA AVENUE
19.WASTED YEARS
20.THE TROOPER

Steve Harris (Ba)
Bruce Dickinson (Vo)
Dave Murray (Gt)
Adrian Smith (Gt)
Janick Gers (Gt)
Nicko Mcbrain (Dr)
Paul Di'Anno (Vo)
Dennis Stratton (Gt)
Clive Burr (Dr)

LD版ジャケット。

このタイトル以外にもたくさん出てます

初来日公演のチケット（最前列です！）

こちらが2度目の来日チケット