もう一度、この一枚を聞け! バックナンバー
今回紹介するのはBACHMAN TURNER OVERDRIVEが1974年に発売したアルバム「NOT FRAGILE」です。BACHMAN TURNER OVERDRIVE(通称BTO)はあまり日本では馴染みのないバンドであるが、アメリカではとっても有名なバンドなんです。 BTOの出身はカナダ。現在、カナダで最も有名なのはRUSHであるが、そのRUSHより前にデビューしているバンドなんです。BTOの中心的人物、ランディー・バックマンは1965年にデビューした”GUESS WHO”の中心人物でもある。あのCMとかでも流れていた「アメリカン・ウーマン」はその”GUESS WHO”の代表曲で、70年初頭に脱退した後に作ったバンドがこのBTOというわけなのです。 デビューは1973年。自分の兄弟でもあるドラムのロビー・バックマン、サイドギター(懐かしい響き)にティム・バックマンとベースにC.F.ターナーというメンバーで結成したBTOであるが1st、2ndアルバムともにそこそこのチャートには顔を出したが全米でNo.1をとるまでにはなっていなかった。そして1974年に3作目である本作「NOT FRAGILE」を発売。このアルバムに収録されている”You ain't seen nothing yet”が全米でNo.1を獲得し、一躍トップバンドに躍り出たのだ。この辺が実にアメリカらしいではないですか。ちなみにこの曲の邦題は「恋のめまい」になっています。じつに時代がわかるタイトル(笑) 2曲目のシングル、”Roll on down the highway”もチャートインし、アルバムも全米でNo.1を獲る快挙となった。しかし、兄弟でバンドをやるのは難しいのだろうか、このアルバムを発売後直ぐにティム・バックマンが脱退をしている。OASISのノエルとリアムも仲が悪くてバンドがポシャリましたので、この点に関してはいつの時代も変わらないと判断しました(笑) BTOは兄弟バンドという特徴ともうひとつの特徴を持っていた。それはメンバーの半分が巨漢で特にランディーに関してはかなりの巨漢であったために、日本の雑誌にはカナダだけに”木こりバンド”などと書かれていたのを覚えております。 BTOが初来日したのが1977年で武道館公演であった。同じ時期にステイタス・クォーが来日しており、どちらに行くか迷った挙句、BTOに行ったことをよく覚えております。また、このときの公演のオープニング曲は確か”Roll on down the highway”たっだとも記憶しております。そしてこの時の模様はライブ録音され後に「LIVE IN JAPAN」として発売されたのである。 余談であるが私の中でどうしても入手したい”LIVE IN JAPAN”CDが3枚あるのです。そのうちの1枚がこの「LIVE IN JAPAN / BTO」なのです。アナログ盤は持っているのですがCDがどうしても欲しいんです! ちなみにあとの2枚は「LIVE IN TOKYO / WISHBONE ASH」とBTOと同じカナダ出身のハードロックバンド、ティーズの「LIVE IN JAPAN / TEAZE」なんです。1年ほど前、やっとの思いでティーズの「LIVE IN JAPAN / TEAZE」は入手したんですが、そこから先がなかなか難しいです。ウイッシュボーン・アッシュはどうやらCDそのものが出ていない模様。レコード会社さん、是非に発売してくだされ。そんなこと要望しつつ、とにかくこの1枚を聞け! バックナンバー |