Ishibashi Mail Magazine Vol.72
HD-28は人気の高いモデルですが、ヘリングボーン・ドレッドノートが復刻生産され始めたのは1976年から。つまり生産から3年目の一本ということで、HD-28のなかでもかなりのヴィンテージ感があります!! シンプルなD-28にヘリンボーンを追加する事で、美しさに磨きがかかっています。またD-28では1944年にヘビーゲージ弦の流行に伴い、耐久性の問題上廃止されていた”スキャロップ・ブレイシング”をHD-28では改めて採用していることにも注目。(ボディ内部に「ライト弦もしくはミディアム弦を使用してください」と刻印されています。) 復刻されたスキャロップ・ブレイシング、スモール・メイプル・ブリッジプレートにより、D-28とはまた違う音の広がり感があり、低音が濁らない明るいサウンドが魅力です。 78年生まれのギターということもあり、見た目の使用感は激シブ!!風格のあるヴィンテージというくらいカッコ良いです!!杢目の雰囲気はハカランダのようでバックのジグザク・バックストリップもカッコ良いです。 勿論、長年弾き込まれてきた故、使用感もあり、リペア箇所なども多めです。トップ、両サイドにクラックリペアー跡あり。トップのキズ、木部剥がれもなかなかの具合。4弦ペグの角度がやや傾いているなど。非常に激しく使い込まれてきたのが伺えます。 ですが、このギターの長所はそのサウンドにあるといえます。 激しく使い込まれてきたのか見た目はかなりの使用感がありますが、サウンドは非常にワイドレンジでボディーに響き渡るサスティーンは流石といえるでしょう!! 一つ一つの音の粒がまとまりつつも、力量を感じさせるサウンド。 低音はドン!と力強く、高音はマーティンならではの煌びやかさが両立。素晴らしく豊かな響きで抱え込んで鳴らしてみると、豊かなサウンドが裏板を伝わり、お腹にズンズン伝わってきます!!リフレット済みなのでプレイアビリティもばっちりです!! やはり弾いて育ててこそドレッド・ノートギターだとあらためて痛感しました。ホンモノをぜひあなたのコレクションにいかがですか? オ〜アメリカン! <お問い合わせ> 石橋楽器 池袋店 TEL 03-3980-1484 ikebukuro@ishibashi.co.jp
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