もう一度、この一枚を聞け! バックナンバー
今回紹介するアルバムは元フェアグラウンド・アトラクションのヴォーカル、エディー・リーダーが2001年に発売した4枚目ぼアルバムである。 グラスゴー生まれの彼女は10代の頃からストリートで歌い、87年にフェアグランウンド・アトラクションを結成するまではアリソン・モイエやユーリズミックスのバック・ヴォーカルとして活躍していた事でも有名である。 87年から活動を始めた”フェアグラウンド・アトラクション”は洗礼されたポップスであったが、その中にも独自の民族性や楽器を取り入れた新たなバンドスタイルであった。ファーストアルバムは全英でNo.1になり日本でもかなりの人気を得ていたのである。しかし、このオリジナルアルバムと編集ミニアルバムを残し、90年に惜しまれつつ解散してしまった。ついこの間、行きつけの中古CDショップに言った際、この時期来日した際のライブCDを発見!発売していることさえ知らなかったが、自分のコレクションに加わったのは言うまでもない。 エディーがソロ活動を始めたのはその2年後の92年、ファースト・ソロアルバム「MIRMAMA」でシーンに戻ってきた。しかし、フェアグラウンド・アトラクションほどの脚光度はなく、間もなくアメリカにわたり音楽スタイルを変化させていく。その証として94年のに発売されたセカンド・ソロアルバム「 EDDI READER」は全英でしっかりランクインしてきている。 そして今回紹介するアルバムでフェアグラウンド・アトラクション色を更に濃くしている事から、やはり音楽原点はここにありと感じているのではないかと思う。全編にわたって言えることは非常にオシャレなトラディショナル・フォーク! 部屋で本を読みながらゆっくりと聞くという感じのアルバム仕上がり。そしてそのサウンドにクリア・ヴォイスがゆっくりと重なり、まさに究極のヒーリングなのである。 また、エディーはギターが非常に上手い。プロなのだから当たり前のことなのだがその柔らかなアコギサウンドはライブでも好評であり、アルバムジャケットにもギターと一緒に写っている写真が多く使われている。アルバムに収録されているアコギ・サウンドも非常にクリアな状態で録音されているのがよくわかる。この辺も気にしながら聞いていると、いつの間にかスピーカーをじっと見ながら聞いている私が実に恥ずかしい。 そしてこのアルバムを手に入れるときには必ず日本盤を手に入れて欲しい。なぜなら、全楽曲をエディー自身が解説してくれている。それを見ながらまたこのCDを聞くと更に魅力が増すのです! 最近のエディーであるが2007年に発売された「PEACETIME」も非常によいアルバムである。基本ラインは変えずにスコットランドのトラディショナルを加えて素晴らしいサウンドに仕上がっていますので必聴です。ライブ活動もしっかり行っており、09年の秋には来日も果たした。ますます歌に磨きがかかり目が離せない存在である。とにかくこの1枚を聴け! バックナンバー |