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白井貴子ロックコラム「ROCK TONIGHT」 VOL.2
お元気ですか?
素晴らしいアーティストから沢山の影響を受け音楽を始めた私も、
めでたくデビュー25周年を迎え、9月13日にリリースされる2枚組み
ベストアルバム、「NEXT GATE 2006」のレコーディングも今週末終了予定。
後はジャケットの完成を待つばかりとなりました。
CDジャケットは80年代からずっと私のアート全般をプロデュースしていただ
いている、現在はTVでもおなじみのイラストレイター安斎肇さんが今回のベストも
やってくれています。うれしいな〜、どんなものが出来上がってくるのかと、
なんだか80年代の頃のようにめちゃくちゃワクワクしてます。
またTVでは6月・7月の2ヶ月の期間、NHKの「みんなのうた」で、
TAKAKO & THE CRAZY BOYSの復活第一弾シングル「みんなに知って欲しいこと」と
いう曲が毎日、NHK-TVとラジオで流れています。もう見てくれましたか?
2ヶ月間も毎日全国ネットで放送なんて素晴らしい!」
と思っていた日々も、早くもあと残り数日となってしまいました。
「貴子の曲は長すぎるよ!ビートルズを見習えよ!」といつもギターのホンチから
言われている私ですが、「みんなに知って欲しいこと」はなーんとたったの2分20秒!
あっという間に放送が終わってしまうので、皆さんも是非、目覚まし時計でもセット
する勢いでオンエアをゲットしてくださいね!
先日、知り合いの方から「うちの息子が、”歌っちゃうぞー!”って白井さんと同じ
ポーズで手を上げてTVの前で歌ってますよ!」という話を聞き、子供が歌って
くれてるなんて最高—って思ったんですが、子供といえば、この10数年でコンサートに
子連れのファンの皆さんも本当に多くなりました。
そこで先日、あの私の80年代のシンボルマークのロックンロールエンジェルの復刻版
Tシャツを発売したら大うけで、元ティーンエイジのご夫婦は懐かしそうに笑顔で
エンジェルを眺め、その横でちびっ子が「これは私の為の物よ!」って言わんばかりの
顔でエンジェルTシャツを見つめてるのがもの凄く微笑ましい風景だったんです。
「ロックンロールエンジェル」は25年の月日を経て、恋人や友達を結ぶだけでなく、
家族の絆も深めてくれるマークに成長したのかも?って思え、感無量でした。
このエンジェルも安斎さんチームのデザインなんです!
でも20代の頃、私は正直このエンジェルを「ちょっとかわい過ぎないかな〜?」って
思ってたんです。あの頃、限りなくシャープでスピード感のあるロックを自分が求め
過ぎていたからというのもあるかもしれません。
そんな理想であのエンジェルを見ると、どーもプニプニフヨフヨって感じで・・・(笑)
「違うな!」っていつも思ってたんです。(ごめんなさい!安斎さん!)
でもこのところCDジャケットを作るために、あの頃の自分の写真をイヤでも見る事が
多かったんですが、あの頃の私の姿を見ると、まさにこのエンジェルなんですよね〜,
本当に。
笑ってる時は勿論、どんなにがむしゃらな顔してても「平和だなー」って感じの空気が
ムンムンしてる。安斎さんはそんな私のイメージを実に的確に形にしてくれていた
のだと関心しちゃいました。
自分が本来持っている力というか、世の中で私がどう役に立てるのかもクッキリと
見えて、改めて自分の軌跡を確認できたことは25年目の大きな収穫です。
自分を俯瞰で見るって、とっても大切なことですね。
こんなシンボルマークがあることは私にとって本当に大きな財産だと今は大変感謝
しています。今回の25周年2枚組みのアルバムはバンド復活記念でもあるので、
TAKAKO & THE CRAZY BOYSのバンドサウンドが出来始めた頃からの
楽曲に的を絞って選曲しました。
そのDISK-2は1986年8月9日の西武球場のライブテイクなんですが、未発表曲も含め、
あの日の後半の盛り上がりをそのままに収録したライブ版です。
(残念ながら1曲だけCDに入りきらなくてカットはしましたが・・・・)
そして、ライブの最後はあの頃どこの会場でも必ず最後に歌っていた
「Lovely Angel」という曲です。
この曲はあの頃、日々ファンの皆さんからいただく
悩み多きお手紙にお返事するような気持ちで作りました。
Lovely Angel そんなに悩まなくていいのさ
Lovely Angel 愛さえあれば
Lovely Angel 本気であの人が好きならば
Lovely Angel なんでもできる
DREAM 今すぐ 叶わないさ
でもあきらめるよりは n〜
Lovely Angel 宇宙のちっぽけなこだわりは
Lovely Angel 夜空にとけるよ
私はすでにあの頃からファンの皆さんより多分かなり年上で、私から見ると
「カワイイやんちゃな10代の子達!」ってそんなイメージだったので、一人一人が
エンジェルみたいに思えてこの曲が浮かんだんですが、でもあの頃の写真を眺め
ながら気がついたんです!
ファンの人達だけでなく、あの日の白井貴子自身さえもまたまた未熟な悩める
女の子で、その大きな悩みを抱えながら、それでも夢に向かって飛び続けていた皆が
「LovelyAngel」だったのだと。
若い日の胸が張りさけそうなくらいの悩みや悲しみ、そして喜び、その全てが
あの日の音に、写真に、深く刻まれていたのです。
「NEXT GATE 2006」はまさに、80年代、TAKAKO FANでいてくれた皆さんにとっては
きっと青春の宝石箱を開けるような、そんな輝きに溢れたアルバムになること確信
しました。
そして私は20代ちょっぴり突っ張って、心の中で気に入らないふりしてた
「ロックンロールエンジェル」だけど今は心からTAKAKO & THE CRAZY BOYSの大地を
飛び回るロックンロールエンジェルとして、もう一度、また皆の心と心を繋ぐ
ロックショーをやりたいと願っています。
背伸びしたロックではなくそのままの、等身大であることの素晴らしさ、
足元の幸せをロックンロールエンジェルは私に教えてくれました。
先日そんな足元の幸せを確認するような気持ちで、私は「CHANCE 2006」の
アコースティツクバージョンに、自分の足音を録音しました。
名づけて「HAPPY STEP バージョン!」
この足音が早く皆さんのもとへ届きますように!
TAKAKO SHIRAI
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