スターキー星の「月刊 GUITAR TALKING」第19回

Gibson Memphis 2015 Limited Run ES-Les Paul Bigsby Light Burst



1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13
 みなさん、こんにちは。スターキー星です!

 今回はギブソン・メンフィス製のESレスポール限定製作モデルをご紹介しましょう。メンフィス・ファクトリーの稼動は2000年からで、従来は単に「メンフィス製のギブソン」と呼ばれていたものですが、2013年にナッシュビルのギブソンカスタムから独立してから「ギブソン・メンフィス」という新ブランドとして取り扱われております。

 テネシー州メンフィスは、同州ナッシュビルから約350km(自動車でフリーウェイを4時間程度)の距離、ミシシッピ州との境界に位置する音楽の都です。エルビヴィス・プレスリーの邸宅「グレース・ランド」が観光地になっていたり、1950-1970年代当時はスタックス・レコードを始めとするソウルミュージックの黄金レーベルが拠点を置いており、またモダンブルースの聖地としても広く知られています。

 ギブソン・メンフィス工場は ESシリーズの所謂「箱モノ」を生産の中心としており、主力製品はやはりセミアコースティックギターの代名詞であるES-335。ヴィンテージギターの大家、ジョージ・グルーン氏のもとで工房スタッフとして活躍していたマイク・ボルツ氏(1984年入社)が2011年から研究開発部門R&D(Reserch and Development)の責任者を務めており、近年になってリファインされた多様なヴィンテージリイシューモデル、様々なアーティスト・シグネチャーモデル、各種カレントモデルが続々とリリースされています。

 ES-LES PAUL自体は2013年11月頃から現地でプロトタイプを見る機会がありましたが、実際に製品ラインナップされたのは2014年からという最新モデルです。当初はライトバーストとエボニーブラックのラインナップで、リミテッドランとしてゴールドトップが製作されていました。2015年は通常モデルがレモンバーストとヘリテイジ・チェリーサンバーストへとカラーチェンジ。リミテッドランのバリエーション展開が増え、ギブソン・メンフィスを代表するフラッグシップモデルのひとつに肩を並べました。

 伝統的なレスポールのフォルムとセミアコの代名詞ES-335を融合させたようなハイブリッド・デザイン。ES-335などと同様にメイプル/ポプラ/メイプルのラミネイト材をボディトップ~サイド~バックに使用したセミホロウ構造で、スプルース・ブレーシング/マホガニー・センターブロックとの組み合わせにより、不要なフィードバックを軽減しながら、伸びやかで芯のあるサウンド、上質で豊かな箱鳴りを実現しています。

 ブリッジはトーンプロス製のAVR2、軽量アルミニウム製テイルピースとロングインサート・スタッドを組み合わせており、弦振動の伝達ロスを抑えたダイレクトなサウンドが楽しめます。更に2015年入荷分ではチューブレスのオールドスタイル・ヒストリックトラスロッドの他、手に良く馴染むロールドネック・バインディング、ロープロファイル・フレットなどのアップデートが実現されているのも拘りのポイントで見逃せません。

 ピックアップはアルニコ3&アルニコ2マグネットMHSピックアップ(ニュー・メンフィス・ヒストリックスペック・ピックアップ)。AWG42エナメルワイヤーによるアンマッチ/アンポッテッド仕様となっております。ハムバッカー両側のコイルのターン数をわずかにずらし、ロウ付け作業を施さないことでヴィンテージPAFに肉薄したトーンを実現することに成功しています。プレイヤーのタッチニュアンスを如実に反映してくれますので、リードギター/リズムギターを問わず、取り回しの良いスモールサイズのセミアコをお探しの方にイチオシです。

 今回ご覧いただいているのはビグスビーB7搭載モデル。王道レスポール然としたルックスにfホールの存在感がエレガントな雰囲気を演出しています。他にもステージ映えするクラシックホワイト、インパクト抜群のコブラバースト、レスポール・カスタム風のモデルなども少数ですが限定入荷しておりますので要チェックです。先日現地工場を訪問したときに、メンフィスのビールストリートで定期的にプレイしているギタリストRichard Bennett氏にデモ演奏をしてもらいましたので、その動画も合わせてご覧くださいませ。



 さぁ、ギターヘブンの扉をノッキンオン!!





<お問い合わせ>


石橋楽器 渋谷店
TEL 03-3770-1484
shibuya@ishibashi.co.jp

<スターキー星:プロフィール>
 プロフェッサー岸本の愛弟子であるデューク工藤に師事、池袋店~御茶ノ水本店を経て、現在は渋谷店にてインポートギターを担当している。日本国内最高レベルのノウハウを持ったスタッフとしてフェンダーのプロダクトスペシャリストに認定されている他、ギブソン・ファクトリーも定期的に訪問して選定買付け等を行っている。彼自身のフェイバリットミュージックはブルースやブルースロックが中心で主に60~70年代ロックを愛聴。
 皆様がますます充実したミュージックライフを送れるよう、アップトゥデイトな情報のご案内、そして一生愛用できるギター捜しを親切丁寧にお手伝いたします。