Ishibashi Mail Magazine

Ishibashi Mail Magazine Vol.96

1484.TV タッキーの楽器流行通信 第4回

謎のナビゲーター・タッキーが、話題の楽器、注目の新製品など、毎月プレイヤーのゲストを交えてご紹介します。

ZOOM H2n Handy Recorder




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 ズームと言えば、最新鋭の高機能エフェクターをリーズナブルな価格で提供しているメーカーとしてお馴染みだが、同社がエフェクターとともに力を入れている、もうひとつのジャンルがハンディ・レコーダーである。2006年発売の[H4]を皮切りにラインナップを増やし、プロ・ユース機に匹敵する機能を持ちながら低価格ということもあり、今なお人気を博している。そんなズームからリリースされた最新のハンディ・レコーダーが[H2n]だ。型番を見てのとおり、ベストセラーとなった[H2]の後継となるモデルだが、この[H2n]は先代機を凌駕するような驚きのスペックを満載している。
 まずはその基本性能だが、最高24bit/96kHzのリニアPCM(WAV)フォーマットに対応。汎用性の高くて、データ容量が軽量なMP3フォーマットにも、もちろん対応している。
 [H2n]の最大の売りは、何と言っても搭載されているマイクロフォンにあると言っていいであろう。これまでの歴代[H]シリーズに備わっていた[XYステレオ・マイクロフォン](以下:XYマイク)を受け継ぎつつも、新たに[Mid-Sideマイクロフォン](以下:MSマイク)を搭載。これは、前方の音を拾う単一指向性の[Midマイク]と、左右の音を拾う双指向性の[Sideマイク]を組み合わせたもの。使い方としては[Sideマイク]のレベルを増減させることで、ステレオ幅を自在にコントロールすることが可能で、逆にオフにすればインタビューやナレーションの収録に適したモノラル録音を行なうことができる。この[MSマイク]と[XYマイク]の両方を使用し、[H2n]を中央に配置すれば、360°のサラウンド・レコーディングをすることも可能だ。その際、[MSマイク]と[XYマイク]をミックスする「2チャンネル・モード」と、[MSマイク]と[XYマイク]を個別のステレオ・ファイルとして記録する「4チャンネル・モード」を選択可能で、「4チャンネル・モード」では、録音後に[MSマイク]と[XYマイク]のミックス・バランスを調整することもできるようになっている。
 ここまでの説明で一見難しそうに思えるかもしれないが、操作は非常に簡単。まず本体上部に備わっているダイヤル式スイッチで「マイク・パターン」(MSマイク/XYマイク/MS+XYの2ch/MS+XYの4ch)を選択。続いて本体側面に備わっている「GAINボリューム」でマイクのインプット・レベルを調節し、最後に液晶画面下に備わっている「RECボタン」を押せば、録音は開始する。ここまでの一連の動作が片手で行なうことができ、使い勝手は非常にいい。
 
 この他に[H2n]には魅力的な機能が詰まっているので、列挙してみたい。
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■「USBオーディオ・インターフェース機能」:パソコンに直接録音できるUSBマイクとして利用可能。
■「オートゲイン機能」:入力ゲインを自動調節して一定の音量レベルに整えてくれる。
■「プリレコード機能」:2秒前に遡って録音をスタートできる。
■「オートレコード機能」:声を感知して自動的に録音をスタート。
■「ローカット・フィルタ機能」:低域をカットして空調ノイズや風切り音を抑えてくれる。
■「コンプレッサ」:音量のばらつきを抑える。
■「モニター・スピーカー」:ヘッドフォンを使わずに、録音結果をすぐにチェックできるスピーカーを搭載。
■「SPEED機能」:再生スピードを50%から150%の範囲で可変。
■「キー・コントロール機能」:再生ピッチを変更。
■「A-Bリピート機能」:指定範囲を繰り返し再生
■「チューナー、メトロノーム機能」
■「オーディオ編集機能」:録音ファイルを分割する「ディバイド」、音声を最大レベルまで増幅する「ノーマライズ」、WAVファイルをMP3ファイルに変換する「MP3エンコード」機能を搭載。
■「ファイル・リカバリ機能」:破損した録音データを復元する機能。
■「記録メディア」:コンパクトで汎用性の高いSD/SDHCカードを採用。最大32GBのSDHCカードに対応。
■「USB2.0に対応」:USB2.0 Hi-Speed規格に対応しており、パソコンへ高速ファイル転送が可能。
■「外部オーディオ入力端子」:外付けマイクやライン機器を接続できる、ステレオ仕様の外部入力端子を装備。
■「波形編集&マスタリング・ソフト」:本格的なオーディオ編集とプロ品質のマスタリングが行なえる、Steinberg社の『WaveLab LE』をバンドル。

