もう一度、この一枚を聞け! バックナンバー
72年にデビューしたイギリスのハードブギーバンド、フォガットのライブアルバム。 イギリスのハード・ブギーバンドといえば”ステイタス・クォー”というイメージが あるが、このバンドもれっきとしたイギリスのブギーバンドなのである。音を聞くと 何処がブギーバンドなのと思うくらいハードな仕上がりでアメリカのバンドっぽくも 聞こえるのである。 このバンド、元々イギリスのブルースバンド、”サヴォイ・ブラウン”のメンバー で作られたバンドで、中心人物のロンサム・デイブの歌声がバンドの色を作っている と言っても過言ではない。しかもジャケを見ても解ると思うが、メンバー4人中、3人も 同じような髭を生やしており、高校時代に見分けがつかなかったのを思い出す。 前記の”ステイタス・クオー”は70年後期に来日しており、確か厚生年金に見に行って おり、この公演はライブ盤にもなった。しかし、フォガットは来日すらしていない。 日本ではイマイチの人気であったに違いない。 このアルバムの中にはツェッペリンで言う「ROCK N' ROLL」のような代表曲である 「FOOL FOR THE CITY」も含まれており、ヤードバーズの「TRAIN KEPT A ROLLIN'」の ハードバージョンともいえる「HONEY HUSH」も収録されいる。このアルバムは77年に 発売されており、高校の友達と良くレコードにあわせてこの「HONEY HUSH」を弾いて いたのが懐かしい。後にイシバシに入社後、直ぐに組んだバンドでも「FOOL FOR THE CITY」をコピーしていた程、好きなバンドでもあった。 しかし、このバンドの油の乗り具合も70年代後期迄で、80年代にに入ると衰退していき 85年には活動を停止してしまう。そして90年代半ばにロンサム・デイブのフォガットと ドラムのロジャー・アールが結成したフォガットが存在しており、同じバンドが2つある というナントもイギリスらしいゴチャゴチャのバンド状況だった。関係ないけどグランド ・ファンクも同じような事やってますよね! そして2000年に中心人物のロンサム・デイブの死去してしまい、バンドも何だか解らない 状態に更に進んでいった。数年前にCD屋さんで再結成と文字を見つけたが、やはりこの 「LIVE」の頃以外、聞く気にはなれなかったのは私だけではない様に感じる。 今回、この記事を書くあたって久々に”フォガット”で検索して見ると、ナント2005年 にリードギターのロッド・プライスも亡くなっていた。中高校時代に良く聞いていたバンド 等のアーティストが最近良く亡くなっている。それだけ自分も歳をとったと言う事なのか? ま〜どうでもイイや。とにかくこの1枚を聞けヤ! by JS |