もう一度、この一枚を聞け! バックナンバー
今回ご紹介するアルバムは、OZZY OSBOURNEがソロになって初めて出したライブアルバム「SPEAK OF THE DEVIL(邦題:悪魔の囁き)」です。 先月、紹介いたしましたTHE MICHAEL SCHENNKER GROUPに続き、80年代に大活躍したメタルアーティストの紹介ですが、OZZY OSBOURNEも日本での人気も不動のものでした。その最大の理由は花形ギタリストであるRANDY RHOADSの存在でした。まず、ギターテクニックは最高、しかも王子様のような美形男子とあっては人気が出ない訳がありません。 そしてOZZY OSBOURNEとの対比もなかなかのものでした!(笑) かたやメタル界のマッドマンとも言われた変わり者のヴォーカリストに、美形ギタリストという不釣り合いな関係に日本のメタルシーンも騒然となったのは言うまでもありませんでした。 OZZYがBLACK SABBATHを脱退後、自らの活動を活動を再開したのが1981年。1982年初頭までに2枚の大ヒットアルバムを出し、全米もサーキットするビックバンドに成長してきた矢先のことです。1982年3月19日、ギタリストのRANDY RHOADSが飛行機事故で他界いたしました。このニュースは遠く離れた日本でも非常に悲しいビックニュースとして報じられたのです。 悲痛の中、バンドは先へ進まなければなりません。そんな時にレコーディングされたのが、今回紹介する「SPEAK OF THE DEVIL」で、RANDYの死後6か月後に収録されているのです。バンドメンバーはベースにRudy Sarzo、ドラムに Tommy Aldridge、そしてギタリストにBrad Gillisという収録されている。しかも、OZZYのオリジナル曲ではなく全編SABBATHの曲で構成されています。 何故SABBATHの曲のみなのかは定かではないが、そのクオリティー物凄いグルーヴ感なのであります。特に1曲目の”Symptom of the Universe”などはサバスよりカッコイイと私は思います。特筆すべきことはこの時無名だったBrad Gillisの存在です。後にナイトレンジャーのギタリストになっていくのは皆さんご存知かと思いますが、この時はほぼ無名なのに超アグレッシブプレイの連続なのです。この時代、まだまだ凄い人がたくさん居るなと感じた次第です(笑) このアルバムを発表後にOZZYは再び違ったメンバーと共にメタル界に殴り込みをかけていくわけですが、ホントに数多くのスーパーギタリストを世に送り出してくれました。その中でも非常に好きなギタリスト、Zakk Wyldeが今年やって来ます。そうです!“OZZFEST JAPAN 2015”のヘッドライナー、OZZY OSBOURNE & Friendsの一員としてです。もちろん自身のバンド、BLACK LABEL SOCIETYの出演もあるんです。 今年の秋口はハードなフェスが満載です。お金ためないといけませんね。その前にこのアルバムを聞いてテンションアゲアゲで挑みたいと思います。とにかくこの1枚を聞け!! バックナンバー |