92年の2月に行われた東京ドーム3Daysの内の一日を収録したライブ。当時、この手のハードロック バンドでドームを3日間出来ると言うのだから、この時のガンズの人気は物凄い物だったに違いない。 しかもこのバンドは常に不安定な状態であったため、次に何時来るかわからないという不安もあって ファンは挙ってこの来日公演を見に行ったに違いない。なぜなら私はガンズの生を見たことが無い。 この時代私はこの手のバンドが非常に苦手であった。特にここのヴォーカルのアクセル・ローズの 歌いまわしは独特なものがあり、この当時どちらかと言うと毛嫌いしていたバンドである。
このバンドを好きになり始めたのは90年も半ば頃、大好きなシュワちゃんの映画「ターミネーター 2」を見たとき、その挿入曲になっていたのがあの有名な”You Could Be Mine"であった。なんという かっこいいドラムで始まるイントロ、Wahの効いたギターサウンドで、ガンズってカッコイイじゃんと 思ったのである。真のガンズファンに言わせると”それは違う”と言うかもしれないが、私の中では 「USE YOUR ILLUSION Ⅱ」がNo:1アルバムなのである。 そのアルバムの同時期に行われたこのTourの映像であるから、これがまたカッコイイのです。ビデオ やDVDだと2本組みや2枚に分かれているのだが、LDだけは何と1枚に収録されている。
そのガンズのギター、スラッシュが使用しているギターは、ごく普通の87年製のレスポール・スタ ンダードである。サブでレスポール・リイシュ等も見え隠れするが、お金があるのに普通のLP-STD を使っているところが憎い。そしてこの当時非常に話題に上ったのは彼が使用しているWahでEMB AUDIO のRACK/WAHである。この時代メタリカのカーク・ハメットも使用していたようで、高価なエフェクター のひとつであった。その効き具合は”You Could Be Mine"のイントロ部でも良くわかる。 最近ではこのサウンドを継承したWahがDunlop社からSW-95なるシグネチャー・モデルとして発売されて いるのである。また、ギターの方もGibsonから1年ほど前、Slashシグネチャー・レスポールまで発売 されていた。ベーシストのダフ・マッケンガンは大のフェンダー・ジャパン好きでこの映像の中で使用 しているベースも、確か現在では発売されていないF/JのPJ-650だったような気がする!?
そしてもうひとつのこの映像の楽しみ方としてアクセルがイントロ部に歌うワンフレーズである。 影響受けたアーティストの曲なのかグランドファンクやアリス・クーパー、はたまたクイーンの曲までが 少しであるが歌われている。それを聞き分けるのも面白いぞ!
そして更に気になるのはこのライブ映像にはガンズのメンバーが6人になっている。どこまでがホント のメンバーなのかが私には区別がつかない。その流れがこの春再来日するガンズにも伝染しているようで ある音楽誌をみると、ギターが3人もいた。とりあえずアクセルがいればガンズなのであろうが、それに してもこの映像の中のメンバーは一人もいないぞ!残りのメンバーの一部はヴェルヴェット・リボルバー で活躍中だし、来日してみないと誰がガンズにいるのか解らないという面白いバンドなんだな〜 今回の来日も見には行かないがホントに来日するのかも心配になってしまうそんなバンドですな! ただ、この映像のメンバーで来日してくれるなら必ず見に行きますョ!
[USE YOUR ILLUSION WORLD TOUR-1992 IN TOKYO / GUNS N' ROSES]
1.INTRODUCTION 2.NIGHTRAIN 3.LIVE AND LET DIE 4.IT'S SO EASY 5.BAD OBSESSION 6.WELCOME TO THE JUNGLE 7.DON'T CRY 8.DOUBLE TALKIN' JIVE 9.CIVIL WAR 10.PATIENCE 11.YOU COULD BE MINE 12.NOVEMBER RAIN 13.SWEET CHILD O'MINE 14.ROCKET QUEEN 15.KNOCKIN'ON HEAVEN'S DOOR 16.PARADISE CITY
W.Axl Rose(Vo) Slash(Gt) Duff Mckagan(Ba) Matt Sorum(Dr) Dizzy Reed(Key) Gillby Clarke(R/Gt)
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LDジャケット
裏ジャケ。何処までがメンバー?
スラッッシュの所有ギターを特集した記事
80年代後半、米音楽誌はよくガンズの特集を組んだ
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