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Ishibashi Mail Magazine Vol.28 |
エピフォンは古くはジャズギターのブランドとしてギブソンと凌ぎ合い成長してきましたが、 1957年にギブソン傘下になり、カラマズー工場に移ることになりました。 それからのエピフォンはビートルズにも愛される数々の名器を発表していきます。今回は その中でも特に人気のあるカジノにスポットあてて見たいと思います。 エピフォンはギブソン傘下になったあと1961年にカジノを発表します。それは1959年に ギブソンから発売されたES-330を参考に、ヘッドとピックガーのデザインを凝らしたギブソンに 吸収された後だからこそ誕生したモデルです。特徴は空洞のボディー構造でリビエラ、335などの センターブロックの詰まったモデルではなく、よりボディの振動を活かした自然な箱鳴りを 再現してます。 組み込みのポイントは335などは19フレットでネックとボディがジョイントされていますが 発売当初から1968年まで16フレットジョイントで組み込まれており、全体的にピックアップ、 ブリッジの位置がボディーの中心よりにセッティングされていました。これによりメロウな 甘い音を見事に再現しています。ボディ材はメイプルの3プライで、ネックはマホガニ材と ギブソンES-330と同じでピックアップもP-90が選ばれ、レンジの幅広さとコシの太さを兼ね 備えたサウンドはカジノの空洞ボディ構造と素晴らしく相性がよいです。 1961年から1963年まではヘッドの形状が大きめなデザインで、スリムでヘッドの先端が長く 少し大きめなスリムヘッドになるのは1964年になってからである。スリムヘッドはビートルズの ジョンとジョージが所有していたタイプで、こちらの方がカジノのイメージとして持たれている 方が多いのではないでしょうか。ボディの形状も1964年より変化が見られ、ギブソンのES-335と 同様カッタウェイの角の部分が少し尖ります。そしてヘッドのトラスロッドカバーは、黒の無地の タイプからエピフォンのトレードマークロゴ”Eマーク”がデザインされるようになります。 指板面のポジションマークは1962年後半まではドットマークで、1962年後半からはシングル パラレログラムになり、より洗練されたイメージになります。 1965年からはネック角度が17度から14度に変わり、パーツ類もメタルパーツがニッケルから クロームに変わりこの2点で60年代前期か後期の見分けが出来ます。 そして今回ご紹介します1969年の大きな特徴であるロングジョイントの19フレットでネックと ボディが組み込まれる仕様になるのが1968年の事で、これはリビエラ、335と同じジョイント部で 利点は、よりハイポジションの弾き易さが増し、高域よりの音の抜けの良さが上げられます。 そして1968年からは今までSunburstとRoyal tanのカラーバリエーションでしたが今回のカジノの 色、”Cherryフィニッシュ”がオプションとして登場します。 エピフォンのテイルピースは大きく分けて3種類有り、エピフォン専用のトレモトーン、 ビグスビーのB-7、トラピーズテイルピースで、今回の1969年製にはトレモトーンが付いており、 板バネ式のヴァイブローラーと同じ、マエストロ製で鉄の棒をアームサイドに取り付ける エピフォン独自のユニークな構造である。 1970年代になるとアメリカ本国での生産は終了しますが、今でも全世界でカジノは愛し続けられて おりリーズナブルな価格帯でアジアでの生産ラインとして今現在も生産されています。 オ〜、アメリカン! <お問い合わせ> 石橋楽器 渋谷店 TEL 03-3770-1484 shibuya@ishibashi.co.jp
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