[Specifications]
●記録メディア:SD/SDHCカード(最大32GB) ●内蔵マイク:MSステレオ方式、90°XYステレオ方式 ●最大入力音圧レベル:120dB SPL ●記録フォーマット:《STEREOモード:PCM(量子化ビット数:16/24bit、サンプリング周波数:44.1/48/96kHz)、MP3(ビット・レート:48〜320kbps、サンプリング周波数:44.1kHz)》、《4CHモード:PCM(量子化ビット数:16/24bit、サンプリング周波数:44.1/48kHz)》●A/D変換:24ビット128倍オーバー・サンプリング ●D/A変換:24ビット128倍オーバー・サンプリング ●信号処理 32ビット ●機能:ロー・カット、コンプ/リミッタ、オート・ゲイン、プリREC、オートREC、チューナー、メトロノーム、SPEED、キー・コントロール、ABリピート、ディバイド、ノーマライズ、MP3エンコード、マーカー、サラウンド・ミキサー ●ディスプレイ:バックライト付きグラフィックLCD(128 × 64 ドット) ●入力ゲイン:+0〜+39dB ●マイク/ライン兼用入力:ステレオ・ミニ・ジャック(プラグ・イン・パワー対応) ●入力インピーダンス:2kΩ(入力レベル:0 〜−39dBm) ●ライン/ヘッドフォン兼用出力:ステレオ・ミニ・ジャック ●定格出力レベル:−10dBm ●出力負荷インピーダンス:10kΩ以上時 ●ヘッドフォン出力:20mW+20mW(32Ω負荷時) ●内蔵スピーカー:400mW 8Ω ●USB:ミニBタイプ 、マス・ストレージ・クラス動作(USB2.0 High Speed対応)、オーディオ・インターフェース動作(16bit、44.1/48kHz) ●電源:単三電池(アルカリ/ニッケル水素)× 2、またはACアダプタ AD-17(DC5V/1A/センター・プラス) ●電池寿命:20時間 (アルカリ電池、16bit/44.1kHz WAVでの連続録音) ●外形寸法:67.6(W) × 113.8(D) × 42.7(H)mm ●重量:130g(電池含まず)

タッキー
タッキー・プロフィール
1957年 福島県生まれ。
中学1年で初めてギターを弾き、1弦だけで「禁じられた遊び」を弾いて得意げになる。
中学2年からフォークに染まり始め、初めて購入したギターは¥4,500のピアレスのフォークギター。
「F」コードで挫折し現在に至る。


ミサワマサヒロ
ミサワマサヒロ・プロフィール
音楽学校メーザー・ハウスにて、矢堀孝一氏に師事。ギブソン・ジャズ・ギター・コンテストのバンド部門にて優勝を果たす。その後、レコーディングやライブのサポートなどで活躍し、イシバシ・バンド・コンテストのイメージ・ソングの作曲&演奏も担当。現在は女性ヴォーカルを含めた5人編成のバンド、パスピエ(http://www.myspace.com/passepied)にて活動中。さまざまなデモ演奏でも活躍するギタリスト。

鈴木美穂
鈴木美穂・プロフィール
1997年、SMA(ソニーミュージックアーティスト)のオーディションを受け、1万人の中から合格。 1999年にユニット“Alchemy”を結成し、マキシシングル「Angel Fall'in」でデビュー。2003年にアルバム『Cybernetics』をリリースするが翌2004年に活動を休止。2006年よりソロ活動を開始し、アルバム『Be for after』は“鈴木美穂オフィシャル・サイト”(http://www.suzukimiho.com/main.html)にて好評発売中。またシンガーだけでなく作詞家としても、島谷ひとみや安倍なつみを筆頭とするアーティストへ詞を提供するなど、活動の幅を広げている。