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Ishibashi Mail Magazine Vol.34 |
ギブソン・ヴィンテージ 1969年製バードランド。 L-5をベースにショートスケール、シン・ボディ、スプルース・トップ、メイプル・ サイドバックで製作されたバードランドは1955年にデビュー。当時、スタジオミュー ジシャンとして活躍していたビリー・バード、ハンク・ガーランドの名を取ったモデルです。 デビュー当初に搭載されていたピックアップはP-90シングル・コイル。レス・ポールと 同じく、1957年にハムバッカー・ピックアップに変更されます。また、1960〜68年までは ボディ・カッタウェイ部分の尖った(ポインテッド)仕様でしたが、1969年に丸みの帯びた ラウンデッド・カッタウェイに戻ります。写真のバードランドはラウンデッド仕様の 1969年製で淡いティーバーストはこの年代の特徴でもあり大変貴重です。 バードランドの特徴はスケールの長さで23 1/2インチスケールと短めで、ボディサイズは L-5と同じく17インチですが、L-5は25 1/2インチとフェンダーストラトと同じスケールに対し バードランドは短めになっております。ネックグリップもやや細身ですが、採用している材は もの凄くしっかりしたもので、指板材にはエボニー指板を採用しネックはウォルナットと フレイム・メイプルの5ピースと強度が考えられたギブソンならではのノウハウである。 ネックバインディングは5プライ、ボディーは7プライと豪華な装飾である。ポジション・ マークは白蝶貝のブロックインレイで摩擦に強く、エボニー指板との段差が出来にくく なっている。ピックアップはバードランドとES-350用に設計されたもので、実は弦間隔が 通常ギブソンは0.4インチであるがこの2機種は0.36インチと狭めに設計されており、 その為ポールピースのピッチとピックアップ全体の幅の治具を作り製作されていた。 このあたりが現在でも人気のあるブランドの証拠であろう。 更に電気系統ノイズにも気を配り、4つのコントロールノブは円筒型のシールドボックスで ポットをかぶせ線とむき出しになっている。ポットの開口部を保護ししっかりとシールド線を つなげており、更にスイッチには切り替え時のスイッチングノイズを防ぐため、ラバーの スイッチを本体と接続させる為の特別なものが取り付けられています。ラバーを取り付ける ことによりスイッチング時の衝撃を防いでいました。 ヘッドは貫禄のある”トーチインレイ”が施されており、素材はメキシコアワビを使い、 松明が火をともす様を上手く表現しています。ヘッドは5プライを90度杢目をずらしながら張り 合わせており、外周は5プライのバインディングが施してあります。太めのゲージを張ることも 考え強度に工夫がみられます。張り合わせのため裏から見ると、最後の1枚が塗装のクラックが 入る事もあり、これがネック折れ風に誤解され見られることもありますが、大体は張り合わせの 部分の塗装のクラックのみであることが多いです。 バードランドは何とも言えない甘さを持ち使用プレイヤーにはデビッド・T・ウォーカー、 エリック・クラプトン、テッド・ニュージェントなどと幅広いアーティストから愛され 素晴らしい音を奏でています。オ〜アメリカン! <お問い合わせ> 石橋楽器 渋谷店 TEL 03-3770-1484 shibuya@ishibashi.co.jp
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