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Ishibashi Mail Magazine Vol.27 |
ギブソンESシリーズが登場したのが1936年、音量不足を解消するためピックアップを 搭載し、新たな可能性を生みES(エレクトリックスパニッシュ)シリーズが誕生した。 その後ギブソンのシンラインシリーズが登場するのが1955年、当初はES-225TD,ES-350, BYRDLANDの3機種でこれに大きな影響を受け、ダブルカッタウェイ、シンラインボディの ES-335が登場したのが1958年である。 前回に続き今回もES-335の登場。1958年発売された335は仕様変更をくり返しながら、 音楽シーンに多大な影響を残してきました。 前回の1961年と大きく違うところは指板面のポジションマークで、ドットから ブロック型のポジションマークに変更になるのは1962年のことである。1963年に変更 されるパーツはPAFのピックアップからパテントナンバーのシールがピックアップの 裏面に貼られるようになり”ナンバード”と呼ばれるようになる。 63年よりマグネットのサイズが縮小しコイルのターン数も減少していると言われており 61年と比べると63年の方が甘くサスティーンのある音が印象的である。 それとクルーソンペグのチューニングカバーに刻印されているKLUSON DELUXEが1列より 2列に変更され、2連クルーソンと呼ばれるようになる。このクルーソンのペグの仕様は フェンダーと同じでこのペグの刻印スタイルで年代を見分ける事もあります。 例えば刻印無しは1955年までで1列になるのが1956年からで2列になるのが、1963年と おおよその年代は区別出来、ギブソンタイプの3/3のタイプは1959年まで1コブで 1960年より2コブに変更になります。 このコブはクルーソンシングルリング(ダブル)キーストーンチューナーと呼ばれ、 61年頃までのツマミの部分は経年変化でとても縮やすくボロボロになる物が多い。 色合いも初期のものは薄く白っぽいが60年代になると少し黄ばんだ縮みにくい物へとかわる。 こうしたトラブルからツマミはオリジナルは取って置いて、新しいクルーソンペグに 交換して使用する事があります。 63年のネックグリップは指板の幅が少し狭くなり握りの良いラウンドネックになる。 61年はやや広めのナット幅で少し肉厚の薄いネック形状でSGに近いグリップ感である。 60年代初期オプションで多いのはビブラートユニットで、最も初期の物はアームを横に 引っ張りコントロールするスイング・アウェイ・プルサイド・ウェイ、335で多いのは ビグスビーアーム付きで、ストップテイルピースの穴も用意されており、そのアンカーを かくすため"CUSTOM MADE"の文字が彫られたプレートを小さな釘で装着されている。 カバーを取ればストップテイルを取り付けられるまさにカスタムメイドなオプションである。 今回の335はストップテイルにビグスビーを後付けし、その後やや後方の位置にストップ テイルを取り付けたなかなか凝った仕様変更がされています。 1961年よりセンターブロックに345,355に取り付けられるバリトーンスイッチが内蔵できる キャビティ穴が開けられるようになり、335でもキャビティが有る物と無い物が混じるように なります。やはりセンターブロックが詰まったキャビティ無しの物の方が詰まった太い音がし 人気があります。今回の63年335はキャビティ無しの詰まったタイプで、ソリッド感溢れる 詰まった太い音がします。ボディの形状もカッタウェイのコブがもりあがったやや大きめな カッタウェイでかっこいい。 話せば話すほど335はセミアコースティックの名器である。オ〜アメリカン! <お問い合わせ> 石橋楽器 渋谷店 TEL 03-3770-1484 shibuya@ishibashi.co.jp
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