もう一度、この一枚を聞け! バックナンバー
1974年にリリースされた「ウイッシュボーン・アッシュ」の6枚目。 ウイッシュボーン・アッシュの黄金期は72〜73年頃までと言われて いるが私はこの頃のアッシュが非常に好きである。 アッシュはリーダーであるベースのマーティン・ターナー、ギター のアンディー・パウエル、テッド・ターナーのツイン・リードに ドラムのスティーブ・アプトンの4人組であった。73年に発売された 「LIVE DATES」を最後にギターのテッド・ターナーが脱退。 その後釜のローリー・ワイズフィールド加入後の第1弾アルバムで 今までのアルバムはイギリス録音だったのに対し、初のアメリカ 録音となった転換期にふさわしいアルバムだ。 全体的に72年に発売した「AEGUS」にタイプ的には似ていて 泣きのギターが前面にフューチャーされている。特に3曲目の 「Persephone」はとても良く,中学時代に良く耳コピしました。当時は とても退屈に聞こえた6曲目のインスト「F.U.B.B」も今聞くと とてもカッコよく、夜中に一人で曲に合わせアドリブでギターを 弾くとかなり世界に入り込む1曲です。 アルバム発売の次の年、75年に待望の来日。当然、見に行きました。 ローリー・ワイズフィールドがステージで持っていたフェスタレッド のストラトがやたらカッコよく見え、きっと高いんだろうなと思って いたのを思いだします。 76年にも連続して来日、当然のごとく見に行き、この数年後に発売 されたこの時の公演を収録したライブアムバム「LIVE IN TOKYO」を 毎晩愛聞していたのが懐かしい。 77年に名作「FRONT PAGE NEWS」を発表後、バンドの勢いは下降線で 80年には尊敬するジョン・ウェトン様が加入するもその後全然面白く 無い作品ばかりで私の中からも忘れ去られてしまう。 しかし、2001年にユニバーサルより80年までの全アルバムがリマスター され更に紙ジャケ仕様で再発売、お金がないのに全て揃えてしまいまし た。やっぱりこの時代のものはいつ聞いてもサウンドが古くない。 ただ、私が愛聞していた「LIVE IN TOKYO」だけ発売されてないのが とっても悔しいですヮ! 日本のHR界の重鎮ベーシスト、ANTHEMの柴田氏もアッシュの大ファン である事も付け加えておこう。とにかくツインリードギターの原点が ここにある。 (by JS) |